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地政学などから見るロレックスの売り時

地政学などから見るロレックスの売り時

消費増税、世界的パンデミック、世界情勢といった地政学リスクなど、ロレックス相場は社会情勢にしばしば影響を受けますが、相場を変動させる要因が多すぎて、予測を行うことがなかなかに難しい状況です。またロレックスはここ数年間で、激動とも言える相場を描いてきました。特に今年の動きが凄まじく、デイトナやGMTマスターといった人気モデルは、数十万円単位のアップダウンを経ています。「買取大吉」では「今」ロレックスを売却することをおススメします。これには、冒頭にお伝えした地政学リスクが大きく関係してきます。この記事では、ロレックスを運用目線で気になっている方、なぜ今こそロレックスを売るべきか、その理由をご紹介いたします。

コロナショックによる生産工場の休業

今回、ロレックス相場上昇の要因として挙げられた声で、最も多かったのはこちらの「減産」でした。これは、3月~4月のコロナショック期にロレックス生産量が著しく減ったことを指しています。背景として、新型コロナウイルスの脅威の一つ・きわめて強い感染力があります。感染経路は主に飛沫や接触。だからこそ繰り返しになりますが、人の行き来が制限され、人が一か所に密集しないような対策が採られます(3密の回避)。その対策の一環として各国では緊急事態宣言の発令やロックダウンが実施されることとなりました。ロレックスもやはりジュネーブ,ビエンヌ,クリシエに構えている工場を閉め、10日間の休業を発表します。なお、当初10日間だった閉鎖は、結果として45日間に延長。この間、完全にロレックスからの供給がストップすることとなりました。つまり、市場に流通する頭数が否応にも減少し、世界のロレックス需要に全く追い付くことができなくなったということです。

中国で投資目的で購入する人続出

現在投資需要の大きな動きで大国としての躍進を進めているのが中国です。中国では日本よりも貴金属に対する需要が大きく、ロレックスが投資のターゲットにされています。これによって、膨大なチャイナマネーがロレックス市場に流れ込み、ロレックスの価格高騰へさらに拍車をかけているのです。このように、現在は「高くても買う」というマインドが中国をはじめとした世界中の国に広がっており、これが定価の高騰、実勢相場の高騰の両方に大きく影響していると考えられます。

2019年からロレックスは高額転売防止のために

「購入後は同じモデルの商品は5年間、他のモデルの商品であっても1年間は再度購入が出来ない」という購入制限を設けました。この制限によって、定価で何本も同時に購入することが出来なくなったため、定価よりも少々高価であっても並行市場や中古商品で購入する人が増加しているのです。通常、需要拡大による価格高騰が進んでも、どこかで頭打ちになりますが、ロレックスに関しては定価の倍以上の値段でも購入する富裕層も存在するため、価格高騰が依然として進んでいる状況です。また、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、旅行やイベントといった体験型の消費が縮小した代わりに、ロレックスなどブランド実物商品への消費が顕著になってきています。これは「リベンジ消費」と呼ばれ、新型ウイルス感染拡大による製造量の減少、仕入れ難によりロレックスの供給が落ちているにも関わらず、リベンジ消費によって需要は増え続けているのが現状です。この状況が続けば、市場価格が高騰するのも無理はないと考えられるでしょう。

まとめ

上がり続けているロレックス相場ですが、長期的にみると、外的要因によりもちろん下がる可能性もございます。また、ロレックスを売るタイミングは、モデルなどによって異なります。しかし、どんなモデルであっても状態が良いか悪いかによって、価格は大きく違ってきます。できるだけ高く売りたいと考えている場合には、きちんと日頃から手入れをすることが大切です。また、定期的にオーバーホールするというのも、ロレックスの状態を保つには重要となってきます。

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