日頃から使っているほうが長持ちする
ロレックスは高価な腕時計です。だからこそデートや結婚式や大事な商談の場など、いわば「ここぞ」というシチュエーションでしか身に付けないようにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、ロレックスという時計は基本的に毎日身に付けて使うことを考えて作られているのです。ロレックスは頑丈に作られていますので、毎日使うのも後生大事にしまっておいてもその寿命自体には影響はありません。
長持ちさせるための秘訣
◆裏蓋の保護シール
裏蓋の保護シールは、剥がさないまま使っている人もいるが、ロレックスを購入後すぐに剥がしておいたほうがいいです。保護シールを付けたまま使い続けると、汗が保護シールと裏蓋の隙間に入り込み、そのまま水分が留まる可能性も。水分が留まるということは、最悪の場合そこからサビが発生することも。あくまで保護シールの役割は時計が店頭に置いている間の保護になります。また、保護シールが貼っていないからといって売却時の買取査定金額が下がるということもないので安心してほしいと思います。むしろ、シールを貼ったままで錆が出ているとマイナス査定になってしまうのでまだ付いたままの方がいらっしゃったら錆が出てくる前に除去をお勧めします。
◆ゼンマイの巻きすぎに注意
ロレックスには自動巻き機能がついているため、毎日つける人は止まっていたらゼンマイを巻く程度の認識で問題ありません。ゼンマイは多くても1日一回程度で十分です。巻きすぎると逆に負担になるので注意が必要です。
◆クロノグラフについて
基本的にクロノグラフは常時動かさないもの。必要なときだけ作動させることを前提に作られている。長い間クロノグラフを動かし続けると、ムーブメント内にあるクロノグラフ機構に過度な負担がかかり、部品を激しく消耗させてしまいます。デイトナのメンテナンス費用は高いので、パーツを長持ちさせるためには、必要なときだけ使うようにしましょう。
保管に使うのは専用のケース
機械式であれクォーツであれ、時計を落下の危険性がある場所に置くのはNGです。特に精密な歯車の集合体である機械式時計は衝撃に弱く、ちょっと落としただけでも故障する可能性があります。そのリスクを避けるためにも、落下しない安定した場所に時計を置くのが理想です。直射日光を避けるためにタンスに時計を収納される方も多いですが、樟脳や乾燥剤、脱臭炭が入っている場合には注意が必要です。これらの湿気対策用の炭は、乾燥させる力が強く、時計内部の潤滑油まで乾燥させてしまうことがあります。潤滑油が切れた時計はパーツも摩耗が激しく、時計の故障に繋がるので、タンスへの保管は避けた方が無難です。直射日光は時計にとって天敵です。紫外線を浴びることで文字盤は日焼けをしてしまい、レザーベルトに関しても必要以上に乾燥させてしまうことで、痛みを生じさせます。時計がもつ美しさをいつまでもキープさせるためにも、明るい場所にさらさず、暗所で保管するのがベターです。高温多湿な場所も時計にとってはよくありません。機械式時計は高温多湿にとても弱い構造となっており、高温多湿の場所に保管をすると機械式時計の寿命が短くなります。これらを防ぐためにも専用ケースでの保管をオススメします。
磁気の影響を受けない場所に保管
ロレックスなど機械式自動巻き腕時計は精密機械ですが、実意は鉄の塊でもあります 。ですので磁気はロレックスにが厳禁ものなのです。磁気はロレックス内部の歯車を早くしたり、あるいは逆方向に動かそうとしたりします。これがロレックスを正確に時を刻むことの障害をもたらします。この磁気は生活の至る部分で発生しています。極端な例では電子レンジがあります。電子レンジの上にうっかりロレックスを置いてはいけません。またテレビやスピーカーやパソコンやスマートホンなど磁気を発生する機械は至る所にあるので注意してください。カバンの留め金が強力マグネット式になっていることもありその中にロレックスを入れてはいけません。よく「定期券や銀行のキャッシュカードが突然使えなくなった?」という経験は誰でも一度か二度は経験したことがあるのではないでしょうか?あれは多くの原因がこの磁気帯びなんです。ロレックスが正しく時を刻まずに遅れたり進んだりする場合はこの磁気帯びも疑われます。現在スマホや家電製品の中で生活しているため保管するにはなるべく何もない部屋かしっかりと距離を置ける場所での保管をお勧めします。
定期的にオーバーホールも
ロレックスが故障してしまう原因は、気が付かない間に内部の劣化が進んでしまうことによって起きます。オーバーホールはプロが時計の内部を分解し洗浄、組立やパーツ交換、注油を行うことです。定期的に行なうことで、長くロレックスを使い続けられます。では、いつオーバーホールをするのが最適なのでしょうか。ここでは「最適なオーバーホールの時期」についてまとめていきます。日本ロレックス社が推奨している時期は3~4年オーバーホールが必要になる時期ですが、日本ロレックスに問い合わせると「購入してから3~4年ぐらいでオーバーホールをおすすめしています」と回答されるでしょう。長く愛用していきたいのであれば、オーバーホールは3~4年が基準だといえます。しかし、時計になんらかの異常が見られた場合は、この限りではありません。不具合が見られた時点で、すぐにオーバーホールに出したほうがいいでしょう。
時計専門修理店やロレックスオーナーによって、オーバーホールの時期は違います。時計専門修理店によっては3~5年。ロレックスオーナーのなかでは、5年が一般的です。理由は、ロレックスの種類や使用頻度が違う点などさまざま。「週に5回は身に着けている」などかなりの頻度で使用している場合には、オーバーホールの間隔は短くなります。しかし、使用頻度が低い場合にはロレックスの優れた耐久性から、10年以上も問題なく使用することができるそうです。ですが、長期間メンテナンスをしていないロレックスは、オイル切れや部品同士の摩擦によるダメージが多少なりともあると考えた方が良いでしょう。ある日突然止まってしまうことや部品の取り換えが必要になる可能性もあります。
まとめ
ロレックスの時計は定期的に使用し、しっかりとお手入れをすること。保管場所も磁気がある場所や不安定な場所は避ける事。定期的なオーバーホールを行うことで新品に近い状態を維持できることになります。