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ジュビリーブレスレット
1945年に発表された、オイスターパーペチュアルデイトジャストようにデザインされた、ドレッシーなスタイルのブレスレット。
ロレックスのブレスレットというと、こちらのブレスレットを思い浮かべる方も多いかもしれません。堅牢性はオイスターブレスレットに比べ劣りますが、着け心地は実に素晴らしい仕上がりとなっています。
正面から見ると5つの小さなブロックが連なっていることから、5列(5連)ブレスレットとも言われています。駒の1つ1つが小さい為、腕に馴染み易く老若男女問わず人気の高いデザインです。現在は主にデイトジャストに採用され「ドレッシーなブレスレット」として非常に人気です。
現行スポーツモデルのGMTマスターⅡにも搭載されています。
オイスターブレスレット
1930年代後半から現在まで、様々なモデルに使用されてきた堅牢なブレスレット。アンティークモデルから、最新式モデルまで対応しているブレスレットの代表的形状になります。
正面から見ると3つの大きなブロックが連なっていることから、3列(3連)ブレスレットとも言われています。ジュビリーブレスレットと比較して、駒の1つ1つが大きい為、外見はスポーティな印象を与え、大人気のデイトナやサブマリーナー、エクスプローラーⅠ・Ⅱなど代表的なスポーツモデルにはこちらのブレスレットが採用されています。
丈夫で耐久性が高く、長年着用することで生まれる「ブレスレットの伸び」にも強いのが特徴です。またプロフェッショナルモデルのシードゥエラーやディープシーなどには特別な仕様もある。
最大約20mmまで2mm刻みに調節することができるグライドロッククラスプ、さらに26mmまでの延長が可能なフリップロックエクステンションなどダイバースーツ着用時の仕様を考慮されたものもあります。
プレジデントブレスレット
プレジデントブレスレットは、1956年に発表されたロレックス最高級シリーズであるデイデイト用に、製造されました。
「プレジデント」とは、アメリカ合衆国の大統領を意味します。当時の大統領アイゼンハワー氏へ贈られたとのことが、プレジデントブレスレットと呼ばれるきっかけになったと言われています。その後、アメリカ大統領にはデイデイトを贈るのがひとつの伝統となり、デイデイトには「成功者の証」というイメージが定着しました。
半月形の3連リンクが大きな特徴です。また、ブレスレットを横から見たときの形がかまぼこに似ていることから、「かまぼこブレス」の愛称で呼ばれることも。ブレスレットの素材は950プラチナか18金のエバーローズゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドの18金素材のみとなっており、最高級シリーズに相応しい仕様となっています。デイデイトや金無垢素材のレディースデイトジャストに採用されているブレスレットで、コマ自体が金素材でできているため、重量感・高級感のあるブレスレットです。
パールマスターブレスレット
「パ-ルマスターブレスレット」は、1992年に発表されたパールマスターモデル専用ブレスレットとして製造されました。
パールマスターとはその名前の通り、絢爛豪華な宝石が文字盤やブレスレットに散りばめられているモデルです。モデルによっては1000万円を超えるものも存在し、デイト付きの最高峰シリーズの1つに位置します。5連リンクで形成されるブレスレットの素材は、エバーローズゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールドの18金素材のみとなっています。
メンズモデルもありますが、女性をターゲットにしたモデルといえます。
オイスターフレックス・ブレスレット
2015年発表のヨットマスター(116655)に取り付けられた、ロレックス初のラバーブレスレット。
ロレックスが開発の行い、特許を取得した「オイスターフレックス・ブレスレット」は、柔軟性のあるチタン・ニッケル合金製ブレードをエラストマー(人工ラバー)で覆い、メタルブレスレットに匹敵する耐久性を誇ります。また、ブレスレット内側に備わったクッションシステムは、腕への装着感を高め、耐水性を含めた実用的なブレスレットを実現します。
今ではヨットマスターの他にも金無垢デイトナにも採用されている人気のブレスレットです。
リベットブレスレット
リベットブレスはロレックスの古いモデルで採用されていたブレスレットです。現在は使用されていないベルトですが、アンティークロレックスファンに今でも根強い支持をうけています。このブレスは「全てステンレスの板」を組み合わせて作られているのが特徴。ピンをネジではなく、サイドでカシメて構成したことで独特の雰囲気を醸し出しています。
横から見るとカシメたピン(リベット)が見えるのが印象的です。ステンレスの板を組み合わせて作られているので、耐久性は現行のブレスよりも劣りますが、軽く爽快な着け心地となっています。
板巻ブレスレット
板巻ブレスレットは無垢素材を削り作られたものではなく、ステンレスの板を巻いて構成したブレスを指します。板を巻いてコマを作っているため、側面から見るとコマが「卵焼き」のようにも見えることがポイント。重量が軽く、長い時間つけても疲れづらいことがメリットですが、耐久度は現行ブレスと比較すると劣り、質感も低めです。
現在のロレックスでは板巻ブレスレットは使われておらず、アンティークウォッチにのみ見られるレアブレスとして存在しています。また、リベットブレス→板巻ブレス→現行ブレスと移行してきた歴史があることも覚えておいて損はないです。
駒を側面からよく見ると「板が巻かれて」作られていることが分かります。1960年代後半~70年代後半頃まで採用されていたブレスレットで、リベットブレス同様、最近ではあまり見かけなくなりました。また、ブレスレットの伸び(ヨレ)が出やすいという弱点があり、コンディションの良いブレスレットは、今はほとんど存在しないのではないかと思います。
レザーベルト
ロレックスの時計はほとんど金属タイプのブレスレットを採用しているため、レザーベルトが使われているモデルは僅かです。純正ベルトは他の多くのメーカーと同じく「クロコダイルレザー」が使われており、革ならではの上品さを演出しています。手持ちのロレックスが金属ベルトタイプの方も、別売りの純正レザーを購入すればレザーベルトにドレスチェンジすることも可能。いつものロレックスとは違う趣を楽しむこともできます。
ロレックスのブレスレットの最適なサイズと幅について
ロレックスの腕時計を購入する時の最適なサイズは、装着時に腕とブレスレットに人差し指が1本入る程度と言われています。 あまり密着していると汗等の影響で劣化が進むスピードが早まってしまうことも…
さらに、人間の腕は、手や足と同じようにその日や時間帯のコンディションによってむくみなどの影響が出るため、適度な余裕が必要です。 ただし、スポーツ時に使用する際やその人の好みによってフィット感が必要な場合もあるので、あくまでも目安となります。
また、ブレスレットの幅のサイズによっても付け心地が変化します。 日本で人気の高いデイトナやロレックスの定番メンズモデルは、ラグ幅が20mmのものが多いです。 そのためブレスレットの交換の際は基本的に幅20mmサイズを探せば良いでしょう。 ただ、ヨットマスターやオイスターパーペチュアル、デイトジャストやディープシーなどの中には幅が異なるものもあります。 1~3mm程度の違いですが、ラグに装着するとかなり違和感を感じることがあるので、ブレスレット交換の際には注意が必要です。
バックル
バックルだけで主に3種類、腕周りのサイズ調整が可能です。
バックルの調節が短くなっている場合はしっかりと最大サイズが計測できませんので、それぞれの調節方法を理解し行なっていきましょう。
- 微調整穴
主に古いロレックスに多い仕様で、バックルの横穴から工具を使ってサイズ調整するものです。
工具無しで調整する事ができないのがネックですが、1コマだと短くなりすぎるという場合にこの微調整穴で2mm~3mm程短く調整して、よりジャストなサイズ感に近づけていきましょう。
- イージーリンク
工具無しのワンタッチでバックルのみで行なえる、5mm調節機能です。
現行モデルにはほとんどこのシステムが採用されていますが、旧型(5桁リファレンス以前)モデルには使われておりません。
この機能は非常に便利で、朝、夜の時間帯の関係で腕がむくんだり、少し汗をかいた時等に簡単に微調整できます。
③グライドロックシステム
主にサブマリーナー、シードゥエラー等のダイバーズウォッチに採用されているシステムです。
水中でグローブを着けていても簡単に調整できるように、ワンタッチでサイズ調整する事が可能になりました。
イージーリンク同様、古いモデル(5桁リファレンス以下)にはこの機能はありません。
まとめ
ロレックスでは、時計本体だけでなく、ブレスレットにも独自のこだわりを詰め込んでいます。
各モデルが、最適なブレスレットを対応させることで、その性能を最大限に発揮していることが分かりますが、いずれのブレスレットにも共通して重要なことは、如何に快適で実用性に富んでいるかということですね。
今後も、様々なブレスレットの開発や改良が、施されていくはずですので
デザインや機能にも注目してみてはいかがでしょうか。