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ロレックスの日付変更禁止時間帯に注意! 正しい時間・日付の合わせ方を解説

ロレックスの日付変更禁止時間帯に注意! 正しい時間・日付の合わせ方を解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

ロレックスの時計を長く愛用するには、日付操作のタイミングに注意が欠かせません。何気なく操作すると故障の原因になることもあるため、基本的な扱い方押さえておくことが大切です。

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どんなご相談でもOK! 無理な交渉はいたしませんのでお気軽にご相談ください。
※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。

ロレックスの日付変更禁止時間帯とは

ロレックスの一部モデルでは、日付を変えてはいけない時間帯が設定されています。この時間帯に操作を行うと、時計内部の繊細な機構に影響が出るかもしれません。

こうした状況を避けるため、知っておきたいポイントと扱い方のコツを確認しましょう。

20時~翌4時までは日付変更禁止時間帯

ロレックスウォッチは「毎晩20時から翌朝4時まで」の間は、日付変更を控えるよう推奨されています。この時間帯は、カレンダー機構が日付を切り替える準備段階にあります。

無理に操作を行うと内部の繊細な部品に負荷がかかり、故障の原因となるかもしれません。大切な時計を長く愛用するためにも、この時間帯は日付操作を避け、正しい手順を守ることが望ましいでしょう。

日付変更禁止時間帯に変更ができない理由

日付変更を避けるべき時間帯が設けられているのは、ロレックスの内部構造に理由があります。日付を切り替える「カレンダーディスク」は、24時間かけて1周します。

この動きを調整する「送り爪」は、20時から翌朝4時までの間、歯車と噛み合った状態になります。このタイミングで操作を試みると、部品同士が干渉し、思わぬ負荷がかかるかもしれません。

無理に回すことで、送り爪が破損する可能性があるため禁止されているのです。

カレンダーディスク 日付の数字が印刷された円盤部品

日付変更禁止時間帯にやってしまった場合

もしも日付変更禁止時間帯に操作してしまったなら、まずは動作に異常がないかを確認しましょう。なぜなら、普段と変わらず正常に動いていれば大きな問題はないからです。

しかし、日付がスムーズに変わらない、または引っかかりを感じる場合はすぐに対応を検討しましょう。

リューズを回した際に違和感や抵抗を覚えたら、故障の可能性が高まります。そのような症状があれば、早めに正規販売店やサービスセンターに相談することをおすすめします。

確認ポイント 日付がスムーズに変わらない

日付が変わると引っかかりを感じる

リューズに違和感がある

ロレックスの日付がずれる原因

ロレックスのデイト機能は精巧ですが、稀に日付がずれることがあります。なぜこのような現象が起きるのか、その原因を把握することで、トラブルを未然に防ぐ手助けとなるでしょう。

デイト機能の故障・不具合

ロレックスのデイト表示がずれる理由の一つに、機械内部の不具合が関係していることがあります。もしも、カレンダー機構を担う歯車の破損やズレが生じると、日付が正しく切り替わらなくなります。

このような異常は、決められた時間帯以外で日付調整を行った場合に起こりやすいです。適切な使い方を心がけることで、こうしたトラブルは未然に防げるでしょう。

デイト機能 文字盤に「1〜31」の数字で日付を表示する機能

デイト機能のトラブルの確認方法

デイト機能の故障を見つけるために、いくつかの確認ポイントがあります。

些細な不具合であっても見逃さず、しっかりチェックしましょう。もしも気になる点があれば、専門店での点検をおすすめします。

確認ポイント 日付変更禁止時間外での操作に違和感がないか

日付がスムーズに切り替わるか

日付と時刻のズレがないか

日付表示に不自然な動きがないか

経年劣化による油が切れ・磨耗

長年使い続けるうちに、時計内部の潤滑油が劣化して乾いてしまうことがあります。

機械式時計は、部品同士の摩擦を軽減するために油が欠かせません。油切れが進むと歯車の動きが鈍くなり、日付表示にずれが生じるためです。

このような状態を防ぐには、数年に一度のメンテナンスで油を補充し、部品の摩耗具合を確認することが望ましいです。定期的なケアが、時計の精度を保つうえで役立つでしょう。

ロレックスの「時間の合わせ方」

ロレックスの腕時計は、モデルによって時刻や日付の調整方法が異なります。多くは「リューズ」と呼ばれる部分を使いますが、中には操作の必要がないタイプも存在します。まずは、リューズを用いた操作の基本的な流れをまとめました。

リューズを6時の方向に回転させる

ロレックスの時間を正しく合わせるためには、まずリューズの種類と位置を理解しましょう。

リューズはケースの3時位置にある小さな突起で、多くのモデルではねじ込み式が採用されています。手前、つまり6時の方向に回すことでロックが外れ、リューズを引き出して時刻や日付の調整が行えるようになります。

また、この構造は防水性を確保する役割も担っているため、操作後は忘れずに元の位置へ戻し、しっかりと締めておくことが望まれます。

リューズの巻き方

ロレックスのゼンマイは、止まっているときに手で巻くとスムーズに動き出します。これは、自動巻き機能があっても完全に停止している状態では動力が不足しているためです。

リューズのロックを解除し、30回ほどゆっくり回してください。なお、自動巻き機構を備えたモデルが主流のため、普段の着用では巻き上げの操作を意識する必要はほとんどありません。

リューズを2段階引っ張る

リューズでの巻き上げを終えたら、次は引き出す操作に移ります。ロレックスの多くのモデルはデイト機能を備えており、リューズは2段階に引き出せる仕様です。

1段階目は日付を調整するための位置で、2段階目まで引き出すと時間の変更が可能になります。時間を正確に合わせる際は、必ず2段階目までリューズを引き出してください。

ただし、日付表示がないノンデイトモデルの場合はリューズの引き出しが1段階のみで、無理に2段階目を引く必要はありません。

リューズを反時計回りに回転させる

時間を合わせる際は、リューズを回すだけで完了しますが、回す方向には注意が必要です。時間調整は、リューズを反時計回りに回すのが一般的です。

反時計回りに回すと、短針と長針が時計回りに動き、正確に時刻を合わせられます。もし誤った方向に回すと、内部の機構に負荷がかかり、故障の原因となるかもしれません。

なお、一部のモデルではリューズの回転方向が異なる場合もあるため、購入時に付属する取扱説明書を確認しておきましょう。

ロレックスの「日付の合わせ方」

時刻と同様に、日付の調整にもリューズを使用します。手順は似ていますが、操作のポイントに違いがあるため注意が必要です。次に、日付合わせの基本的な流れを見ていきましょう。

リューズを1段階引っ張る

日付を調整する際は、リューズを1段階だけ引き出した状態で操作します。

まずはリューズのロックを解除し、力を入れすぎないように注意しながら、ゆっくりと引いてください。勢いよく引くと2段階目まで進んでしまい、時刻変更の状態になるため、丁寧な操作が求められます。

この1段階目の位置で、日付や曜日を動かすことができます。ただし、ノンデイト仕様のモデルには日付表示がないため、この操作自体が存在しません。

リューズを12時の方向に回転させる

リューズを1段階引き出したら、次は日付を進める操作に入ります。このときリューズは、時計回り(12時方向)に回してください。反対に回すと歯車に負荷がかかり、故障の原因になるかもしれません。

日付の調整では、午前・午後の区別にも注意しましょう。時刻を進めたときに日付が切り替わるかどうかで、現在が午前か午後かを判断できます。

日付が翌日に変わるタイミングを見ながら、必要に応じて時刻を12時間単位で進めてください。

リューズを時計回りに回転させロックする

時刻と日付の調整が終わったら、最後にリューズをしっかりロックします。

まずは表示窓で設定内容を確認し、問題がなければリューズを押し込みながら時計回りに回してください。この動作によってリューズが締まり、防水機能が保たれる状態になります。

締め終えると秒針が動き始めるので、時計が正常に動作しているかも確認しておきましょう。リューズの締めが不十分だと内部に水分やほこりが入り込む原因となるため、確実に固定してください。

日付変更禁止時間のないロレックスもある

近年のロレックスには、日付変更による故障リスクを抑えたモデルも見られます。従来は午前0時前後に操作を避ける必要がありましたが、現在はその制限が設けられていない仕様も登場しています。

新型ムーブメント搭載モデル

ロレックスの新型ムーブメントには、日付変更の禁止時間帯がないモデルがあります。これにより、従来のように操作を避ける時間を気にせず、より自由に日付調整が可能になりました。

代表的なモデルには、新型キャリバー「Cal.3235」と「Cal.2236」を搭載した腕時計があり、快適な使用感を実現しています。

Cal.3235 ヨットマスター(40 / 42)

デイトジャスト(36 / 41)

ディープシー

サブマリーナー

シードゥエラー

Cal.2236 ヨットマスター(37)

レディデイトジャスト

年次カレンダー搭載モデル

年次カレンダー機能は、30日ある月と31日ある月の違いを自動で判別し、日付を切り替える仕組みです。そのため、通常のカレンダー機能付き時計のように毎月の日付調整が不要で、2月だけ手動で合わせれば済みます。

ロレックスでは、2012年発表の「スカイドゥエラー」にこの機能が搭載されています。こうしたモデルは日付変更禁止時間帯の影響を受けにくく、利便性が向上している点が特徴です。

短針が単独で動くモデル

短針が単独で動くロレックスのモデルには、日付変更禁止時間帯の制限が設けられていません。これは、短針だけを動かすことで時刻調整が可能なため、長針を動かす必要がなく、日付のズレを防げる仕組みだからです。

日付調整の仕組み

日付調整時に短針を24時間分回転させる操作が行われます。この独特な機能を持つ代表的なモデルには「GMTマスターⅡ」や「エクスプローラーⅡ」が含まれます。

これらのモデルは、通常の時針に加え24時間針を備え、複数の国の時刻を同時に表示できます。そのため、海外出張や旅行が多いなら、抜群の使い勝手でしょう。

日付変更禁止時間のないロレックス4選

日付変更の禁止時間帯がないロレックスのモデルは、操作の手軽さが魅力です。豊富なラインナップの中から、代表的な4つのモデルをピックアップし、それぞれの特徴をまとめました。

サブマリーナー デイト Ref.126618LB

ロレックスのサブマリーナー デイト Ref.126618LBは、2020年に登場した新世代モデルです。洗練された細身のラグと300メートルの高い防水性能が特徴となっています。

ムーブメントにはキャリバー3235を採用し、日付変更禁止時間がないため、好きなタイミングで日付調整ができます。

ケースとベゼルに使用されたイエローゴールドセラミックが華やかで、ロイヤルブルーの文字盤と絶妙に調和しています。

素材 K18 イエローゴールド
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 41 mm × 厚さ 12.0 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3235
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 300 m

デイトジャスト Ref.126200

「デイトジャスト Ref.126200」は、日付変更禁止時間のない代表的なモデルです。いつでも日付調整が可能な、新型ムーブメントを搭載しています。

耐蝕性に優れたオイスタースチールのケースと、光の反射が美しいブライトブルーダイアルを備え、機能性と洗練されたデザインが調和したロレックスウォッチです。

素材 オイスタースチール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 36 mm × 厚さ 11.5 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3235
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 100 m

GMTマスター II Ref.126713GRNR

「GMTマスター II Ref.126713GRNR」は、ブラックとイエローゴールドの美しいコントラストが際立つモデルです。

回転ベゼルによって3つの異なる時間帯を同時に確認でき、海外出張や旅行が多いユーザーに適しています。さらに、クロマライト・ディスプレイを備え、暗い場所でも文字盤が鮮明に視認可能です。

ビジネスからカジュアルまで、多彩なシーンに馴染む魅力的な一本です。

素材 イエロー・ロレゾール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 40 mm × 厚さ 11.9 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3285
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 100 m

エクスプローラー I Ref.124270

スポーツロレックスの中でも「エクスプローラー I Ref.124270」は、比較的手が届きやすい現行モデルです。2021年に36ミリのサイズとして再設計され、コンパクトながらも高い視認性を確保しています。

無駄のない3針構成と黒文字盤のバランスがよく、日常使いにも適した使い心地から、初めてのロレックスとしても選ばれています。40ミリモデルも加わったことで、装着感や印象に合わせた選択肢が広がりました。

素材 オイスタースチール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 36 mm × 厚さ 11.5 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3230
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 100 m

まとめ

ロレックスは精密な構造のため、日付変更のタイミングには十分な注意が求められます。日付や時刻の調整方法を正しく理解しておくことが、長く愛用するための基本といえるでしょう。

不安がある場合は、日付変更禁止時間帯のないモデルを選ぶのも一つの選択肢です。

石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
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石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
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