ロレックスチェリーニはどんな時計?特徴、歴史を紹介
1.チェリーニの歴史
チェリーニの歴史はかなり古く、1928年頃に誕生しました。その名称は、16世紀のイタリアルネッサンスの彫刻師であるベンベヌト・チェリーニに由来します。
2.防水機能は生活防水レベル
チェリーニを語るうえで欠かせないのが「ロレックスらしくない」特徴です。ロレックスの人気モデルであるエクスプローラ・デイトナ・サブマリーナ・デイトジャストなどは、OYETER(防水性)やPERPETUAL(自動巻)が文字盤に印字されており、ロレックスの特徴である2つの機能を有することを示しています。
一方チェリーニの場合、多くのロレックスに印字される防水の証が印字されていません。それは実用機能の登場前にチェリーニが登場したからだと考えられています。それ以降この伝統を守っており、現行モデルに至るまで他のモデルにあるような防水機能は搭載していません。
3.ドレスウォッチ
多くのロレックスの場合では、ステンレスのケースが採用されています。しかしチェリーニの場合には、金かプラチナを使用。ドレスウォッチであることから、実用性よりもエレガントさが重要視されています。
薄型でクラシカルなデザインが採用されており、フォーマルな場面で使うのにうってつけの時計です。
チェリーニモデル紹介
●チェリーニデイト
チェリーニデイトはチェリーニの顔とも言える腕時計です。最大の特徴は、文字盤とデイト機能。文字盤はサンビームのギョーシェ彫りが施されており、針が留められている中心部分から外周に向けて光のラインが伸びています。
現行モデルで使われているのは18CT エバーローズゴールド。独自開発され特許を取得したローズゴールドは、ドレスウォッチにふさわしい輝きを放ちます。
●チェリーニ タイム
チェリーニの中でもチェリーニタイムは非常にシンプルな文字盤レイアウトを使用しています。
チェリーニの文字盤は円周のひとまわり内側に目盛りが刻まれるタイプで、チェリーニタイムはローマ数字も印字されている点が特徴です。チェリーニ全般を通じてインデックスは細く長く、目盛りがインデックスの中央を貫いています。ホワイトダイヤルを採用しており、シンプルで見やすく伝統的な デザインですが、それと共にエレガントさを感じさせます。
●チェリーニ デュアルタイム
デザインは、チェリーニタイムがベースです。チェリーニデュアルタイムの最大の特徴は、2つのタイムゾーンを表示できる点です。6時位置にあるサブダイアルには12までのアラビアインデックスが打たれ、8と10の間には窓があけられています。
窓には太陽と月が描かれ、いずれが表示されているかによって、優雅に昼か夜かを示してくれるのです。
●チェリーニ ムーンフェイズ
チェリーニ ムーンフェイズは、シリーズで唯一ムーンフェイズ機能を搭載したモデルです。
月相がひと目で分かるムーンフェイズは非常に美しく、幻想的でドレスウォッチの搭載機能として相応しいもののひとつでしょう。ボディは永遠のバラ、エバーローズゴールドを使用し、ポリッシュ仕上げでつややかに仕立てられています。文字盤はホワイトラッカーでシンプルかつなめらかに仕上げられており、6時位置にムーンフェイズがとりつけられています。
◆廃盤モデル
●チェリーニ プリンス
チェリーニ プリンスは1928~1929年ごろに製造が開始され、1950年代まで製造されていた初代チェリーニのレクタンギュラーモデルです。チェリーニの廃盤モデルの中でも特に人気が高く、知名度もある時計で2005年には100周年記念メモリアルモデルとして復刻しています。
プリンスは特徴として文字盤が大きく上下に分かれています。
●チェリーニ チェリニウム
チェリニウムはプラチナケースを使用した、チェリーニのハイエンドモデルでした。2針で6時位置にスモールセコンドを持つ、デザインが特徴です。文字盤は今も人気の高いアイスブルーやマザーオブパールなど色も輝きも美しい素材を使用しており、チェリーニがドレスウォッチであることを実感させてくれます。ロレックス独自の「プラチナケースである」証、アイスブルー文字盤は今なお高い人気を誇ります。
チェリーニ保管、使用方法
1.チェリーニはロレックスの正統派ドレスウォッチのため、革ベルトが中心。
レザーベルトを採用しているので、とくに保管には注意が必要です。
革ベルトは汚れが侵入すると、落とすのが難しくなります。できる限り、汚れがついたならすぐに落とすことが大切です。使用後に乾いた布で拭く習慣を身に着けておくとよいでしょう。
汚れの付着は避けられませんが、定期的に布で拭いておくと汚れが付着することを予防でき、革の劣化を最小限にできます。
2.日常的な保管では、日光の当たらない風通しのよい所で保管するのがベストです。革に癖がつかないように、ベルトを伸ばした状態にしておくとよいでしょう。
もししばらくの間使わないことが分かっているときには、湿気がない状態で保管するようにします。時計から革ベルトを外して、2日ほど乾燥させます。さらに、湿気を吸収してくれる布や紙などの袋を使い、防虫・防カビ剤も一緒に入れておきましょう。
保管するときも1週間に1回程度は乾いた布で拭くようにしてください。
3.自動巻きを採用しているロレックスの時計は、定期的にオーバーホールすることも長持ちさせる秘訣です。耐久性を誇るロレックスですが、動いているなら大丈夫というわけではなく、定期的にオーバーホールをすることが大切です。
一般的にはオイルやパッキンの寿命が4~5年とされています。劣化するものを定期的に交換することでトラブルを回避できます。また、汚れやほこりが詰まっていると錆や腐食の原因になります。オーバーホールをすることで、付いてしまった汚れを除去しケースの腐食を防ぎます。
ロレックスを長持ちさせるためにも定期的なオーバーホールは必要です。
まとめ
100年近い歴史を誇るロレックス チェリーニについてご紹介致しました。2014年にフルモデルチェンジを行い、ますます美しく洗練され、さらに使いやすく進化を遂げました。スポーツロレックスにはない繊細で品格漂うマーベラスなデザイン、貴金属とアリゲーターレザーストラップが織りなす独特の高級感が、強い個性を感じさせます。人と被らないロレックスとしても密かに人気を集めるチェリーニ。通常とは異なるロレックスでありながら、ただのロレックスではないチェリーニの需要は現在高まっており。高価格での買い取りを希望される方は、今が最善のタイミングかもしれません。