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手巻き腕時計の魅力

1550_ロレックス 手 巻き_縦

腕時計を購入する際、どのようなムーブメントを選ぶか、また、機械式やクオーツ、自動巻き、手巻きなど迷ってしまうと思います。昨今、メンズ腕時計では、自動巻き腕時計の人気が高く、高級ブランドからカジュアルなブランドまで、数多く展開されています。一方で、古き良き時代からの伝統を感じさせてくれる手巻きの腕時計は今でもコレクターや愛好家から人気です。誰もが知る世界的ブランド、ロレックスやオメガ、カルティエなどの時計もかつては手巻きが主流でした。そこで今回は、知っているようで知らない「手巻き腕時計」について深堀りしていきたいと思います。

手巻きの歴史

携帯用の時計として腕時計が誕生する前の時代、その原点は懐中時計(ポケットウォッチ)でした。懐中時計の始まりは17世紀ごろといわれています。スイスやフランスを中心に製造されたそれらは、時針のみで分針を備えていませんでした。当時は分針があっても意味をなさないほどの精度しかなかったためです。この頃の懐中時計は彫金やエナメル彩(七宝)を施されたものが多く、時間を知る実用的なツールというよりは王侯貴族のための芸術品という位置づけでした。

手巻きムーブメントの歴史は、時計技師たちによる飽くなき精度への挑戦の歴史です。現存するウォッチメーカーで最古の歴史を誇るのは1735年創業のブランパンです。1755年創業のヴァシュロン・コンスタンタン、1775年創業のブレゲが後に続きます。機械式ムーブメントの発展は、ブレゲの創業者であるアブラアン-ルイ・ブレゲを抜きには語れません。ブレゲは「今ある時計機構の3/4を発明した」とも「時計の歴史を200年早めた」ともいわれる不世出の天才時計技師でした。世界三大複雑時計機構といわれる「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」「パーペチュアルカレンダー」を発明し、実用に耐えうるレベルの「自動巻き懐中時計」すら、当時、既に彼の手によって生み出されていたのです。

初の自動巻き腕時計が誕生したのは1920年代に入ってからのことです。第1号のパテントはイギリスの時計職人ジョン・ハーウッドによって取得され、1926年にブランパンと共同で商品化されました。1931年にはロレックスが全回転式のパーペチュアル機構を世に出したほか、各時計メーカーが競って自動巻きムーブメントを開発していきました。“ぜんまいを手で巻く煩わしさから解放されたい”という発想から進化を続けた自動巻きムーブメントの陰で、手巻きムーブメントは活躍の場を減らしていきます。現在では機械式のムーブメントのほとんどは自動巻きに置きかわりました。

ですが、依然として手巻きムーブメントの愛好者は根強く存在します。スマートフォンやパソコンといったデジタルが支配する時代だからこそ、手で巻かないと止まってしまう手巻き時計のアナログな魅力が人々を魅了しているのかもしれません。

ムーブメントの種類

時計の「ムーブメント」とは、時計の針を動かすための部品や機械などの駆動装置のことを指します。腕時計のムーブメントには大きく分けて「クオーツ」「機械式」の2種類があり、「クオーツ」は電池の動力、「機械式」はゼンマイのほどける力で動きます。「機械式」時計は、基本的に手で組み立てるため、修理も可能です。また、クオーツに比べると力が強いため、太い針が載せられ、多機能モデルが多数存在します。そして、動力となるゼンマイを手で巻き上げるタイプ「手巻き」と、腕につけることで自動的にゼンマイが巻かれる「自動巻き」に分かれます。

 

【クオーツ】

「クオーツ・ムーブメント」とは、水晶に電圧をかけた際に生じる振動数を利用して針を動かす仕組みで、電池を動力にしており、取り扱いが便利なのが強みです。電池交換は必要ですが、一度の電池交換で3~5年程度は動くものが多く、誤差は機械式よりも生じにくいのと、安価であることも特徴です。磁気の影響を受けにくいため、時間に正確さを求める方におすすめします。ただ、クオーツ・ムーブメントは、基本的には分解できないため、修理が難しいです。

 

【手巻き】

機械式腕時計「手巻き」は、リューズを手で巻くことで、ゼンマイを巻き上げるため、毎日のように、巻き上げる作業が必要となります。時間のずれを少なくするには定期的に巻き上げることが大切です。手間はかかりますが、日々腕時計に手をかけることで、愛着が湧いてきます。また、手巻き式は自動巻きに比べてパーツが少ないため、薄型のタイプも多く、メンテナンスのコストを抑えることができます。現在、各ブランドの機械式腕時計のラインナップは自動巻きが主流となっているため、選択肢は少ないのですが、アンティーク市場では、手巻きの機械式腕時計が主流であり、愛好家も多いです。

 

【自動巻き】

機械式腕時計「自動巻き」は、身につけているだけで、自動的にゼンマイが巻かれます。そのため「手巻き」に比べて、時間が狂いにくいというメリットがあります。しかし、「手巻き」に比べると複雑な仕組みでパーツが多いために、故障しやすかったり、メンテナンス代が高くなる可能性もあります。現在、機械式腕時計では、自動巻きタイプが圧倒的多数です。価格帯も幅広く、高級ブランドからお手頃なブランドまで品揃えが豊富です。

手巻きのメリットとデメリット

メリット①:低コストメンテナンス

手巻きムーブメントは自動巻きに比べると部品が少なく、故障時やオーバーホールにおいてメンテナンスコストが抑えられるのもメリットの1つです。さらに、ローターが外れるなど、自動巻きにあり得るローター絡みのトラブルとはまったく無縁です。

 

メリット②:愛着が湧く

手巻き時計の巻き上げは人によっては面倒と感じる人もいるかもしれませんが、好む人にとっては、そういった手間暇がかかるからこそ、愛着が湧き、単なるツールを超えて愛機と呼ぶのに相応しい存在として魅力的に感じる部分なのではないでしょうか。

 

メリット③:軽量で疲れにくい

手巻きの時計は自動巻きのように機構の中にローターが組み込まれていないためその分軽く、また、厚みを抑えることができます。ドレスウォッチなど袖口に引っかかりにくいスマートさが求められる時計は、手巻き式が採用されることが多いといえます。

 

手巻き式腕時計はその名の通り、リューズで巻き上げを行う必要があります。毎日巻くことで、より愛着が沸きますね。カチカチと響く音が心地よく、いっそう味に深みが出るものです。手巻き式腕時計は自動巻き式に比べてシンプルな構造のためパーツも少なく、薄型デザインにすることが可能です。薄型デザインは女性でも使いやすくアクセサリー感覚でも楽しめます。また、重さもその分軽くなるので毎日装着することへの負担がより少なくなります。

メンテナンスコストを抑えることができるもの特徴です。機械式時計に比べてパーツが少ないため、パーツ同士の摩耗が少なく、ローターもないため衝撃に強いといったメリットがあります。そのため、オーバーホール代が機械式時計に比べて安価に設定されています。リューズを巻き上げて時計に命を吹き込む手巻き式腕時計ですが、その時間を愉しむことは、余裕のある大人だけに許される醍醐味です。そういった手間暇がかかるところこそ、単なる時間を確認する機械を超えて「パートナー」と呼ぶのに相応しい存在としてより愛おしく感じる部分なのではないでしょうか。

 

デメリット①:手で巻く必要がある

手巻き時計の最大のデメリットは何といっても毎日巻くという手間がかかることです。一度ゼンマイを巻き切った場合、おおよそ40時間から50時間でエネルギーが切れると言われています。物によってはより長く使用可能なタイプも存在しますが、基本的には毎日ゼンマイを巻くことが想定されていると言えます。また、ただ巻くと言っても少々慣れも必要です。あまりゼンマイを強く巻きすぎると、必要以上にテンションが内部機械にかかり、場合によっては破損してしまう危険性もあります。毎日行う作業ですが、ゼンマイの巻き止まりを確認しながらゆっくり巻かなくてはなりません。昔から変わらない機構を自分自身で動かすという味わい深さもありますが、多忙な現代人にとってはデメリットとも言えます。

 

デメリット②:自動巻きに比べて精度が低い

手巻きの時計は、一度ゼンマイを巻いたらそのパワーが無くなるまではずっとその動力で動き続けます。一方自動巻きの時計は装着しているときの腕の動きによって、自動的にゼンマイを巻きあげる機構を持っている為、装着中は定期的にゼンマイにパワーが蓄えられます。その為、手巻きはゼンマイが緩んでくると針の動きに少々ズレが生じ、正確さに欠けるとも言われています。最近のモデルは性能が上がり、あまりズレが生じなくなってきている物もありますが、自動巻きと比較するとやはり正確さとしては劣っています。ズレを少なくするためには必然的に巻く回数も増えるため、仕事や趣味などの関係で時計に細やかな正確さを求める人にとっては大きな欠点です。

利用する上での注意点

手巻き時計は電池式のクオーツ時計に比べ、古い時計特有の問題点もあります。使用する際の注意点をご紹介します。

 

・交換パーツが流通していない

手巻き時計含め、アンティーク時計は作られてから年数が経っており、純正パーツは多くの場合廃盤になっています。修理やメンテナンスで部品を交換したくても、ほとんどの純正パーツが手に入りません。代替品を使用する場合は、仕様に合わせるために、ハンドメイドが必要なケースもあります。そのため修理やメンテナンスには、一定のコストがかかります。

 

・防水性能の低さ

手巻き時計が作られた時代は、防水技術が十分に確立されていませんでした。そのため防水機能が付いていても性能は著しく低くなっています。雨に降られたり水に濡れたりすると、時計内部に湿気が溜まり、内部パーツの劣化の原因となります。

 

手巻き時計を長く使うために

愛着の湧く手巻き時計を長く使いたいのであれば、お手入れや修理、メンテナンスは必須です。その方法や修理が必要なケースを紹介します。

 

・ベルトやピンの交換

手巻き時計本体だけでなく、ベルトやピンも経年劣化の影響を受けます。ベルトは本革や金属などさまざまな素材があり、自分で交換もできますが、慎重な取り扱いが必要です。生産が終了した純正パーツを個人で入手することは困難ですが、メーカーとつながりがある修理店なら、手に入る場合があります。

 

・リューズの交換

リューズはゼンマイを巻く、小さな丸いパーツです。内部のゼンマイを巻き上げるために、リューズを定期的に回す必要があります。長年使用していると、リューズや中の巻芯が取れてしまうことがありますが、消耗品なので修理・交換が可能です。

 

・ガラスケースなどの修理・交換

時計の文字盤を覆うガラスケースのひび割れや傷、ガラスケースの周囲のパーツの破損も、修理・交換が可能です。ガラスケースの交換は、比較的簡単と言われますが、時計の破損状況でも対応は変わるため、専門修理店に相談しましょう。

 

・オーバーホール(分解清掃)

外部パーツに不具合が見つからないに関わらず、不具合が起きるときは、オーバーホール(分解清掃)を行い、内部パーツを点検します。長年ゼンマイを巻かなかったために時計油が固まっていたり、防水性能が低いために水滴が入り、錆びついていたりしているかもしれません。分解して内部パーツごとに検査し、洗浄して、交換が必要であれば新しいパーツに取り換えます。

最後に

新品時計の魅力は誰の手にもわたっていないまっさらな状態を自分色に染めていくのが醍醐味といえますが、手巻き時計などのアンティーク時計は少なくとも30年以上経過しているものであり、時計によっては複数のオーナーを渡り歩いている個体も存在します。その歴史において出来上がった経年変化は、加工したものでは味わえない独特な表情を生み出します。購入を考えてる方はぜひ一度オークションやアンティーク時計専門店などの中古市場をチェックしてみてください。一方で売却を考えている方はぜひ「買取大吉」へお問い合わせください。スタッフ一同お待ちしております。

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