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【素材・パーツ別】自分でできる腕時計の洗浄・クリーニング方法を解説

【素材・パーツ別】自分でできる腕時計の洗浄・クリーニング方法を解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴15年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

時計をクリーニングしないまま放置すると、汚れが蓄積するだけでなく、素材によっては錆びや腐食を招くこともあります。そこで今回は、自分で行える腕時計の洗浄・クリーニング方法を、パーツごとに分けて詳しく解説します。

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どんなご相談でもOK! 無理な交渉はいたしませんのでお気軽にご相談ください。
※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。

【金属素材】自分でできる腕時計の洗浄方法

金属素材の腕時計は、クロス(布)での拭き取りや中性洗剤を使った洗浄など、日常的なメンテナンスが比較的簡単に行えます。ここでは、手軽にできるお手入れから、少し手間をかけたケアまで、段階別に見ていきましょう。

日々のお手入れ方法

まず用意しておきたいのは、マイクロファイバークロスやセーム革などの乾いたクロスです。

セーム革は柔らかく、細かな汚れや皮脂を拭き取りやすいため、時計を傷つけにくい素材として適しています。日々の使用後は、時計全体を丁寧に拭き取りましょう。

ただし、ブレスレットの細かなコマには皮脂や汚れが溜まりやすいものです。隙間の汚れを落とす場合は、柔らかい毛の歯ブラシなど、素材を傷めない道具を用意しておくと安心です。

汚れが気になる場合のお手入れ方法

バックルの裏側やクラスプ(中留)に強い汚れがある場合は、軽く湿らせた綿棒を使うと効果的に落とせます。

より手軽にお手入れしたい場合は、乾いたクロスの上に時計を置き、メタルブレスレット用クリーナーを適量スプレーしましょう。

数分ほど置いたあと、乾いたクロスで丁寧に拭き取れば、皮脂汚れやくすみを効果的に落とすことができます。ただし、コマなどに硬い異物が挟まっている場合は、軽いブラッシングを併用するとより安全に汚れを除去できます。

少し手間をかけたお手入れ方法

金属素材のブレスレットは、取り外しが可能なモデルであれば外し、中性洗剤を水で薄めて洗浄します。

細かな隙間は、柔らかい歯ブラシで軽くこすって汚れを落としましょう。洗い終えたら水道水ですすぎ、洗剤をしっかり流し、乾いたクロスで丁寧に仕上げます。

短時間でより効果的に汚れを落としたい場合は、「専用の超音波洗浄機」を活用するのもおすすめです。ただし、防水性が低い時計や洗浄に対応していないモデルは故障につながるため、事前に必ず確認しておきましょう。

大切な時計は外観のお手入れだけでなく、内部のメンテナンスも欠かせません。長く愛用するためにも、定期的にオーバーホールを受けることをおすすめします。

【革ベルト】自分でできる腕時計の洗浄方法

革ベルトは水に弱いため、日常のお手入れではいくつかのポイントを押さえておく必要があります。ここでは、普段のケアから汚れが目立つ場合の対処法までを詳しく解説します。

日々のお手入れ方法

汗をかいたり水に濡れたりしたときは、すぐに時計を外して水分を拭き取ることが大切です。

特に革は水分に弱く、放置すると変色や劣化の原因につながります。一日の終わりには、柔らかいクロスで全体を優しく拭き取り、ベルトに残った汗や汚れをケアしてあげましょう。

強くこすると色落ちの原因になるため、吸水性の高いクロスでそっと押さえるようにして水気を吸い取るのがポイントです。

汚れが気になる場合のお手入れ方法

気になる汚れがある場合は、次の手順でお手入れを行いましょう。

・濡れタオルで汚れを落とす

水で濡らして固く絞ったタオルで汚れを拭き取り、その後、革に水分が残らないよう乾いたクロスを軽く当てて吸い取ります。

・汚れを落とした後

革専用のコンディショナーで保湿します。スプレータイプはまず裏面に軽く吹きかけ、必要に応じて表面にも薄く塗布します。クリームタイプの場合は、クロスに少量取り、薄く伸ばしてください。

・乾燥の方法

直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させ、余分な湿気を取り除きます。

【シリコン・ウレタンバンド】自分でできる腕時計の洗浄方法

シリコンやウレタン製のバンドも、日常のケアで気を付けたいポイントがあります。ここでは、普段のお手入れ方法から、汚れが気になるときの対処手順までをご紹介します。

日々のお手入れ方法

シリコンやウレタンバンドは、水や汗で濡れたらすぐに時計を外し、クロスで水気をしっかり拭き取ります。その後は、完全に乾くまで風通しの良い場所で自然乾燥させてください。

半乾きで放置すると、劣化や臭いの原因になるため注意が必要です。乾燥したあと、片付ける前に仕上げとしてクロスで軽く表面を拭いておくと、ホコリや皮脂の付着を抑えられます。

汚れが気になる場合のお手入れ方法

汚れや臭いが特に気になる場合は、中性洗剤を使って洗浄する方法が効果的です。ただし、時計本体に水がかからないよう、必ずラップなどでしっかり保護してください。

中性洗剤は水に数滴たらす程度に薄め、柔らかいクロスを浸してから優しく拭き取ります。汚れが落ちたら、最後に水道水でよくすすぎ、完全に乾燥させましょう。乾きが不十分だと、劣化や臭いの原因になります。

ベゼルやリューズのお手入れ方法

ベゼルやリューズの汚れを放置すると、動作不良や劣化の原因となるため、定期的にしっかりと掃除することが大切です。ここでは、具体的なクリーニング手順を整理しておきましょう。

日々のお手入れ方法

ベゼルはクロスだけでは汚れが取りにくいため、フチに沿わせながら優しくブラッシングすると効果的です。力を入れすぎると回転機構を傷めるおそれがあるため、軽いタッチを心がけましょう。

リューズ周りはクロスや綿棒を使い、特に根元部分の汚れを丁寧に拭き取ります。リューズを掃除する際は、必ず押し込んだ状態で行い、引き出したまま触れないように注意してください。

また、見落としやすいのがリューズの溝です。溝一つひとつをなぞるように、細かな汚れをやさしく取り除くことがポイントです。

汚れが気になる場合のお手入れ方法

ベゼル内部やリューズ周辺の深い部分に汚れが入り込んでいる場合は、オーバーホール時に内部洗浄と併せて依頼するのが安心です。日常のお手入れは、専用クロスで優しく拭き取る程度にとどめましょう。

汚れが詰まって目立つからといって、高圧のエアダスターや、爪楊枝など先の尖った道具で無理に取り除くのは危険です。隙間からゴミを押し込んでしまったり、パッキンや細かな部品を傷つけたりするおそれがあります。

ケースやガラスのお手入れ方法

時計のケースとベルトのつなぎ目は、放っておくと汚れがたまりやすい場所です。ここでは、汚れを蓄積させないために、普段からできる方法について確認しましょう。

日々のお手入れ方法

ケースやガラスを清掃する際は、乾いたクロスで優しく拭き取ります。

汗や汚れが気になるからといって濡れたタオルを使うと、水分が内部に入り込むリスクがあるため避けてください。細かな部分の掃除には綿棒が便利です。

ケースの表面・裏面・側面だけでなく、汚れが溜まりやすいラグ(ベルト/ブレスレットの接合部)の裏側もしっかりとケアしてください。

汚れが気になる場合のお手入れ方法

防水機能のないケースは、クロスで拭き落とす以上の本格的なお手入れは行えません。裏蓋やケースの境目、刻印、ネジなど、細部まで日ごろから丁寧にケアする程度に留めましょう。

ベゼル付きの時計は、境目に汚れやゴミが溜まることがありますが、爪楊枝で掻き出したり、無理にベゼルを回したりすることは避けてください。

内部への異物侵入やパーツの寿命を縮める原因となるため、かえって故障のリスクが高まります。

自分で腕時計を洗浄するときの注意点

時計を洗浄する際は、内部に湿気が入らないように配慮するほか、錆や腐食、傷を与えないよう細心の注意が必要です。ここでは、これらの注意点について押さえましょう。

水気や湿気に注意する

汚れを落とそうとして大量の洗浄液を使うと、リューズのわずかな隙間から水分が侵入するおそれがあります。特に防水性能が低い時計は、細心の注意が必要です。

また、防水性の高い時計であっても、パッキンの劣化やケース・裏蓋の傷、汚れの蓄積、長期間メンテナンスを行っていない場合には、浸水のリスクが高まります。

錆び・腐食に注意する

ステンレスは金属の中でも比較的錆びにくい素材ですが、決して「錆びない」わけではありません。メンテナンス不足や誤った扱いは、錆びや腐食の原因となることがあります。

特に洗浄後は、乾燥不足に注意が必要です。せっかく汗や皮脂を落としても、水分や洗浄液が残ったまま放置すると、長期間のうちに錆びの原因となってしまいます。

お手入れの仕上げには、しっかりと水気を拭き取り、完全に乾かすよう心掛けましょう。特に裏面の凹凸や裏蓋周辺の穴まで、完全に乾いているか確認してください。

傷つけないように注意する

使用するクロスに、細かなチリや砂などの付着物が残っていると、時計を拭くだけで表面に傷が付いてしまうことがあります。また、時計本体の汚れが十分に落ちていない状態で拭くことも、同様に傷の原因になります。

さらに、ベルトやバックルだけを洗浄したい場合に精密ドライバーなどの工具を使う際は、取り付け・取り外しのときに細部へ傷をつけないよう細心の注意が必要です。

工具の扱いを誤ると、時計本体やネジを傷つけ、破損につながるおそれがあります。

腕時計が汚れる原因

掃除を行わずに時計を放置すると、最初は見えない汚れが徐々に蓄積し、やがて目立つ汚れになります。ここでは、その「見えない汚れ」の正体と、放置した場合の注意点について詳しく解説します。

腕時計の汚れの正体

腕時計の汚れの正体は、主に皮脂や汗です。さらに、ホコリ、日焼け止めクリーム、化粧品なども付着し、汚れとして蓄積していきます。これらの目に見えにくい微細な汚れが徐々に蓄積し、やがて目に見える汚れとして現れます。

例えば、回転ベゼルの裏側など普段手入れしにくい場所でも、わずかな汚れが入り込み、時間をかけて蓄積されていきます。傷とは異なり見落としやすいため、日頃から丁寧に掃除し、清潔な状態を保つことが大切です。

汚れを放置した場合の注意点

汚れを放置してしまうと、クロスで拭いただけでは簡単に落とせなくなるかもしれません。

汚れが溜まると雑菌が増えやすく、臭いの発生や、敏感肌の方ではかゆみなどのトラブルにつながることがあるのです。さらに、汚れは時計の外観を大きく損ないます。

高級ステンレス素材であっても、放置すると腐食の原因になりますし、金無垢・金メッキ・ブロンズ素材は変色しやすいため、ステンレス以上に丁寧なケアが必要です。

時計修理専門店の超音波洗浄クリーニング

時計修理専門店が行う超音波洗浄クリーニングの工程をご紹介します。

・事前のブラッシング

超音波洗浄を行う前に、時計本体からブレスレットを取り外し、専用ブラシで全体をブラッシングして大まかな汚れを落とします。

・超音波洗浄

超音波洗浄機には水(または専用洗浄液)を入れ、ブレスレットのみを浸してください。時計本体は浸けません。発生した無数の気泡が破裂する際の衝撃で、細かな汚れまで効率的に除去できます。

・ブレスレットの乾燥

洗浄後はエアブローなどを用いてブレスレットをしっかり乾燥させましょう。乾燥時に黒い汚れが出てくる場合は、汚れが出なくなるまで、この洗浄と乾燥の工程を繰り返します。

腕時計を長持ちさせるポイント

腕時計を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスを行うことに加え、日常的に磁気を避けることが重要です。ここでは、この2つのポイントについて詳しく解説します。

定期的にメンテナンスを行う

時計を長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスが欠かせません。

腕時計は肌に直接触れるため、どうしても汗や皮脂が付着しやすく、それらを放置すると臭いやサビ、パーツの劣化につながります。結果として、ムーブメントの精度低下やバンドの劣化を早めることになりかねません。

その日の汚れはできるだけ早めに取り除き、可能なら毎日軽く手入れすることで、時計はより長く良い状態を保てます。

磁気のある場所で保管しない

時計を強い磁場に近づけると、機械式時計では金属製のムーブメントが磁気を帯び、部品の動作に影響が生じます。

クオーツ時計も例外ではありません。モーターに磁石が使用されているため、強い磁気を受けると進みや遅れ、最悪の場合は停止の原因になるのです。

スマートフォンをはじめ、身の回りの多くの電化製品は磁場を発生させるものがあります。同じカバンに入れない、近くに置かないなど、日常のちょっとした配慮で磁気トラブルを防ぐことができます。

腕時計の洗浄に関するよくあるQ&A

腕時計の洗浄に関する「よくある質問」として、時計の種類によって保管方法の注意点が異なるのか、腕時計は水洗いできるのか、といった疑問が挙げられます。

ここでは、これら2つの疑問について分かりやすく回答します。

種類ごとに保管方法の注意点は異なる?

種類 注意点
ソーラー時計 長期間光の当たらない場所に置くと充電不足から不具合を起こすことがあります。明るい室内灯の当たる場所で保管し、直射日光に当て続けることは避けてください。
機械式時計 強い振動のある場所で保管すると、遅れなどのトラブルにつながります。自動巻きモデルは、ウォッチワインダーに入れて保管すると良いでしょう。
クオーツ時計 強い振動を避けて保管します。また、長期間使用しない場合は、電池を入れたままにすると液漏れの原因となるため注意しましょう。
電波時計 地下など電波が届きにくい場所での保管は避けてください。受信不良による時刻ズレの原因になります。
革バンド 湿気や乾燥に弱いため、直射日光は避け、風通しの良い環境で保管することが大切です。
金属バンド 汗や皮脂、塩分の残留で腐食になる場合があるため、使用後は乾いたクロスで拭き取り、通気性の良い平らな場所に置いて保管します。
ポリウレタンバンド 光による色あせが起こりやすく、湿気にも弱いため、直射日光や高湿度を避けて保管しましょう。

腕時計は水洗いしても大丈夫?

一般的には、10気圧防水以上が水洗い可能の目安とされています。ただし、メーカーによっては推奨しない場合もあるため、取扱説明書を確認するのが確実です。

まとめ

金属製ブレスレットは水洗いによる洗浄が可能ですが、革ベルトやシリコン・ウレタンバンドは水洗いを避け、クロスで丁寧に拭き取るのが適切です。なお、日々のメンテナンスは自身で行えますが、定期的なオーバーホールは欠かせません。

石山真路(いしやま しんじ)
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