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ティファニーの指輪、人気の原点

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5大ジュエラーの一つ、ティファニー。鮮やかな水色の小箱は結婚指輪の代表格と言っても過言ではないですし、「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが、パンをかじりながらティファニーのショーウィンドウを眺める様子は、ティファニーに定着したエレガンスというイメージを象徴する映画です。そしてティファニーは誰もが楽しめるブランドで、ティーンエイジャーの娘と40代~50代のお母さんが一緒に行っても、二人とも必ず欲しいものが見つかることでしょう。そんなティファニーの軌跡をご紹介します。

ティファニーの始まり

世界で最も象徴的なジュエリーブランドであるティファニーの歴史は、1837年、25歳のチャールズ・ルイス・ティファニーと友人のジョン・B・ヤングが、ニューヨークで小さな文房具とファンシーグッズの店を開いたときに遡ります。

チャールズ・ルイス・ティファニーは、父親から1,000ドルの融資を受けて、ニューヨークのブロードウェイに最初の店舗を構えます。この店は、ビクトリア朝時代の豪華さとは一線を画す、クリーンなアメリカンスタイルの宝石や時計を求めるおしゃれな女性たちの御用達となり、瞬く間にその地位を確立します。

純度92%という英国の銀の基準をアメリカで初めて採用したティファニーは、1867年のパリ万国博覧会で銀細工の大賞を受賞し、国際的に認められるようになりました。しかし、ティファニーのジュエリーと世界最高級のダイヤモンドとのつながりが、歴史に刻まれたのは1878年になってからです。

ティファニーダイヤモンド

この年、ティファニーは南アフリカのキンバリー鉱山で採掘された、287.42ctのファンシーイエローダイヤモンドの原石を手に入れました。このダイヤモンドは、82のファセットで128.54ctにカットされ、ファイヤーと輝きを最大限に引き出しました。

1961年、「ティファニーで朝食を」の宣伝写真でオードリー・ヘップバーンが着用したネックレスにセットされました。ティファニー・ダイヤモンドと名付けられたこのカナリア色の宝石は、究極のラグジュアリーブランドとしてのティファニーの名声を確固たるものにし、現在もティファニーニューヨーク本店の店頭に置かれています。

1887年、ティファニーがフランス王室宝飾品の3分の1を購入の宝石を購入しました。その中はダイヤモンド、エメラルド、パールのブローチなどが含まれており、世界に衝撃を与え「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれるようになりました。

数々のカラーストーン

1902年にチャールズ・ルイスが他界し、彼の息子であるルイ・コンフォート・ティファニーが、ティファニー初のデザインディレクターに就任しました。当時はアールヌーボー様式が盛んで、ルイスはガラスや宝石、エナメルなど自然をモチーフにした革新的なジュエリーを発表し、その最前線に立つことになります。また、5番街の店舗に「ティファニー アーティスティック ジュエリー部門」を設立し、ジュエリーや貴重なオブジェの製造がますます発展することとなります。

ティファニーはその歴史の中で、息をのむような輝きを放つダイヤモンドで世界を魅了しただけでなく、それまで知られていなかった素晴らしいカラーストーンの数々を世に送り出しました。1902年、ティファニーはクンツァイトを発表。クンツァイトは、ティファニーの伝説的な宝石学者ジョージ・クンツが、カリフォルニアで発見した紫がかったピンク色の宝石にちなんで名づけられました。

さらに1910年、ティファニーはマダガスカルでモルガナイトを発見し、最も大切な顧客のひとりである銀行王ジョン・ピアポント・モルガンにちなんで、この宝石を命名しました。その後、1967年にタンザナイト、1974年にツァボライトを発見し、現在もティファニーの宝石鑑定士は、世界の最果ての地まで足を運び、素晴らしい宝石を発掘し続けています。

2012年、創業175周年を記念して、ティファニーはダイヤモンドと華麗なカラーストーンを組み合わせた「レガシー」コレクションを発表します。クッションシェイプの175.72ctのモルガナイトをあしらった唯一無二のネックレスや、ダイヤモンドのオープンワークが複雑に絡み合うベルベットのようなブルータンザナイトのリングなど、華やかなラインナップが揃いました。

ティファニーセッティングとティファニーブルー

ティファニーの名は、1886年にティファニー セッティングを発表して以来、ロマンス、プロポーズ、結婚の代名詞となっています。それまでダイヤモンドのリングに埋め込むようにセットされていましたが、この新しい6本爪のセッティングは、貴石のファイヤーと輝きを最大限に引き出すために、石をバンドから浮き立たせるのでした。

ティファニーセッティングはエンゲージメントリング市場に革命をもたらしただけでなく、ニューヨーク5番街のジュエラーを、結婚生活に踏み出すカップルのための門出の場所へと変貌させたのです。世界中の何百万人もの女性たちが、ダックエッグブルーのボックスを目に心を躍らせるのです。

ティファニーは今日もなお、革新の最前線にいます。それは、創業175周年を記念して発表されたユニークな金属合金「ルベド」が証明しています。エレガントでありながら温かみのある色調のこの金属は、早朝の空に広がる輝きを模してデザインされました。

まとめ

今回は、5大ジュエラーの一つ、ティファニーの軌跡について紹介しました。この記事を通してティファニーに興味を持たれた方は、ぜひオフィシャルサイトを覗いてみてください。

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