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金投資の利回りはどれくらい? 直近10年の利回りを解説

金投資の利回りはどれくらい? 直近10年の利回りを解説
木村健一(きむら けんいち)
記事の監修者
査定歴15年以上
木村健一(きむら けんいち)

貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
テレビや雑誌、YouTubeなどへの出演経験もあり、専門的な知識と確かな鑑定力で信頼を集めている。

金投資は安全資産として注目され、長期的なリターンが期待できます。では過去の価格変動を踏まえると、その利回りはどの程度だったのでしょうか。今回は、直近10年を振り返りながら、投資対象として金の魅力や市場動向を解説します。

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金投資の利回りは?

金投資の利回りは、金価格の変動によって決まります。株式や債券のように配当や利息が発生しないため、値上がり益が主な収益源です。

市場の動向や経済情勢によって価格が変動するため、長期的に安定したリターンを得られるかどうかは、その時々の状況によるでしょう。

利回りとは

利回りとは、投資によって得られる収益を、元本に対する割合で示したものです。利息収入だけでなく、売却損益も含まれます。一般的には、1年間の収益を基に算出する「年間利回り」がよく用いられています。

金融商品によっては、利回りの概念が異なる場合があります。債券や預金には「金利」が適用されますが、投資信託では分配金が収益の一部となります。

それぞれの仕組みを理解することが、適切な運用につながるでしょう。

金投資の利回り

金投資は、株式や債券のように利息や配当を生み出すものではありません。そのため、保有しているだけでは収益は得られず、売却時の価格が購入価格を上回った場合にのみ利益が発生します。

ただし、金は経済危機やインフレ時に価値が見直されやすく、市場が不安定な状況では安全資産としての需要が高まります。

そのため、価格が上昇することもあり、不況に強い資産といえます。どのタイミングで売却するかが、運用の鍵となるでしょう。

直近10年間の金の利回り

直近10年間の金の利回りは、年ごとの変動はあるものの、全体として上昇傾向にあります。2014年から2024年のうち7年間は価格が上昇し、残りの3年間は下落しましたが、その下落幅は比較的小さなものでした。

世界的な経済不安やインフレの影響を受けた年は、価格が大きく伸びる傾向が見られます。年間の平均リターンで見ると、安定した資産としての特性が表れており、長期的な視点での資産運用に適しているといえるでしょう。

平均価格(円 / g) 増減 変化率(%)
2024 11,718 2,884 132.6
2023 8,834 1,185 115.5
2022 7,649 1,247 119.5
2021 6,402 280 104.6
2020 6,122 1,204 124.5
2019 4,918 375 108.3
2018 4,543 ▲33 99.3
2017 4,576 180 104.1
2016 4,396 ▲168 96.3
2015 4,564 224 105.2
2014 4,340 ▲113 97.5

金投資とは?

近年、金への投資に注目が集まっています。安全資産としての魅力がある一方で、保有しているだけでは利益が生まれない点にも留意が必要です。投資を検討する際は、金の特性や市場動向を理解した上で判断する必要があります。

金投資

金投資は、株やFXなどの金融資産とは異なり、実物資産に分類されます。金は世界共通の価値を持ち、金融政策や市場の影響を受けにくいため、安定した資産とされています。

そのため、経済危機や不況時でも比較的安定した価値を維持しやすく、投資家にとって安心感を与える存在です。特に世界情勢が不安定になると、金の価値が上昇しやすい傾向があります。

金投資の種類

金投資にはさまざまな方法があり、それぞれに特徴と利点があります。

自分の投資スタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。

純金積み立て 少額から始められる。購入した金を保管する必要がなく、管理や盗難の心配がない。証券会社で購入可能。手数料が安く、利益が出たら確定申告が必要。
金ETF 投資信託の一種。上場しており、売買時に手数料がかかるものの、信託報酬が低く長期投資に適している。
投資信託 種類が豊富で、iDeCoやNISAなど税制優遇の商品も多い。
金地金 実物資産として手元に保管でき、すぐ換金できる利点がある。反面、盗難リスクに注意が必要。
金先物取引 将来の指定日に決めた価格で金を売買する。市場の需給で価格が変動し、満期日に自動決済される。

金投資のメリット

金投資は、その独自の特性により、安定性を求める投資家にとって魅力的な選択肢となります。価格が安定していることや、他の投資商品に対する分散効果などが挙げられます。

価値がなくならない

金は実物資産であり、その価値は世界中で広く認識されています。無価値になるリスクは極めて低く、安定した資産として評価されています。そのため、世界情勢が不安定な時期には、金が選ばれる理由がよくわかります。

株式や債券といったペーパー資産は、経済や企業の状況に大きく影響を受け、価値が下がることもありますが、金はその価値を保ちやすい特徴を持っています。

投資のリスク分散ができる

分散投資を行うことで、リスクを軽減できます。金融商品にはそれぞれメリットとリスクがあり、一つに集中して投資するのはリスクが高いといえるでしょう。

そこで、株式などとは異なる値動きをする金を、ポートフォリオに組み入れることでリスクを分散できます。一般的に、株価と金相場は逆相関の関係にあります。

経済が不安定な時でも金は安定した資産となり、投資全体の安定性を高める役割を果たすでしょう。

インフレ・デフレに強い

金はインフレとデフレ、どちらの環境にも強い資産とされています。インフレ時には、物価の上昇に伴い金の価値も上がります。金は「お金」としての側面もあり、貨幣価値が下がる中で安定した価値を保ちます。

さらに、デフレ時には価格が下がることが一般的ですが、金は需要の高まりにより価値が上昇することもあります。過去にはリーマンショック時のように、デフレ環境でも金の価格は上昇した例があります。

有事に強い

金は「有事の金」として、世界的な不安定な状況に強い資産とされています。戦争や経済危機などの有事には、金の価格が高まると考えられていますが、必ずしもそうとは限りません。

2008年の金融危機では、投資家がポートフォリオの見直しや現金化を進めた結果、株式とともに金も売られ、一時的に価格が下落しました。このように、有事でも金価格の上昇が保証されるわけではありません。

1979年 ソビエト連邦によるアフガン侵攻
2001年 米国の同時多発テロ
2007年 サブプライムローン問題
2016年 英国のEU離脱決定
2017年 北朝鮮の核ミサイル実験

税制優遇がある

金投資には、他の実物資産とは異なる税制面でのメリットがあります。不動産とは異なり、金を保有していても固定資産税はかかりません。さらに、金を売却して利益が出た場合、年間50万円までの控除を受けることができます。

この控除額以内であれば、利益に課税されることはありません。しかし、控除額を超えた分については「譲渡所得」として、他の所得と合算されて総合課税の対象となります。

金投資のデメリット

金投資は多くのメリットを提供しますが、いくつかのデメリットも存在します。投資を検討する際は、これらの欠点を十分に理解し、慎重に判断するべきでしょう。

インカムゲインがない

金投資には、インカムゲインがない点がデメリットとして挙げられます。金は所有しているだけでは利息や配当金が得られません。株式投資では企業の業績に応じて配当を受け取ることができますし、銀行預金でも少額ながら利息がつきます。

しかし、金投資では利益を得るタイミングは売却時のみとなります。そのため、資産を保有しているだけで定期的な利益を得たいと考える方には、金投資は向いていないかもしれません。

取引手数料がかかる

金投資にはいくつかの方法がありますが、いずれも手数料がかかります。現物の購入では、500グラム以下の金に対して「バーチャージ」と呼ばれる手数料が発生します。

また、投資信託や純金積立を利用する場合にも、購入時手数料や信託報酬がかかることがあります。投資を行う際は、これらの手数料を考慮して慎重に取引を進めることが欠かせません。

紛失・盗難のおそれがある

金投資は、現物資産ならではの管理が求められます。自宅で保管する場合、盗難や紛失のリスクが伴いますので、厳重な金庫などでの保管が必要です。

もし自宅保管に不安があれば、銀行の貸金庫を利用する選択肢もありますが、その場合は追加の費用が発生します。

一方で、投資信託や純金積立といった間接的な投資方法であれば、現物の保管によるリスクを回避できます。

【シミュレーション】金投資の利回りはどれくらい?

金投資における利回りは、投資方法や市場の動向によって異なります。純金積立では、金の価格が安い時に多く購入し、価格が上昇した際には少なめに買うことで利益を最大化できます。

それでは、2010年1月から純金積立を初めた場合、2025年4月時点の利益を算出してみましょう。

シミュレーションの条件

積立開始月 2010年1月
購入時の月間平均単価 3,407 円 / g(売却単価)
月間積立額 10,000 円
月額手数料 250 円

シミュレーションの結果

合計重量 333.6604 g
合計期間 15年4カ月
現在の売却額 5,171,069 円
売却単価 15,498 円 / g(4月8日現在)
手数料合計 46,000 円
平均購入単価 5,745.5 円 / g(手数料込)
損益 3,285,069 円
利益率 174.182 %

毎月10,000円を15年4カ月積み立てた結果、このシミュレーションでは、3,285,069円もの利益を得られることができました。

まとめ

利回りの具体的な数値は市場の変動に左右されますが、金投資は長期的に安定した資産運用を目指す方法として人気を集めています。しかし、安定した資産として魅力的な一方で、利回りや手数料、保管方法などのリスクも伴います。

投資を行う際には、これらを十分に考慮し、長期的な視点での判断が求められるでしょう。

木村健一(きむら けんいち)
記事の監修者
査定歴15年以上
木村健一(きむら けんいち)

貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
テレビや雑誌、YouTubeなどへの出演経験もあり、専門的な知識と確かな鑑定力で信頼を集めている。

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