メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨ハーモニーの価格推移と高く売る方法

メイプルリーフ金貨とは

メイプルリーフ金貨は、1979年以降、カナダ王室造幣局が投資用に発行している地金型金貨です。表面にはイギリスの現国王、裏面にはカナダの国旗にもあるカエデの葉が彫られているのが特徴です。

99.99%以上の純度をもつ純金製の金貨で、その品質と信頼性はカナダ中央政府が保証しています。金投資に慣れていない方でも安心して購入でき、日本はもちろん、世界にある主要なマーケットで取引されています。

地金型金貨の中でも流通量が世界で最も多く、金の純度の高さから、高価買取も期待できる金貨です。

メイプルリーフ金貨の種類

メイプルリーフ金貨は、以下の表のように5種類の大きさがあり、サイズや重量に違いがあります。一方、デザインはどのサイズでも変わりません。

貴金属の国際単位として使用されるオンスは「toz」と表記され、「トロイオンス」とも呼ばれています。

予算や目的に合わせてサイズを選ぶことができ、小型のものは比較的少額で購入できるため、手軽にコイン投資できるのが魅力的です。投資に挑戦したい方は、まずは金貨から始めてみてはいかがでしょうか。

メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨ハーモニーの価格相場

価格相場の説明に入る前に、ウィーン金貨ハーモニーについて説明しましょう。

「ウィーン金貨ハーモニー」は、オーストリア造幣局が発行している地金型金貨です。音楽の都であるウィーンならではの楽器のレリーフが印象的です。金の純度は99.99％あり、その品質はオーストリア政府が保証しています。

そのため、ウィーン金貨ハーモニーの価格相場は、メイプルリーフ金貨と同じ金額で公表されることが多いです。

では、2025年7月現在、日本におけるメイプルリーフ金貨とウィーン金貨ハーモニーの参考価格はいくらなのでしょうか。以下の表をご覧ください。

※表に記載された金額は、2025年7月4日時点の参考価格です。商品の状態や社会情勢の影響により変動する場合があります。

金貨の価格は日々変動している金相場に大きな影響を受けており、基本的に、金相場が安いと価格が下がり、相場が高いと価格が上昇する仕組みです。つまり、高額で売却したいときは、相場の高い時期を見極めることが重要となります。

買取業者の公式ホームページなどに公表された金相場をよく確認したうえで、買取業者に依頼しましょう。

直近の金の価格推移

金貨は、金の相場の影響により価格が日々変動していますが、実際の金相場はどのような価格を推移しているのでしょうか。今後の価格推移とあわせて解説します。

上昇傾向

現在の金相場は、上昇傾向となっています。2020年以降、右肩上がりで価格が上昇しており、現在も過去最高を更新するほど高騰が止まらない状況です。

以下の表は、2020年から2025年6月までにおける、過去6年間の金の参考小売価格と参考買取価格の推移をまとめたものになります。

※表に記載された金額は、すべて参考価格となります。実際の価格は、商品の状態や社会情勢の影響により変動する場合があります。なお、2025年は6月時点での価格となります。

2022年以降、価格の上昇幅が広がっていることが分かります。2023年には10,000円を超える機会が増え、2024年には12,000円、2025年に入ると4月には16,000円台となり、2025年5月以降は17,000円を超えるケースもある状況です。

このような傾向は、今後も続くと見られています。

金価格が上昇している理由

金相場の上昇傾向が続く理由はさまざまありますが、主に「世界情勢の不安」と「世界的な低金利政策」によるものと考えられています。

コロナウィルスによるパンデミック、ロシアとウクライナによる戦争や中東情勢など、先行き不透明な状況です。このような地政学リスクの高まりは、市場を不安定化させる要因となり、安定資産である金の価値が押し上げられます。

加えて、近年は世界的に低金利政策が進んでおり、金の需要はますます高まっている状況です。実際に、2025年の4月以降の金価格は16,000円から17,000円程度を推移しており、2022年と比較するとおよそ2倍近く金額が上昇しています。

金価格の上昇は、世界全体に関わる出来事と直結しているのです。

今後も金価格は上昇する？

絶対、と言える保証はありませんが、長期的な視点で見ると、金価格は今後も上昇する可能性があります。

メイプルリーフ金貨やウィーン金貨ハーモニーなど資産運用における金への投資、宝飾品やiPhone・PCなどの部品に使われるなど、金は生活の一部となっており、需要は増すばかりです。

しかし、金も有限な資源のひとつです。地球上に眠る金の埋蔵量はおよそ5万トン程度といわれており、このまま採掘を進めると、20数年後には枯渇すると予測されています。

このような需要過多な状態が、金の希少性と価値を高めていき、金価格の上昇は今後も続くと考えられているのです。

メイプルリーフ金貨を売るべきタイミング

メイプルリーフ金貨を売る時期は、以下の2つを押さえておくことが重要です。日々変化する金相場や為替から、金貨を売却するタイミングを考えてみましょう。

金の価格相場が高いタイミング

金貨の売却は、価格相場が高い時期に行うことがおすすめです。

金の買取価格は現在、16,000円から17,000円程度と高騰しています。戦争や紛争による地政学リスクの高まりや世界で低金利政策が進むことにより、安全資産として金の需要が高まっており、売却に最適な状況となっています。

しかし、この状況がいつまで続くのかは不透明です。世界情勢の緊迫化が収まれば、通貨の価値が高まり、金価格が下落に転じる可能性もあります。

日ごろから相場をチェックし、高くなったタイミングで売却しましょう。

円安のタイミング

日本の為替相場は「円安ドル高」の状態が続いていますが、まさに円安が続く「今」の状況が、メイプルリーフ金貨を売るタイミングです。

円安であれば、通貨よりもモノの価値が相対的に上昇するため、実物資産である金の価値は高まり、金価格は上昇傾向となります。逆に、円高に転じると金の価値は下がり、価格も下落してしまいます。

為替は金価格を決定する重要な指標です。日ごろからニュースやSNSでよく確認し、売却するタイミングを探っていきましょう。

メイプルリーフ金貨を高く売る方法

高く売れる時期を見定めることも重要ですが、金としての価値を保つことも高価買取へつなげる大切なことです。売却に出す際は、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

金価格相場を把握しておく

金の買取価格は金相場に影響されるため、金価格相場が高い時期を把握することは高価買取につながりやすくなります。

金相場は日々変動しており、この情報を何も知らない状態で売却すると「買取価格がそこまで高くなかった」なんてことになりかねません。相場を毎日チェックして価格動向を把握し、納得できるタイミングで売却しましょう。

金貨の高価買取への実現は、金相場に一喜一憂せず、焦らないことが大切です。

付属品を一緒に査定に出す

購入時に箱や保証書などの付属品をいただきますが、このような品も一緒に査定に出しましょう。

メイプルリーフ金貨は市場に偽物が紛れていることも多く、付属品を出すことで、金貨に対する信頼と品質を証明できます。また、買取業者が買い取った金貨を再販する際、買い手がつきやすくなり、査定額アップにも期待できます。

売却するまで、付属品はしっかり保管しておきましょう。

大切に保管しておく

金の査定は、基本的に「純度」と「重量」によって買取価格が決まることが多いですが、売却時まで美しい状態で保管しておくことも、高価買取につながります。

どの商品にも言えることですが、見た目が綺麗な状態でなければ、いくら価値が高くても減額対象となってしまいます。もし、傷や汚れ、変色などを確認した場合は、柔らかい布で丁寧に拭きとり、メイプルリーフ金貨を美しい状態にしておきましょう。

保管する際は直射日光や高温多湿を避けた場所を選び、収納ケースなどに入れておくのがおすすめです。

まとめ

メイプルリーフ金貨とウィーン金貨ハーモニーは、それぞれの国の政府が品質を保証している地金型金貨です。国際的にも信頼性が高く、金投資に慣れていない方でも安心して購入することができます。資産運用にも役立ちますので、日々変動する金相場や為替相場をよく確認し、利益を最大限に得られる状況を見極めたうえで買取業者へ依頼しましょう。