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老若男女に人気のカルティエ「タンク」の種類・魅力・おすすめモデルを解説

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パリの名門ジュエラー「カルティエ」は、かのイギリス国王エドワード七世に「王の宝石商、宝石商の王」と言わしめた老舗宝石商です。カルティエには100年以上前に誕生した腕時計「タンク」コレクションがあります。今回は腕時計史傑作のタンクをご紹介しましょう。

戦車をモチーフとしたカルティエ「タンク」の歴史

初代「タンク」が誕生したのは、第一次世界大戦中の1917年でした。ルイ・カルティエ氏がルノー製の戦車から、インスピレーションを得たことが始まりです。タンクは当時の主流であった懐中時計とは違い、幅の広い専用ベルトで手首に巻く「腕時計」として設計されました。

上下に突き出したデザインはキャタピラのようで独創的であり、懐中時計の延長ではなく、腕時計として設計された逸品でした。この初代「タンク」は、腕時計の歴史において重要なアイコンとなり、その革新的なデザインは今なお称賛されています。

カルティエ「タンク」の3つの魅力

カルティエの「タンク」は、スクエア型のスマートなデザインの腕時計です。その名は英語で「戦車」を指し、真上から見た戦車をイメージしています。第一次世界大戦で戦車が終戦をもたらし、「平和の象徴」とされたことから、カルティエはタンクをモチーフに採用したといわれています。

100年以上続く歴史的名作

1917年、ルイ・カルティエ氏により生まれた「タンク」は、懐中時計から腕時計への移行期に誕生しました。兵士が懐中時計を腕に巻くきっかけとなった時代背景から、最初から腕時計として誕生したのです。

100年以上たった現在でもその基本形が変わらず、歴史的な名作として愛されています。「タンク」は、機能的で先進的なデザインが長く続く中で、独自性と革新性を備えた特別な腕時計となっています。

ヴィンテージやアンティークも人気

カルティエの「タンク」は高い資産価値を持ち、リユース市場でも高い換金率で取引されています。タンクの歴史が100年以上続くため、アンティークとしても大変人気があります。

その歴史的な価値と細やかで美しいディテールは、時計愛好者たちの心を魅了し続けています。タンクは単なる時計以上に、長い歴史と優れたデザインの象徴となっており、その価値は年月を経ても衰えません。

スリムでエレガントなデザイン

「タンク」は直線的で軽量かつスリムなボディを持ちます。薄型の優れたムーブメントは性能も高く、比類のない実用的かつエレガントなデザインを実現しました。ケースとラグの境界がなく、ベゼルもない構造は挑戦的でありながら、洗練されたドレスウォッチとして際立っています。

ダイアル上のブルースティールの剣型針とローマンインデックスはカルティエのアイコンであり、アヴァンギャルドなデザインは100年以上の歴史を感じさせません。

カルティエ「タンク」を選ぶときの3つのポイント

カルティエの腕時計はどのコレクションも人気がありますが、特に人気が高いのは「タンク」です。そこでタンクを選ぶときに、覚えておきたいポイントを3つご紹介します。

選び方①シリーズ

「タンク」は様々なシリーズがあり、それぞれ独自の特徴を持っています。各シリーズの特徴を比較してみてください。どのシリーズが自分の好みに合うかを検討できるでしょう。

現行モデルの他にも、生産終了になったモデルを含むと、豊富な選択肢が生まれます。どのシリーズもエレガントでハイジュエラーならではの品格があり、豊かなデザインが魅力です。

選び方②サイズ

カルティエの時計には一般的なメンズやレディースといった区分がありません。独自のサイズ分類があり、「SM」「MM」「LM」「XL」と展開されています。特に「XL」は一部のモデルのみに展開しています。

一般的には「SM」がレディース、「MM」がボーイズ、「LM」「XL」がメンズ向けとされていますが、手首や好みに応じて選ぶことが重要です。

またシリーズごとにサイズの違いがあり、ストラップの種類も印象を左右します。実際に着用して、自分の好みやスタイルに合わせて選択することがポイントになるでしょう。

選び方③価格

「タンク」はデザインと価格帯が幅広く、予算に合った選択が重要です。例えば「タンク マスト」は約40~90万円程度で手に入り、一方で「タンク ルイ カルティエ」は約140~330万円といわれています。

価格は素材やムーブメントの種類によって変動するので、リユース市場も選択肢のひとつでしょう。中古であればステンレスモデルと同価格で、ゴールドやダイヤ付きモデルを選択できる可能性があります。予算に制約がある方やお得に手に入れたい方は中古も検討してみてください。

カルティエ「タンク」の種類とおすすめモデル

カルティエのアイコンウォッチである「タンク」は、性別を問わずに評価が高く、手に入れたいと願う憧れの腕時計です。誕生以来数多くのバリエーションが生み出され、それぞれが高い人気を誇るタンクコレクションをご紹介しましょう。

タンク ルイ カルティエ

「タンク ルイ カルティエ」は、タンクコレクションの始祖であり、カルティエの頂点に立つドレスウォッチです。3代目経営者ルイ・カルティエ氏の名を冠し、デザインは誕生当時からほとんど変わっていません。

素材はゴールドのみで展開され、リューズには天然のブルーサファイアや、ダイヤモンドの装飾が施されています。レザーベルトにゴールド仕上げのバックルなど、その高級感溢れる高い完成度は多くのタンキストからも称賛されています。

タンク フランセーズ

1996年に誕生した「タンクフランセーズ」は、ケースとメタルブレスレットが一体化したスマートなデザインです。アーチ状に湾曲したケースは、ブレスレットとなめらかに連なり、優美なラインを描いています。

レディースウオッチとして一番人気でしたが、2023年には新デザインのモデルが誕生し、モデルチェンジしたことでメンズにも似合う格好いいデザインになりました。新旧それぞれに魅力があり、好みに応じて選ぶことができます。

タンク マスト

2021年に誕生した「タンク マスト」は、デザインは「タンク ルイ」のディテールを、素材をステンレスに統一されたコレクションです。廃盤となった「マスト タンク」の復刻モデルで、リーズナブルな価格で入手することができます。

ローマンインデックスや一色カラーモデルを採用し、赤・青・緑・黒の4色から選択可能。ユーザーフレンドリーな「クイックスイッチ」や「スマートリンク」機構も搭載。往年の名作を基にしつつ、最新の技術も併せ持っています。

タンク ソロ

2004年に誕生した「タンク ソロ」は、初代「タンク ルイ カルティエ」のデザインをモダンにアレンジしています。シンプルで引き締まった印象であり、ギョーシェ彫りがないシンプルな文字盤が特徴です。

「タンク マスト」の誕生により既に生産終了しています。そのためリユース市場でのみ入手が可能となります。誕生以来衰えぬ人気があったため流通量が多いコレクションですが、状態の良いモデルや人気のあるバリエーションは年々減少しているため、早めに検討することがおすすめです。

タンク  MC

「タンク MC」は2013年に誕生した、力強く存在感あるメンズモデルです。MCは「マニファクチュール カルティエ(Manufacture Cartier)」を表しています。従来サイズで設計された自社製ムーブメントを搭載した「タンクMC」は、薄くエレガントな美学を継続可能にしました。

ケースは直線的ながらもサイドが腕に沿うようにカーブし、他のタンクと比べて存在感があります。スモールセコンドも搭載しているので、機械式ムーブメントの魅力を味わえるでしょう。

マスト タンク

1970年代に誕生した庶民向けの「マスト ドゥ カルティエ」、通称「マスト タンク」は、当時経営不振に陥っていたカルティエが、顧客層を広めるために販売したコレクションでした。全体的にコストを抑えた手頃な価格でありながら、ラグジュアリーな質感でヒットしました。

現在では生産を終了しているため、購入は中古またはアンティークでしか手に入りません。アンティークウォッチ好きや初めてのタンク購入におすすめです。

タンク マスト ソーラービート

2021年に誕生した「タンク マスト ソーラービート」は、カルティエ初のソーラームーブメント搭載モデルです。伝統的なデザインを守りながらも、文字盤に光を透過させる独自の手法を取り入れ、高級時計に相応しいデザインを実現しています。

インデックス部分をくり抜いていますが、見た目にはほとんど変化がありません。小さな面積から効率的に光を取り込みエネルギーに変換する、このソーラームーブメントは、メンテナンスの手間を軽減し、サステナビリティとしても注目されています。

タンク アメリカン

1989年に誕生した「タンク アメリカン」は、縦に長いケースがエレガントなコレクションです。シリーズには「タンク フランセーズ(フランス版)」と「タンク アングレーズ(イギリス版)」があり、これはパリ、ロンドン、ニューヨークの3都市がカルティエの歴史に由来するためです。

タンクアメリカンは、ケースの緩やかな湾曲が手首になじみ、ベゼルには宝飾的なデザインが施されています。2017年にはステンレス素材もリリースされ、より手軽に手に入るエレガントな時計となりました。

タンク バスキュラント

1931年に誕生した「タンク バスキュラント」は、独自のカブリオレ機構により、文字盤が反転するユニークなデザインです。この仕様はポロやテニスなどスポーツ中に、時計を傷から保護するために考案されました。美しいシンメトリーな文字盤と埋め込まれたリューズが特徴的です。

希少性が高く、特に高精度な手巻きムーブメントを搭載したCPCPラインは、生産数が少ないといわれています。ステンレス素材で約100万円を超えるモデルもあり、価格は急騰傾向に。未来において更なる希少性が期待できるでしょう。

タンク アングレーズ

2012年に発表された「タンク アングレーズ」は、丸みを帯びたケースがスポーティーなデザインです。アールデコのロンドンスタイルからインスパイアされ、リューズがケースに埋め込まれたデザインが特徴です。

ラインナップは豊富で、ダイヤを採用したモデルやゴールドモデル、ビジネスにも適した革ベルトのモデルなどが揃っています。2019年で生産終了したため、リユース市場でしか手に入りません。生産年数が短いので希少価値が高くなっています。

タンク ディヴァン

2002年に誕生した「タンク ディヴァン」は、名前の長椅子(ディヴァン)であることから、ケースが横に長い特徴的なフォルムです。当時の「デカ厚時計」ブームにより男性に人気でしたが、知名度不足からわずか5年で生産終了してしまいます。そのため希少性が高まり、リユース市場での価格は上昇中です。

横長ケースは他のコレクションに比べても希少で、将来的なレア度が期待されます。女性向けには「ミニタンク ディヴァン」もあり、ダイヤやピンクシェルを使用したゴージャスなモデルも揃っています。

タンク サントレ

1921年に誕生した「タンク サントレ」は、タンクコレクションの中でも縦長のデザインが特徴です。2021年には100周年記念限定モデルが150本で発売され、予約だけで完売しています。手首に沿う美しい湾曲したカーブが優れた装着感を生み出し、後続のタンクウォッチにも影響を与えました。

2018年には復刻版が登場し、シンプルな文字盤デザインとアンティークな雰囲気が話題となりました。不朽の名作として、タンクコレクションの中でも特筆される存在です。

タンク アシメトリック

「タンク アシメトリック」は1936年に登場し、アシンメトリーなデザインで当時の常識を覆しました。盤面で30度に傾いたアラビア数字の配置に、ひし形のフォルムが独創的でインパクトがあります。

素材にはピンクやイエローのゴールド、プラチナを採用し、シックなレザーストラップが注目を集めています。2020年には100個限定の新作も発売され、現在もユニークな時計として高い人気を誇る個性的なタンクコレクションです。

有名人も愛用しているカルティエ「タンク」

完成度が高く洗練されたカルティエのタンクは、世界中の著名人を虜にしています。タンク愛好家たちは「タンキスト」とネーミングされるほどです。ポップアート界の巨匠アンディ・ウォーホルの「私がタンクを着けるのは、時間を知るためではない。私にとってタンクは身に着けること、そのことに意義があるのだ。」という言葉はあまりにも有名です。

また英国王室のダイアナ妃(プリンセス・オブ・ウェールズ)、メーガン妃も愛用していることで知られています。他にもサイレント時代の銀幕スター伝説の俳優ルドルフ・ヴァレンティノ、アラン・ドロン、イヴ・サンローラン、ジャクリーン・ケネディ・オナシス、マドンナ、エリザベス・テイラー、ミシェル・オバマなど、錚々たる顔ぶれです。

日本では女優の米倉涼子さんが、ドラマ『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』で「タンク フランセーズ」を着用していました。

カルティエ「タンク」の買取相場と高価買取のコツ

カルティエのタンクコレクションは、現行モデルやヴィンテージモデルともに広く人気があります。特にヴィンテージのタンクは「初めての高級時計」としても人気があり、時計マニアだけでなく一般の人々からも注目されています。

買取相場は型番にも左右されますが、「タンク マスト」の未使用品は約27~30万円台後半、「タンク フランセーズ」の中古は約18万円前後だといわれています。リサイクルショップや質屋でも買取は可能ですが、高額買取を望むならばブランド品専門の買取店がおすすめです。

もちろん『買取専門店 大吉』でも無料査定を行っております。お手持ちのタンクの査定金額を知りたい方は、ぜひお気軽に問い合わせてください。

まとめ

現代において、腕時計は必需品ではありません。ですが、ファッションアイテムとしてその人気は依然として衰えません。カルティエはもともと宝飾品ブランドであり、その時計も機能性よりも美しさが重要視されています。時間を見るだけでない、魅力的な美しいアクセサリーを見つけてください。

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