目次
ロレックスの2つのモデル

ロレックスの腕時計は「スポーツモデル」と「ドレスモデル」の2種類に分類されます。それぞれ「プロフェッショナルモデル」「クラシックモデル」とも呼ばれ、想定される使用シーンに応じて機能やデザインが異なります。
スポーツモデル(プロフェッショナルモデル)
スポーツモデルは、「プロフェッショナルモデル」とも呼ばれます。レース・ダイビング・探検といった、特定の活動や専門的な職業での使用を想定して設計されていることが特徴です。
そのため、見た目の華やかさよりも機能性や過酷な環境に耐える耐久性が重視されています。多くのモデルで、堅牢なステンレススチールがケースやブレスレットの素材として用いられています。
また、資産価値の面でも注目されており、ロレックスの中でも高い人気を誇る主力ラインナップです。
ドレスモデル(クラシックモデル)
ドレスモデルは「クラシックモデル」とも呼ばれます。スポーツモデルのように特定の機能に特化しているわけではなく、時代に左右されない普遍的でエレガントなデザインが特徴です。
また、スポーツモデルに比べて、ゴールドやプラチナといった貴金属を使用したり、ダイヤモンドなどの宝飾が施されたりするモデルも多く存在します。
機能は日付表示などシンプルなものが中心ですが、文字盤のカラーリングや装飾のバリエーションが豊富です。
ロレックス スポーツモデルの特徴

ロレックスのスポーツモデルが人気を集める背景には、他の腕時計にはない独自の特徴があります。ここでは、スポーツモデルに共通する3つの特徴を解説します。
優れた防水性能を持つオイスターケース
ロレックスのスポーツモデルの多くは、優れた防水性と堅牢性を備えるオイスターケースを採用しています。
オイスターケースは、1926年にロレックスが開発・特許を取得した世界初の腕時計用防水ケースです。名前の由来は、硬い殻で中身を守る牡蠣(オイスター)にあります。
水や埃の侵入を防ぐ構造は、時計内部の精密なムーブメントを外部のあらゆる影響から保護します。オイスターケースの発明は、現在のロレックスの信頼性を支える基礎となっています。
機能性が高い
各モデルが特定の用途に特化し、高い機能性を持つことも大きな特徴です。たとえば、ダイバーズウォッチの「サブマリーナー」には潜水時間を計測するための逆回転防止ベゼルが備わっています。
また、複数のタイムゾーンを把握できるGMT機能を備えた「GMTマスター」は、国際線のパイロット向けに開発されました。
このように、各モデルには専門分野に合わせた実用的な機能が備わっています。
サイズのバリエーションが豊富
ロレックスのスポーツモデルはサイズのバリエーションが豊富で、着用する人の好みや腕の太さに合わせて、適したモデルを選べます。
モデルごとのケースサイズについて、以下の表にまとめました。
| モデル | ケースサイズ |
|---|---|
| エクスプローラー 36 | 36mm |
| ヨットマスター 37 | 37mm |
| コスモグラフ デイトナ、GMTマスター II、ヨットマスター 40、エクスプローラー 40、エアキング | 40mm |
| サブマリーナー | 41mm |
| エクスプローラー II、ヨットマスター 42 | 42mm |
| シードゥエラー 43 | 43mm |
| ディープシー、ヨットマスター II | 44mm |
| ディープシー チャレンジ | 50mm |
サイズ展開が多様なため、自分のスタイルに合った一本を見つけやすい点も、スポーツモデルの魅力の一つです。
ロレックス スポーツモデルの一覧
ロレックスのスポーツモデルには、ダイバー向け・レーサー向け・探検家向けなど、各分野のプロフェッショナルの要求に応えるため、専門的な機能が搭載されています。
ここでは、ロレックスを代表する11のスポーツモデルを紹介します。
コスモグラフ デイトナ

コスモグラフ デイトナは、プロのカーレーサーに向けた腕時計として設計されたモデルです。最大の特徴は、ストップウォッチ機能であるクロノグラフと、ベゼルに刻まれたタキメータースケールにあります。
クロノグラフにより、プッシャー操作と文字盤上の3つのインダイヤルを用いて、時・分・秒を正確に計測できます。また、タキメーターを使用することで、走行距離と時間から平均時速を算出可能です。
機能性と洗練された外観から「ロレックスの王様」とも称され、数あるモデルの中でも絶大な人気を誇ります。
サブマリーナー

サブマリーナーは、1953年に誕生した本格的なダイバーズウォッチの先駆けです。潜水時間を正確に測定するため、一方向にのみ回転する「逆回転防止ベゼル」が搭載されています。
発売当初、防水性能は水深100mでしたが、現行モデルでは水深300mまで保証されており、ダイバーズウォッチの象徴的な存在といえるでしょう。
また、シンプルで飽きのこないデザインは、ダイビングシーンだけでなく、ビジネスや日常使いにも適しています。
エクスプローラー Ⅰ

エクスプローラー Ⅰは、探検家のために開発されたモデルです。1953年に人類初のエベレスト登頂を支えたオイスターパーペチュアルの技術を基に、同年誕生しました。
過酷な環境下でも時刻を瞬時に読み取れるよう、黒い文字盤に3・6・9のアラビア数字インデックスを配置した、視認性の高いシンプルなデザインが特徴です。
また、スポーツモデルの中ではフォーマルな外観のため、スーツにも合わせやすいでしょう。
エクスプローラー Ⅱ

エクスプローラー Ⅱは、エクスプローラー Ⅰの上位機種として1971年に発表されたモデルです。当初は洞窟探検家のように、昼夜の区別がつかない環境で活動するプロフェッショナル向けに設計されました。
文字盤の24時間針とベゼルに刻まれた24時間表示により、昼夜を判別できます。24時間針は、第二時間帯を示すGMT機能としても利用できるため、海外旅行や国際的なビジネスシーンでも役立ちます。
シードゥエラー

「海の居住者」を意味するシードゥエラーは、プロのダイバー向けに開発されたモデルです。サブマリーナーをさらに進化させた上位機種であり、高い防水性能を誇ります。
シードゥエラーは、飽和潜水時に時計内部に侵入したヘリウムガスを自動的に排出する「ヘリウムエスケープバルブ」を搭載している点が大きな特徴です。
現行モデルは1,220mという防水性能を実現しており、プロフェッショナルのためのツールウォッチといえます。
ヨットマスター

ヨットマスターは、ヨットやクルーザーでリゾートを楽しむ富裕層をターゲットに、1992年に発表されたモデルです。
スポーツモデルでありながら、ゴールドやプラチナといった貴金属を積極的に使用し、ラグジュアリーな雰囲気をまとっています。多様な素材やサイズのバリエーションも魅力の一つです。
また、プラチナ製のベゼルなどでは、目盛りが立体的にエンボス加工されており、ヨットマスター独自のデザイン性を際立たせています。
GMTマスター

GMTマスターは、1955年に国際線パイロットのために開発されたモデルで、2つの異なるタイムゾーンを同時に表示できるGMT機能を備えています。
特徴的な2色のベゼルは、昼と夜を直感的に識別するためにデザインされました。特に赤と青の配色は「ペプシ」の愛称で親しまれ、GMTマスターの象徴となっています。
複数の時間帯を把握する必要があるパイロットや、世界を旅する旅行者から絶大な支持を集めてきました。
GMTマスター Ⅱ

GMTマスター Ⅱは、GMTマスターの進化版として登場したモデルです。従来のGMTマスターが2つのタイムゾーンを表示できたのに対し、GMTマスター Ⅱでは短針が単独で操作できるようになりました。それによって、最大3つのタイムゾーンを同時に表示可能です。
また、ベゼルには、耐傷性に優れ紫外線による退色にも強いセラミック素材「セラクロム」が採用されています。赤青ベゼルのほか、青黒ベゼル(通称バットマン)など、多彩なカラーバリエーションも人気を博しています。
エアキング

エアキングは、ロレックスの現行モデルの中で最も古いペットネーム(愛称)であり、航空業界に向けて開発されました。飛行時間を計測するために、分単位の目盛りが大きく表示された文字盤が特徴です。
現行モデルでは、緑色の秒針とブランドロゴがアクセントになっています。
かつては、エントリーモデルと位置づけられていました。しかし、2016年にデザインが一新されたことで、高い耐磁性能を備えた40mmケースの本格的なパイロットウォッチとして生まれ変わりました。
ミルガウス

ミルガウスは、強い磁気にさらされる環境で働く科学者や技術者のために1956年に開発された、高い耐磁性能をもつモデルです。「ミル」はフランス語で数字の1,000を意味し、その名の通り1,000ガウスまでの磁場に耐えられます。
1956年に登場した、オレンジ色の稲妻形をした秒針が特徴的な初代モデル「Ref.6541」は、ミルガウスの歴代モデルの中でも希少価値が高いといわれています。
一度は生産が終了しましたが、2007年に復活を遂げました。独自の魅力を放ち、時計愛好家から注目を集めたものの、2023年に再び生産終了となっています。
スカイドゥエラー

スカイドゥエラーは、「空の居住者」を意味し、世界を旅する方に向けて2012年に発表されたモデルです。
ロレックスの現行コレクションのなかで比較的新しいモデルで、年に一度の調整で済む「アニュアルカレンダー(年次カレンダー)」という機構を搭載しています。
また、ベゼルを回転させてリューズで各機能を設定する「リングコマンドベゼル」という操作ができる点も特徴です。エレガントさと高い機能性を両立しており、ロレックスの技術力が結集したモデルといえます。
ロレックス スポーツモデルの価格帯

ロレックスのスポーツモデルは、人気・希少性から定価と市場での販売価格が大きく異なる場合があります。ここでは、おおよその価格帯として「エントリーモデル」と「プレミアモデル」の2つに分けて解説します。
エントリーモデル
エントリーモデルは、ロレックスのスポーツモデルの中では比較的落ち着いた価格帯です。具体的には「エクスプローラー Ⅰ」「エアキング」「サブマリーナー」などのノンデイトモデルが挙げられます。
これらのモデルは、定価で約1,000,000円以上のものが多く人気も高いため、市場価格は定価を上回ることが一般的です。
機能はシンプルですが、ロレックスならではの高い品質と実用性を備えています。初めてロレックスの購入を検討している方にも適したモデルといえるでしょう。
プレミアモデル
プレミアモデルは「コスモグラフ デイトナ」や「GMTマスター Ⅱ」の人気カラーモデルや、「サブマリーナー」のゴールドを使用したモデルなどを指します。
ロレックスの中でも特に人気が高く、入手困難なモデルです。希少性の高い素材の使用や、複雑な機構を搭載していることから、定価で数百万円以上するモデルも多数です。
また、資産価値としても注目されることが多く、市場では定価を大幅に上回る価格で取引されています。
ロレックス スポーツモデルを選ぶ際のポイント

ロレックスのスポーツモデルの中から自分に合った一本を見つけるために、腕時計選びのポイントを4つの視点から解説します。
利用目的
腕時計を選ぶうえで、どのような場面で着用したいかを具体的に想像してみましょう。主にビジネスシーンで使用するのであれば、スーツの袖口に収まりやすい「エクスプローラー Ⅰ」のようなシンプルなモデルが適しています。
一方、海外出張や旅行が多い方なら、2カ国の時間を同時に把握できるGMT機能を備えた「GMTマスター Ⅱ」や「エクスプローラー Ⅱ」が役立つでしょう。
利用目的に合わせて選ぶことで、腕時計は頼れるパートナーになります。
機能・スペック
それぞれのモデルがもつ専門的な機能やスペックに着目するのも、選び方の一つです。ロレックスの各スポーツモデルは、特定の目的のために開発されており、それぞれに特化した機能が備わっています。
たとえば、モータースポーツが好きなら、ストップウォッチ機能をもつ「コスモグラフ デイトナ」が選択肢に入るでしょう。水深の深い場所で活動するプロのダイバーなら、ヘリウム排出バルブを備えた「シードゥエラー」がおすすめです。
自分のライフスタイルや趣味にどのような機能が必要かを考え、最適なモデルを選ぶと良いでしょう。
デザイン
長く愛用するためには、ケースの大きさや厚み、文字盤の色、ブレスレットの種類なども重要なポイントです。
たとえば、同じ「サブマリーナー」でも、日付表示の有無や、ステンレススチール、ゴールドといった素材の違いで印象は大きく変わります。
また、自分の腕の太さに合ったケースサイズを選ぶことも、着け心地や見た目のバランスに関わります。実際に店舗で試着して、自分のスタイルに合うかを確認することがおすすめです。
価格や入手難易度
ロレックスのスポーツモデルは人気が高く、モデルによって価格帯が異なります。そのため、定価と市場での販売価格の両方を調べ、予算を明確にしましょう。
また、人気モデルは、正規店を何度も訪れて購入の機会を待つか、中古市場で購入するかを検討することになります。
希少性の高いモデルは価格も高騰する傾向にありますが、自分が本当に気に入ったデザインや機能をもつモデルを選ぶことが、満足のいく購入につながるでしょう。
ロレックス スポーツモデルに関するよくあるQ&A

ロレックスのスポーツモデル購入を検討する際、多くの人が疑問に思う点があります。ここでは、質問の多い2つの点について解説します。
スポーツモデルで特に人気のモデルは?
数あるスポーツモデルの中でも、特に高い人気を誇るモデルの一つが「コスモグラフ デイトナ」です。「キング・オブ・ロレックス」とも呼ばれ、洗練されたデザインと機能性、希少性から多くの時計愛好家の憧れの的となっています。
次いで人気が高いのは、ダイバーズウォッチの王道である「サブマリーナー」や、特徴的な2色ベゼルをもつ「GMTマスター Ⅱ」です。
サブマリーナーとGMTマスター Ⅱはロレックスの歴史を象徴する存在であり、実用性とデザイン性のバランスに優れています。
スポーツモデルは資産価値が高い?
ロレックスのスポーツモデルは、一般的に資産価値が高いとされています。品質やブランドイメージの高さに加え、世界的な需要に対して生産数が限られていることから、希少価値が生まれています。
また、過酷な環境や長年の使用に耐えるスポーツモデル特有の堅牢さも、資産価値を高める要因の一つです。ただし、将来の価格が保証されているわけではなく、市場価格は経済状況などによって変動する可能性がある点に注意しましょう。
まとめ
スポーツモデルは、ダイビングやレースといった特定の目的のために作られた、機能性と耐久性に優れたプロフェッショナル向けの腕時計です。
優れた防水性能を持つオイスターケースやモデルごとに特化した機能が、大きな魅力といえます。


