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GMTマスター 16700が高騰! 資産価値の理由と最新買取相場を解説

GMTマスター 16700が高騰! 資産価値の理由と最新買取相場を解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

ロレックスの「GMTマスター 16700」は多くのパイロットや旅行者に愛用されてきたモデルであり、資産価値が高騰しているといわれています。今回はGMTマスター 16700の資産価値高騰の理由と最新の買取相場について解説します。

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GMTマスター 16700とは

まずは、GMTマスター 16700がどのような特徴をもつモデルであるのか見ていきましょう。なぜ、人気が高いのでしょうか。

GMTマスター 16700の特徴

ロレックスのGMTマスター 16700は、GMTマスター Iの最終モデルにあたります。正式名称は「GMTマスター Ref.16700」で、1990年から1999年ごろまで製造されていました。

ベゼルの赤と青のツートンカラーが特徴的で、ファンから「ペプシベゼル」の愛称で親しまれています。GMT機能により2か国のタイムゾーンを同時に確認でき、当時の最新技術を結集したムーブメントの採用により、高い精度と耐久性を実現しています。

廃盤から25年以上経ちましたが、現在も根強い人気を誇るモデルです。

製造期間 1990年から1999年ごろまで

(1988年から2000年ごろの説もある)

ケースサイズ 40mm
ベゼルカラー ・赤と青のツートンカラー(ペプシベゼル)

・黒一色のみ

ムーブメント Cal.3175
パワーリザーブ 約48時間

GMTマスター 16700が人気の理由

GMTマスター 16700の人気の高まりは、優れた機能性やデザイン性、そして希少価値の高さにあります。

2つのタイムゾーンを計測できるという個性は、パイロットだけでなく、海外旅行が好きな方や海外出張の多いビジネスマンにも高い評価を得ています。

また、スポーティで高級感のあるデザイン性は時計コレクターからも評価され、特にツートンカラーであるペプシベゼルのモデルは中古市場でも需要が高いです。

製造期間も他のスポーツモデルと比較しても短めであるため、希少性の観点から資産価値として注目を浴びています。

GMTマスター 16700の資産価値が高騰する理由

GMTマスター 16700は、根強い人気に比例して資産価値が年々高騰しているようです。モデルの人気以外に、どのような点が資産価値を押し上げているのでしょうか。

希少性が高いため

GMTマスター 16700の製造期間はおよそ9年間と、比較的短めの期間となります。これは、兄弟モデルである「GMTマスターII」の登場により、店頭に並ぶ期間が短くなったためです。

期間が短いということは「供給量が少ない」ということを意味します。つまり、この希少性の高さがGMTマスター 16700の市場価値を押し上げる要因となっており、価格が高騰しているのです。

ヴィンテージ時計の需要が増加しているため

近年、20代から30代を中心にヴィンテージ時計の需要が高まっています。現行品にはない独特の形状や歴史的価値に注目が集まり、人気のあったモデルは、当時の定価以上の価格で取引されていることもある状況です。

そのような流れもあり、販売開始から35年ほど経過したGMTマスター 16700もヴィンテージ時計としての価値が高まっており、資産価値が上昇しています。

ロレックスの価値が高騰しているため

希少性と合わせて資産価値を押し上げている要因が、ロレックス全体の価値の高騰です。

ロレックスは現在、部品高騰や供給量の減少から、正規店での販売価格が年々高騰している状況です。その影響は中古市場にも表れており、廃盤になったモデルも価値が高騰しています。

中古商品は、本来、価格が下がりやすいのが一般的です。しかし、ロレックスは世界的にも認められている人気ブランドです。技術力も随一で、定期的にメンテナンスを行えば半永久的に使用できるともいわれています。

このような安心と信頼性の高いブランドであるからこそ、中古市場でも需要過多が続いており、人気のあるGMTマスター 16700も高騰しているのです。

GMTマスター 16700の「U番」と「A番」の違い

GMTマスター 16700には、製造時期によって「U番」と「A番」が区別されています。

これは、年式やシリアル番号と呼ばれるもので、「U番」は1997年から1998年に製造されたもの、「A番」は1998年から1999年に製造されたのです。刻印場所は、ブレスレットを外して6時位置のケースとラグの間にあります。

この番号による違いは、主に夜光塗料で使用している素材です。「U番」はトリチウム夜光、「A番」ではスーパーミノルバが使用されてます。ヴィンテージ感を好む方はU番、実用性重視であればA番のモデルがおすすめです。

年式による違いはGMTマスター 16700に限った話ではありませんが、この番号を基準に、自分好みのモデルを探してみるのもよいでしょう。

U番 A番
製造時期 1997年から1998年ごろ 1998年から1999年ごろ
夜光塗料の違い トリチウム夜光 スーパーミノルバ

GMTマスター 16700の買取相場

直近の平均買取相場は、以下の表の通りとなります。

2021年の買取価格はおよそ120万円程度でしたが、価格は年々上昇し、2024年は平均でおよそ147万円、2025年10月時点では154万円程度を推移しています。状態が良ければ、160万円から170万円程度で取引されることもあるようです。

GMTマスター 16700の買取相場は、ロレックス全体の需要増加と正規品の高騰、そして、希少性の高さから今後も上昇すると見られています。

ですが、為替相場の円高や世界情勢などの影響、もしくはGMTマスター 16700の需要が減少となれば、相場が下落する可能性もあります。

常に変動しますので、売却前は、最新の市場動向をよく確認しておきましょう。

年数 平均買取相場
2024年 約147万円
2025年 約154万円

※こちらの価格はあくまでも参考価格です。実際の買取価格を保証するものではありません。なお、2025年は10月までの平均買取価格となります。

GMTマスター 16700を高く売るためのコツ

資産価値の高騰で注目されているGMTマスター 16700ですが、買取業者で高く売却を行うには、以下の3点に注意する必要があります。買取に出す前によく確認しましょう。

付属品を揃えておく

GMTマスター 16700を購入した際、付属品も一緒にいただくこととなりますが、すべて揃えた状態で買取業者に出すと買取価格の上昇が期待できます。

売却後の再販を考えると本体だけでなく、保証書や付属品、箱など、オリジナルに近い状態の方がお客さんから見ても見栄えが良く、購入する確率も上がります。そのため、付属品を用意すると商品としての付加価値がつき、価格が上昇するのです。

将来、売却することまで考えているのであれば、廃棄されないようしっかり保管しておきましょう。

できる限りのメンテナンスをしておく

GMTマスター 16700を買取業者に出す場合は、できるだけ良い状態にすることも大変重要です。

皮脂汚れや変色、傷が目立つ状態であればリセールバリューの低下につながり、もったいないことになってしまいます。査定時の印象を良くするためにも、乾いた布で定期的に綺麗な状態にしておきましょう。

ブレスレットの隙間やリューズの溝などの細かい汚れは、やわらかい歯ブラシを使用すると効果的です。

良質な状態で買取に臨みましょう。

相場を確認し売るタイミングを見計らう

相場を確認して買取需要が高まるタイミングで売ることも、高額査定につながります。

基本的にロレックスの相場は、為替相場の変動、正規店での価格改定、モデルの人気度などで変動しますが、これらの要素以外に需要が高まる時期があります。例えば、4月の入学・入社シーズン、7月と12月にあるボーナスの時期などです。

また、現在の為替相場の円安も高額買取につながる可能性があります。買取業者のホームページに掲載している買取実績などで動向を見つつ、売却に最適な頃合いを見極めましょう。

GMTマスター 16700に関するよくあるQ&A

最後に、GMTマスター 16700でよくあるご質問を2点ご紹介します。販売初期に製造されたモデルにしかない特徴や資産価値の今後について気になる方が多いようです。

GMTマスター 16700は今後も資産価値は高騰する?

結論から申し上げますと、GMTマスター 16700の資産価値は今後も高騰する可能性が高いと推測されています。

このモデルは1999年に販売終了しており、供給量が限られている状況です。希少価値も高いため、需要が高い水準で続く限り、資産価値は上昇を続けるでしょう。特に、ペプシベゼルのモデルは高騰すると見られています。

しかし、需要が減少すれば価格が下がる可能性もありえます。市場動向を注視しながら、GMTマスター 16700の今後に注目しましょう。

シングルトリチの特徴は?

GMTマスター 16700の中でコレクターに注目されているシングルトリチとは、「シングルバックル」と「トリチウム夜光」を組み合わせたモデルのことをいいます。主に80年代後半から90年代半ばに製造されたモデルに見られる仕様です。

シングルバックルとは時計の留め具部分のことで、耐久性のあるダブルバックルよりもシンプルな構造となっています。トリチウム夜光は夜光塗料のことで、独特の焼けた色合いを見せることが多く、ヴィンテージ感があります。

このような特徴をもつGMTマスター 16700は、1990年初頭に製造された個体に存在しており、近年のヴィンテージ人気から市場価値が高まっています。トリチウムの焼け具合が均一で美しいほど、評価が高いようです。

まとめ

GMTマスター 16700は旅行好きな方やパイロットを中心に人気があり、ビジネスシーンでも着用しやすい実用性のあるヴィンテージモデルです。ロレックスの中でも販売期間が比較的短い希少性の高いモデルであり、需要増加に伴い資産価値も高騰しています。今後もリセールバリューに期待できるモデルですので、ぜひご購入してみてはいかがでしょうか。

逆に、売却を検討されている方は、ぜひ一度、お近くの「買取大吉」の店舗でご相談ください。

石山真路(いしやま しんじ)
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査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

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