目次
ロレックスのメテオライト文字盤とは?

ロレックスのメテオライト文字盤は、宇宙から飛来した本物の隕石を素材として採用した、特別な文字盤です。ギリシャ語で「空の上のもの」を意味する「メテオロン」が「メテオライト」という名称の由来となっています。
主に使用されているのは、アフリカのナミビアで発見された「ギベオン隕石」という鉄隕石です。ロレックスは数ある隕石の中から、特に美しい模様が現れる部分だけを厳選し採用しています。
そのため、メテオライト文字盤は、数あるロレックスの中でも、高級なモデルに限定して搭載されています。
ロレックスのメテオライト文字盤の魅力

ロレックスのメテオライト文字盤が多くの方を惹きつける理由は、希少な素材と独特の価値にあります。隕石から生まれた素材は、他の腕時計では味わえない特別な満足感を与えてくれるでしょう。
ここでは、メテオライト文字盤の魅力を3つの側面から解説します。
隕石を使用した唯一無二のデザイン
メテオライト文字盤の大きな魅力は、隕石がもつ唯一無二のデザイン性です。文字盤に浮かび上がる「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる網目模様は、天然の産物であるため同じものは存在しません。
また、ウィドマンシュテッテン構造は、鉄隕石が宇宙空間で長い時間をかけて冷却されることで生まれるため、人工的な再現は極めて困難です。
そのため、メテオライト文字盤を搭載したモデルは、一点物の価値があります。
生産終了モデルも多く希少性が高い
メテオライト文字盤を搭載したモデルは、希少性から高い人気を誇ります。素材である隕石自体が地球外のものであり、限られた資源です。
さらにロレックスは、文字盤に適した美しい模様をもつ部分のみを厳選して使用するため、生産数はもともと多くありません。
加えて、一部のデイトナのメテオライト文字盤モデルが2023年に生産終了しており、過去に人気のあったモデルが廃盤となるケースもあります。
このような希少性が、メテオライト文字盤の価値を高め、多くの時計愛好家やコレクターから注目を集める要因となっていると考えられます。
パワーストーンとしての意味合いがある
メテオライトは、パワーストーンとしても古くから特別な力をもつと信じられてきました。宇宙の強力なエネルギーを秘めているとされ、持ち主の悩みを解決に導き、目標達成をサポートする力があると信じられています。
中でもロレックスが特に使用する「ギベオン隕石」は、直感力を高め、成功に導く感覚を鋭くすると言い伝えられています。
腕時計という日常的に使うアイテムに、スピリチュアルな意味合いが付加される点も、メテオライト文字盤ならではの魅力です。
ロレックスのメテオライト文字盤の定価
ロレックスのメテオライト文字盤が使用されているモデルの定価参考価格を、下記の表にまとめました。
| モデル | 型番・仕様 | 定価参考価格(税込) |
|---|---|---|
| デイトナ | Ref.126518LN (メテオライト&ブラック等) |
6,144,600円 |
| デイトナ | Ref.126519LN(メテオライト) | 6,424,000円 |
| デイトナ | Ref.126515LN(メテオライト) | 6,424,000円 |
| GMTマスターII | Ref.126719BLRO(メテオライト) | 7,187,400円 |
| デイデイト | Ref.228349RBR(メテオライト+ダイヤモンド仕様の一部) | 11,261,800円 |
| デイデイト | Ref.228239(メテオライト+ダイヤモンド等) | 8,353,400円 |
素材である隕石の希少性に加え、貴金属であるゴールドやプラチナといった素材と組み合わされるため、モデルごとの定価はもともと高額で、価格改定の影響を受けやすい傾向があります。
購入を検討する際は、正規店で最新の定価を確認することをおすすめします。
メテオライト文字盤の販売・買取相場

メテオライト文字盤を搭載したロレックスは、希少性と高い人気から、定価をはるかに上回る価格で取引されています。ここでは、現在の販売価格と買取価格の相場について解説します。
メテオライト文字盤の販売価格相場
メテオライト文字盤モデルの販売価格は、高水準で推移しており、10,000,000円を超える取引も見られます。下記に、代表的なモデルの販売価格相場をまとめました(2025年10月時点の複数店舗の平均値)。
| モデル | 型番・仕様 | 販売価格相場 |
|---|---|---|
| デイトナ | Ref.116509 | 約5,200,000~8,500,000円 |
| デイトナ | Ref.126519LN | 約6,800,000~8,600,000円 |
| デイトナ | Ref.126515LN | 約7,000,000~8,200,000円 |
| GMTマスターII | Ref.126719BLRO | 約5,700,000~9,800,000円 |
| デイデイト | Ref.228349RBR | 約8,500,000~13,500,000円 |
| デイデイト | Ref.228239 | 約5,200,000~10,500,000円 |
メテオライト文字盤の需要が高まっているほか、素材である隕石の希少価値により、入手困難となっていることが要因と考えられます。
メテオライト文字盤の買取価格相場
メテオライト文字盤モデルは、高い資産価値により、買取価格も比較的高値で推移しています。下記に、代表的なモデルの買取価格相場をまとめました(2025年10月時点の複数店舗の平均値)。
| モデル | 型番・仕様 | 買取価格相場(税込) |
|---|---|---|
| デイトナ | Ref.116509 | 約3,500,000~5,900,000円 |
| デイトナ | Ref.126519LN | 約6,000,000~7,400,000円 |
| デイトナ | Ref.126515LN | 約6,000,000~6,800,000円 |
| GMTマスターII | Ref.126719BLRO | 約4,600,000~8,300,000円 |
| デイデイト | Ref.228349RBR | 約6,000,000~11,500,000円 |
| デイデイト | Ref.228239 | 約6,000,000~8,800,000円 |
買取価格は、時計の状態や付属品の有無などで変動します。売却を検討する際は、複数の専門買取店に査定を依頼し、価格を比較検討することをおすすめします。
ロレックスのメテオライト文字盤の人気モデル
ロレックスのメテオライト文字盤は、デイトナやデイデイトといった、一部のモデルにのみ搭載されています。ここでは、数あるメテオライト搭載モデルの中から、特に人気の高い6つのモデルを紹介します。
デイトナ Ref.116509

Ref.116509は、ケースとブレスレットの素材にK18ホワイトゴールドを使用したモデルです。2021年にメテオライト文字盤が追加した新作として発表されましたが、2年ほどで生産終了となっており、市場での希少性が高まっています。
また、ムーブメントにCal.4130を採用し、パワーリザーブ約72時間と機能性・操作性ともに優れており、日常使いしやすい点も魅力です。
貴金属の重厚感と、メテオライトの神秘的な模様が融合した特別な一本といえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | コスモグラフ デイトナ |
| 素材 | K18ホワイトゴールド |
| ケース径 | 40mm |
| ムーブメント | Cal.4130(パワーリザーブ約72時間) |
デイトナ Ref.116519

Ref.116519は、K18ホワイトゴールド製のケースに、レザーストラップを組み合わせたモデルで、スポーティーかつ上品な雰囲気を演出しています。
レザーストラップは、手首にしっかりフィットするため、ホワイトゴールドの重量感をあまり気にせずに着用可能です。すでに生産が終了しているため、現在では入手が難しいモデルの一つです。
希少な文字盤とレザーストラップの組み合わせが、時計愛好家から注目されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | コスモグラフ デイトナ |
| 素材 | K18ホワイトゴールド |
| ケース径 | 40mm |
| ムーブメント | Cal.4130(パワーリザーブ約72時間) |
スカイドゥエラー Ref.326259TBR

Ref.326259TBRは、一般のカタログには掲載されない特注モデルで、市場での流通はごくわずかです。文字盤に年次カレンダーやデュアルタイム表示を搭載しており、国際的に活躍するビジネスマンや旅行者に向けて作られたモデルです。
ケースサイドやバックルにまでダイヤモンドが使用されており、他のモデルとは異なる圧倒的な存在感を放ちます。機能面では、年次カレンダーとデュアルタイム表示を備えているため、実用性も高いモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | スカイドゥエラー |
| 素材 | K18ホワイトゴールド、ダイヤモンド |
| ケース径 | 42mm |
| ムーブメント | Cal.9001(約72時間) |
GMTマスターII Ref.126719BLRO

Ref.126719BLROは、ロレックスを代表するパイロットウォッチ「GMTマスターII」のメテオライト文字盤モデルです。ケースとブレスレットには、K18ホワイトゴールドが使用されています。
赤と青のセラミック製「ペプシカラー」のベゼルと、メテオライト文字盤の組み合わせが、独特のコントラストを生み出します。
ロレックスはさまざまなカラーや素材の組み合わせを生み出していますが、金無垢とペプシカラーの組み合わせはRef.126719BLROが代表的です。2019年に発表されて以来、華やかさと存在感のあるデザインで、多くの時計愛好家から人気を集めています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GMTマスターII |
| 素材 | K18ホワイトゴールド |
| ケース径 | 40mm |
| ムーブメント | Cal.3285(約70時間) |
デイデイト Ref.118235FA

Ref.118235FAは、ロレックスの最高級ラインであるデイデイトのメテオライト文字盤モデルです。素材には、ロレックスが独自に開発した「K18エバーローズゴールド」を採用しています。
文字盤にメテオライトが採用されたことで、唯一無二のドレスウォッチに仕上がりました。温かみのあるピンク色のゴールドと、メテオライトのクールな質感が調和します。
サイズは36mmと着けやすい大きさで、腕元に上品な華やかさを与えてくれます。メテオライトの模様とダイヤモンドの輝きが、所有者のステータスを感じさせる一本です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | デイデイト |
| 素材 | K18エバーローズゴールド、ダイヤモンド |
| ケース径 | 36mm |
| ムーブメント | Cal.3155(約48時間) |
デイデイト40 Ref.228239A

Ref.228239Aは、デイデイトの現代的な40mmケースを採用したモデルです。素材にはK18ホワイトゴールドを使用しており、メテオライト文字盤がもつシャープな印象を一層引き立てています。
リニューアルされた次世代の高精度ムーブメントCal.3255を搭載しており、高い精度を誇ります。パワーリザーブは約70時間に延長され、デザイン性・ステータス性・実用性を兼ね備えたモデルといえるでしょう。
伝統と革新が融合した、最高峰のドレスウォッチとして、高級時計を愛用する方の心を刺激する一本です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | デイデイト40 |
| 素材 | K18ホワイトゴールド、ダイヤモンド |
| ケース径 | 40mm |
| ムーブメント | Cal.3255(約70時間) |
メテオライトに関するよくあるQ&A
ロレックスのメテオライト文字盤について、特に関心の集まる点をQ&A形式で解説します。希少性や資産価値にふれる内容のため、購入を検討する際の参考にしてください。
メテオライト文字盤は価値が高い?
メテオライト文字盤は、複数の要因により、資産価値の観点からも注目されています。主原料である隕石は、地球外の物質であり、採掘量が限られる希少な素材です。
さらにロレックスは、隕石の中でも美しい模様が現れる部分だけを使用しており、限られた生産数です。そのため、中古市場では、定価を上回る価格で取引される傾向にあります。これらが、メテオライト文字盤の高い価値を支えていると考えられます。
メテオライト文字盤は生産終了モデルが多い?
メテオライト文字盤を搭載したモデルには、すでに生産が終了したモデルも含まれます。ロレックスはコレクションの刷新を定期的に実施しており、その過程で特定の文字盤の製造が終了する場合があります。
実際に、かつて人気を博したデイトナのメテオライト文字盤搭載モデルは、2023年に生産が終了しました。このような生産終了は、既存のモデルの希少性をさらに高める要因となります。
結果として、中古市場での価格上昇につながる傾向が見られます。
まとめ
今回は、ロレックスのメテオライト文字盤について解説しました。
生産数が限られている上に生産終了モデルも存在するため、希少性が高く資産としての価値も注目されています。本記事で紹介した情報を、特別な一本を見つけるための参考にしてください。


