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サブマリーナーとシードゥエラーの違いとは? デザイン・機能性・歴史を比較

サブマリーナーとシードゥエラーの違いとは? デザイン・機能性・歴史を比較
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

ロレックスのダイバーズウォッチであるサブマリーナーとシードゥエラーは、外観がよく似ているものの、防水性能やサイズなどが異なっています。本記事では、サブマリーナーとシードゥエラーにどのような違いがあるかを解説します。

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サブマリーナーとシードゥエラーの違い

サブマリーナーとシードゥエラーは、誕生した背景や目的が異なるため、デザインや機能性にはっきりとした相違点が見られます。

サブマリーナーは、ダイバーズウォッチの先駆けの一つとして、1953年に生産が始まったモデルです。一般的なダイビングを想定した仕様で、水深100mの防水性能を持っています。

一方、シードゥエラーは「海の居住者」という名をもち、水深100m以上の深海に耐えられるプロフェッショナル向けモデルとして、1967年に開発されました。

このような開発経緯の違いが、防水性能や仕様の違いに反映されています。

【デザイン・機能性】サブマリーナーとシードゥエラーの違い

サブマリーナーとシードゥエラーは、デザインと機能の細部に多くの違いがあります。どのような違いがあるかを詳しく見ていきましょう。

サイクロップレンズ

視覚的にわかりやすい違いの一つが、ロレックス独自の日付表示を約2.5倍に拡大する「サイクロップレンズ」というレンズの有無です。

サイクロップレンズがついているものがサブマリーナーで、ついていないものがシードゥエラーです。

シードゥエラーは、深海での高い水圧によって風防が破損するリスクを避けるため、長らくサイクロップレンズを採用していませんでした。

しかし、技術の進歩により水圧への耐性が向上し、2017年に発表された50周年記念モデル(Ref.126600)からは、シードゥエラーにもサイクロップレンズが搭載されています。

そのため、現在ではサイクロップレンズの有無で区別できるものは、2017年以前のシードゥエラーとなっています。

ベゼルの目盛り

潜水時間を正確に把握できるベゼルの目盛りにも、両モデルで仕様の違いが見られます。

サブマリーナーのベゼルは、潜水開始から最初の15分間のみ、1分刻みの目盛りがあります(15分以降は5分刻み)。これは、安全な浮上のために時間帯を正しく計測するためのデザインです。

一方、シードゥエラーのベゼルには、全周が1分刻みの目盛りになっているモデルも存在します。長時間の潜水活動や複雑な作業が想定されるプロのダイバー向けに、潜水時間を厳密に管理するため採用された仕様です。

ただし、この仕様はすべてのシードゥエラーに共通するものではなく、モデルや年代によって異なります。

防水性能

防水性能は、サブマリーナーとシードゥエラーの大きな相違点です。サブマリーナーは1953年の発表当時は100m防水でしたが、現行モデルは300mの防水性能を備えています。

対してシードゥエラーは、プロの深海潜水のために開発されており、 初代モデルで610m、1978年以降のモデルでは1,220mという防水性能を実現しています。

さらに、上位機種である「シードゥエラー ディープシー」では、3,900mもの防水性能を達成しました。防水性能の差は、両モデルのコンセプトの違いを示しているといえます。

ヘリウムエスケープバルブ

ヘリウムエスケープバルブは、シードゥエラーにのみ搭載される特徴的な機能で、深海で安全に長時間活動する「飽和潜水」に対応するため開発されました。

飽和潜水では、減圧時に時計内部に侵入したヘリウムが膨張し、風防を内側から破損させる危険がありました。ヘリウムエスケープバルブは、内部のヘリウムガスを自動で排出し、時計の破損を防ぐ安全弁の役割を果たします。

一般的な潜水を想定するサブマリーナーには搭載されておらず、プロ仕様機であるシードゥエラーを象徴する違いです。

サイズ

シードゥエラーは、防水性能を高めるため、サブマリーナーよりも大きく厚みのあるケースデザインを採用しています。 例えば、現行のサブマリーナー(Ref.126610LNなど)のケース径は41mmですが、現行のシードゥエラー(Ref.126600)は43mmと一回り大きいサイズです。

厚みに関しても、シードゥエラーの方が丈夫な構造で厚く設計されており、腕に着けた際の存在感が異なります。サブマリーナーとシードゥエラーのどちらを選ぶか検討する際には、実際の装着感や見た目のバランスも考慮すると良いでしょう。

バックル

ブレスレットの長さを調整するバックル部分も、両モデルで異なる点です。サブマリーナーとシードゥエラーは、工具を使わずにブレスレットの長さを約2mm間隔で最大20mmまで延長できる「グライドロックエクステンションシステム」を備えています。

加えてシードゥエラーには、プロ仕様のダイビングスーツにも対応するため、ブレスレットをさらに伸ばせる「フリップロックエクステンションリンク」を搭載しているモデルもあります。

素肌への着用とダイビングスーツの上から着用する際は、手首周りの太さが異なりますが、シードゥエラーはフリップロックエクステンションリンクによって、容易に調整が可能です。

一方サブマリーナーは、フリップロックエクステンションリンクがないため、両モデルの違いといえるでしょう。

【歴史】サブマリーナーとシードゥエラーの違い

サブマリーナーとシードゥエラーは、それぞれが異なる目的をもって進化してきました。両モデルの歴史について知ることで、デザインや機能性の違いがなぜ生まれたのかを理解できるでしょう。

サブマリーナーの歴史

サブマリーナーは、1953年に近代的なダイバーズウォッチの先駆けとして発表されました。当時としては画期的な100mの防水性能と、潜水時間を正確に計測するための回転ベゼルを備えており、ダイバーズウォッチとして世の中に広まっていきます。

しかし、フランスの潜水作業専門会社のコメックス(COMEX)が作業していた際、サブマリーナーの風防が吹き飛ぶ事案が発生します。

原因は飽和潜水での加圧・減圧工程の際、時計内に「ヘリウムガス」が侵入し、浮上のための減圧時にヘリウムガスが膨張したことでした。

そのため、ケース内部のヘリウムガスを安全に外へ排出する機構を搭載し、防水性能自体も大幅に強化したダイバーズウォッチとして「シードゥエラー」の開発が始まります。

シードゥエラーの歴史

シードゥエラーは、専門的な潜水活動に対応するために開発されたモデルです。サブマリーナーをベースに、1967年に発表されました。

サブマリーナーの風防がヘリウムガスによって破損した問題を解決するため、ケース内部のヘリウムを自動的に排出する「ヘリウムエスケープバルブ」が開発され、シードゥエラーに初めて搭載されました。

初代モデルのRef.1665は、610mという防水性能を実現し、サブマリーナーを大きく上回るプロ仕様機としての地位を確立します。

1978年には防水性能を1,220mまで高めたRef.16660が登場しており、シードゥエラーはダイバーズウォッチとして、最前線で進化を続けてきました。

サブマリーナーの人気モデル

サブマリーナーには、長い歴史の中で数多くの人気モデルが存在します。ここでは、特に評価の高い代表的な3つのモデルを紹介します。

Ref.126610LN

Ref.126610LNは、現行のサブマリーナー・デイトにおける最もスタンダードなモデルです。 サブマリーナーの伝統的なデザインを引き継ぎつつ、現代の技術が惜しみなく投入されています。

Ref.126610LNの変更点は、ケースサイズが従来の40mmから41mmへと大型化された点です。さらに新世代ムーブメントである「cal.3235」を搭載し、約70時間という長いパワーリザーブを実現しています。

黒文字盤と黒いセラクロムベゼルの組み合わせは汎用性が高く、あらゆる場面で着用できる王道のダイバーズウォッチです。

Ref.124060

Ref.124060は、日付表示機能をもたない現行のサブマリーナーです。日付を拡大表示するサイクロップレンズがなく、左右対称のすっきりとしたダイヤルデザインが特徴といえます。

ケースサイズはデイトモデルと同じく41mmへと大型化され、内部には新世代ムーブメントの「cal.3230」が搭載されました。また、文字盤6時位置にある「SWISS MADE」の中央に、王冠マークが追加されています。

Ref.116610LV

Ref.116610LVは「ハルク」という愛称で、絶大な人気を博した先代モデルです。文字盤とセラクロムベゼルにロレックスのコーポレートカラーである緑を採用したデザインは、他のモデルにはない特別な存在感を放ちます。

光の角度によって表情を変えるサンレイ仕上げのグリーンダイヤルは、Ref.116610LVならではの魅力です。 2010年から2020年まで製造され、生産終了後も希少性から市場価値が高まっています。

個性的でありながら高級感を損なわない、唯一無二のダイバーズウォッチといえるでしょう。

シードゥエラーの人気モデル

プロフェッショナル向けのツールウォッチとして進化を遂げたシードゥエラーは、多くの腕時計愛好家を惹きつけています。ここでは、特に人気の高い3つのモデルを紹介します。

Ref.126600

Ref.126600は、2017年にシードゥエラー誕生50周年を記念して発表された現行モデルです。ケースサイズが40mmから43mmへと大型化された他、文字盤の「SEA-DWELLER」のロゴが赤く着色され、初代モデルを連想させるデザインとなっています。

機能面では、 約70時間のパワーリザーブを誇る新世代ムーブメントの「cal.3235」が採用され、実用性も向上しました。

なお、Ref.126600は時期によって仕様が異なり、初期モデルではフリップロックエクステンションリンクを搭載していたケースもありますが、後期モデルでは省かれています。

ただし、グライドロックエクステンションシステムによって、最大約20mmの調整は引き続き可能です。

Ref.116600

Ref.116600は、2014年から2017年の約3年のみ製造された、Ref.126600の先代にあたるモデルです。40mmという伝統的なケースサイズを維持しており、43mmに大型化した現行モデルより、従来のサイズ感を好む方から支持を集めています。

サイクロップレンズは搭載されておらず、すっきりとしたダイヤルデザインが、プロフェッショナルツールとしての印象を強めています。現代的なスペックと伝統的なサイズ感を両立した一本といえるでしょう。

Ref.126603

Ref.126603は、2019年に発表されたシードゥエラー史上初のコンビネーションモデルです。ケースとブレスレットには、丈夫なオイスタースチールと華やかなK18イエローゴールドを組み合わせた「イエローロレゾール」が採用されています。

ベゼルの数字や目盛り、リューズもイエローゴールド製で、文字盤の「SEA-DWELLER」というロゴもゴールドカラーで彩られています。

43mmのケースサイズや1,220mの防水性能といった基本スペックは、Ref.126600を踏襲しており、高い機能性はそのままです。

まとめ

ロレックスのサブマリーナーとシードゥエラーは、似た外観をもちながら、開発経緯や仕様に違いがあります。

自分のライフスタイルや腕時計に求める機能性を考慮すると、どちらのモデルが適しているかが明確になるでしょう。 店舗で実際に両モデルを試着し、重みや装着感を比較検討してみることをおすすめします。

石山真路(いしやま しんじ)
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