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ロレックス デイトナとは?意味や歴史・種類・サイズ・人気モデルを解説

ロレックス デイトナとは?意味や歴史・種類・サイズ・人気モデルを解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

ロレックスを代表するモデル、「デイトナ」は50年以上の歴史を誇り、今なお世界中のファンに愛され続けています。本記事では、そんなデイトナの歴史や種類、サイズ、人気モデルについて詳しく見ていきましょう。

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※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。

目次

ロレックス デイトナとは?

デイトナは、ロレックス唯一のクロノグラフモデルとして広く知られています。

では、その名前はどこから来ているのでしょうか。ここでは、デイトナという名称の由来から、時計としての機能的な特徴まで、詳しく解説していきます。

ロレックス デイトナの意味

デイトナという名称は、フロリダ州のデイトナビーチに由来しています。

この地には「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」があり、世界的にも名高い自動車レースの聖地として知られています。

また、イギリスのレーサー、サー・マルコム・キャンベルがデイトナビーチで走行した際にロレックスを着用していたという記録も残されており、ロレックスとデイトナの深い縁を象徴するエピソードとして語られています。

ロレックス デイトナの特徴

デイトナの代表的な機能には「クロノグラフ」と「タキメーター」があります。

・クロノグラフ

特定の時間の経過を計測するための複雑な機構で、簡単に言えばストップウォッチ機能です。

クロノグラフには、計測用の針に加えてスタート/ストップボタンやリセットボタンが備わっており、これらを操作することで計測の開始・停止・リセットが行えます。

・タキメーター

時速を測るためにベゼル(時計の外周部分)に刻まれた目盛りのことです。タキメーターはクロノグラフと連動して使用されます。

たとえば、クロノグラフをスタートし、一定の距離(通常1kmや1マイル)を走行したタイミングでクロノグラフの秒針が指すタキメーターの目盛りを読むことで、その区間の平均時速を計算できます。

ロレックス デイトナの歴史

現在では世界トップクラスの高級時計として知られるデイトナですが、その起源からこれまでに登場した第1世代から第6世代までのモデルについて、詳しく解説していきます。

デイトナの起源

デイトナの起源は、1955年にロレックスが発表した「Ref.6234」に遡ります。

Ref.6234の特徴は、クロノグラフ機構を搭載するとともに、防水性と耐久性に優れたオイスターケースが採用されている点です。オイスターケースはロレックスの三大発明のひとつであり、堅牢で防水性能に優れていることで知られています。

耐久性の高いストップウォッチ機能を備えたこの腕時計は、まさにプロフェッショナル仕様のスポーツウォッチであり、後のロレックスを代表するスポーツモデル「デイトナ」の原型と言えるでしょう。

初代デイトナRef.6239が製造された

1963年、初代デイトナとして「Ref.6239」が発表されました。

レーサー向けに設計されたこのモデルは、ベゼルのタキメーターが大きく表示されている点が特に目を引きます。

また、白い文字盤に、角張ったフォントで描かれたアラビア数字のサブダイヤルや、インデックスの内側に夜光塗料が塗られた個性的なデザインも印象的です。

当時のセレブリティからも高く評価され、とくに俳優でありレーサーでもあったポール・ニューマンがこの初代デイトナを愛用していたことは有名です。

ニューマンはレース中もこの時計を身に着けており、その影響で特定のモデルに見られる独特のダイヤルデザインは「ポール・ニューマンダイヤル」と呼ばれるようになりました。

著名人の愛用と限定的な生産数により、現在このモデルは非常に高い資産価値を持つコレクターズアイテムとして知られています。

Ref.6240の登場

初代デイトナと2代目デイトナの間には、「Ref.6240」というモデルが存在します。

このモデルはどの世代にもはっきり分類されず、テストモデル的な側面を持ちつつも「過渡期のモデル」として認められています。希少で重要なモデルとして、コレクターからも注目されています。

Ref.6240の特徴は、クロノグラフのプッシュボタンにスクリュー式が採用されている点で、これにより防水性能が向上しました。

そのため、Ref.6240は初めてスクリューダウン式プッシュボタンを採用したモデルであり、2代目と3代目の橋渡し的存在と位置づけられることもあります。

2代目デイトナは製造期間が短かった

2代目デイトナである「Ref.6262」は、製造期間が約4年と短く、希少性の高いモデルとされています。

外観は初代モデルから大きく変わりませんが、ステンレス製ベゼルの採用によって耐久性が向上し、さらにムーブメントにも改良が加えられました。

一般的に、振動数が高いほど精度の向上が期待されるとされており、初代で採用されていた「Cal.72」をベースに、改良型の「Cal.727」が開発されたのです。

Cal.727では、毎時18,000振動(5振動/秒)だったムーブメントが毎時21,600振動(6振動/秒)へと向上し、より高精度な計時が可能となりました。

このムーブメントは、自動巻きモデルが登場するまで長く使用されていたことからも、その優れた性能がうかがえます。

3代目デイトナは製造期間が長かった

3代目デイトナには、「Ref.6263」と「Ref.6265」が挙げられます。

製造期間は約18年と長く、アンティーク市場でも比較的見つけやすいモデルです。

この3代目をもって手巻きデイトナは生産終了となりますが、それゆえにRef.6263および6265は、手巻き式デイトナの完成形とも言える高いクオリティを誇ります。

大きな特徴として、ねじ込み式リューズが採用されており、これにより50mの防水性能を実現しました。ムーブメントには、前世代から引き続き「Cal.727」が搭載されており、高い精度と信頼性を備えているのです。

なお、Ref.6263はプラスチックベゼル、Ref.6265はステンレス製ベゼルがそれぞれ特徴であり、この点が両者の大きな違いとなっています。

4代目デイトナは世界初の自動巻き

4代目デイトナは、1988年に登場した「Ref.16520」です。

このモデルの大きな特徴は、ゼニス社が開発した世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を採用している点です。

Ref.16520では耐久性向上のため、エル・プリメロの振動数を低減する改良が施されました。

一般的に、振動数が高いほど時間精度は向上しますが、その反面ムーブメントへの負担も大きくなり、寿命が短くなる傾向があります。

そのためロレックスは、エル・プリメロ本来の振動数である毎時36,000振動を、Ref.16520用に毎時28,800振動に下げる調整を行いました。

5代目デイトナは独自開発ムーブメントが採用された

5代目デイトナではリファレンスナンバーが6桁に変更され、「Ref.116520」が導入されました。

このモデルにはロレックス初の自社開発ムーブメントが搭載され、パワーリザーブは従来の約54時間から約72時間へと大幅に延長されています。

デザイン面では4代目から大きな変更はありませんが、ダイヤルの位置が調整され、カラーラインナップも拡充されました。

従来のホワイトゴールドやイエローゴールドに加え、5代目からはプラチナやエバーローズゴールドなどの新素材が追加されています。

さらに、部品点数の削減によりメンテナンス性も向上しました。クロノグラフ関連のパーツは裏蓋近くにまとめられ、修理や調整がしやすい設計です。

高品質なパーツの採用によって、ムーブメント全体の価値が大きく向上したモデルと言えるでしょう。

6代目デイトナはセラミックベゼルが採用された

6代目デイトナ「Ref.116500LN」の最大の特徴は、セラミック製ベゼルの採用です。

黒のベゼルは引き締まった印象を与えつつ、光沢感が増して高級感を高め、フォーマルな場でも存在感を放つ洗練されたデザインへと進化しました。

従来の金属製ベゼルから硬度の高いセラミック素材に変更されたことで耐久性が大幅に向上し、傷がつきにくいだけでなく、衝撃から本体を保護し、経年劣化のリスクも軽減されています。

基本的にホワイトとブラックが用意されていますが、限定モデルや特殊素材ではほかのカラーも存在します。

また、6代目デイトナは2023年のフルモデルチェンジで生産終了となったこともあり、今後も中古市場では高値で取引されることが予想されます。

【素材】ロレックス デイトナの種類

デイトナでよく知られている素材といえば、まずステンレススチールが思い浮かぶでしょう。そのほかにも、コンビモデルや金無垢、プラチナなどがあります。

ここでは、これらをさらに細かく分類し、6種類の素材について詳しく見ていきます。

ステンレススチール

デイトナの中でも最も身近な素材であるステンレススチールを使用したモデルが、「Ref.126500LN」です。

型番の末尾が「0」で終わることが一般的にステンレススチールモデルの目印とされています。

デイトナの黎明期からラインナップされている素材で、現行モデルではステンレススチールの中でも最高級とされるオイスタースチール(SUS904L)が採用されています。

この素材は、主に航空宇宙や化学産業で使われる特殊なステンレスで、高い耐久性と耐腐食性を誇ります。

コンビ(ロレゾール)

ステンレススチールとイエローゴールドを組み合わせた現行のコンビモデルが、「Ref.126503」です。

型番の末尾が「3」で終わることが一般的な特徴で、このようなスチールとゴールドの組み合わせを、ロレックスでは「ロレゾール」と呼ばれています。

Ref.126503では、ベゼル・リューズ・クロノグラフボタン・ブレスレットのセンターリンクにイエローゴールドが使用されており、ステンレススチールの実用性にゴールドの華やかさが加わることで、程よい高級感を演出しています。

イエローゴールド

イエローゴールドは、ステンレススチールと並び、デイトナの黎明期からラインアップされている伝統的な素材です。

現行モデルとして展開されている「Ref.126508」は、型番の末尾が「8」で終わることが一般的にイエローゴールドモデルの目印とされています。

ホワイトゴールドやエバーローズゴールドと比べると価格はやや抑えられていますが、最もラグジュアリーな雰囲気を備えた素材として人気があります。

ホワイトゴールド

1996年、デイトナ初のストラップモデルとしてイエローゴールドの「Ref.16518」とともに登場したのが、ホワイトゴールド製の「Ref.16519」です。

2023年には「Ref.116509」からモデルチェンジが行われ、現行モデルは「Ref.126509」となっています。型番の末尾が「9」で終わることが一般的にホワイトゴールドモデルの識別ポイントとされています。

外観はステンレススチールモデルと非常に似ているため見分けが難しいですが、ホワイトゴールド専用の文字盤が用意されているのが大きな特徴です。

エバーローズゴールド

2005年に登場したエバーローズゴールドモデルは、ロレックス独自の合金が特徴です。従来のピンクゴールドに少量のプラチナを加えることで、色味の変化や劣化が起こりやすいという弱点を改善しています。

型番の末尾が「5」で終わることが、エバーローズゴールドモデルの一般的な見分け方です。

定価はホワイトゴールドモデルよりやや低めに設定されていますが、市場ではエバーローズゴールドの方が高値で取引される傾向があります。

プラチナ

2013年にデイトナ誕生50周年を記念して発表されたプラチナ製モデルが「Ref.116506」です。2023年にはフルモデルチェンジが行われ、現行モデルは後継の「Ref.126506」となりました。

プラチナモデルは型番の末尾が「6」であることが一般的に知られています。

専用のアイスブルー文字盤に加え、ブラウン(チェスナット)カラーのセラクロム(セラミック)製ベゼルと、インダイヤルの縁もブラウンで統一されています。

ホワイトゴールドモデル同様、スタイリッシュなデザインが人気を集めており、中古市場では定価を上回ることも珍しくはありません。

【文字盤カラー】ロレックス デイトナの種類

デイトナの文字盤カラーは、多彩な色や素材が展開されています。ここでは、現行モデルで使われているものから、すでに廃盤となった希少な文字盤まで、21種類を詳しくご紹介します。

ブラック

ロレックスの中でも、最も定番と言える文字盤カラーはブラックではないでしょうか。

単色のブラックはもちろん、素材によってブラック×ホワイトゴールドやブラック×イエローゴールドなど、多彩なバリエーションが展開されています。

このカラーはあらゆるシーンで使いやすいため、買取価格も高値で推移する傾向にあります。

すでに生産終了となっていますが、「Ref.116509」や「Ref.116519」といった、スポーティーなアラビアインデックスの文字盤も存在しました。

ホワイト

ホワイト文字盤は、その清潔感のあるカラーリングから、幅広いシーンで使いやすく、高い人気を誇ります。初代デイトナである「Ref.6239」からホワイト文字盤が採用されていました。

当時はブラック文字盤のほうが人気を集めていた一方で、現行モデルの「Ref.126500LN」ではその傾向が逆転し、現在ではホワイト文字盤のほうが高値で取引されています。

また、すでに生産終了となっていますが、インダイヤルがブラックになっている通称「パンダ」ダイヤルも存在し、中古市場では今なお根強い人気を集めています。

ブルー

爽やかな印象を与えるブルーは、手元を華やかに彩りながらも落ち着いた雰囲気があり、ビジネスシーンでも高い人気を誇る文字盤です。

現行モデルでブルー文字盤がラインアップされているのは、ホワイトゴールド製の「Ref.126509」のみです。

すでに生産終了となっていますが、かつてはロレゾールやイエローゴールドモデルに、スポーティーなアラビアインデックスを備えたブルー文字盤が展開されていた時期もありました。

グレー

シックで落ち着いた印象を与えるグレー文字盤は、かつてロレゾールモデルにも採用されていましたが、現在はホワイトゴールドモデルのラインアップに限られています。

グレー文字盤の多くはバーインデックスを採用しており、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。こうしたデザインは、落ち着いた雰囲気と視認性の良さを両立しており、現在も高い人気を誇っています。

シルバー

シルバー文字盤は、手巻き時代のデイトナにラインアップされていたカラーです。

その後、自動巻きモデルへの移行に伴い、シルバーはホワイト文字盤へと置き換えられました。

しかし、2004年に登場したホワイトゴールドモデルでシルバー文字盤が再び採用され、赤い差し色が効いたオールアラビアインデックスのデザインは、レーシーな雰囲気で高い人気を集めました。

現在は残念ながら生産終了となっていますが、中古市場では、同様にアラビアインデックスを採用したブラック文字盤よりも高値で取引される傾向にあります。

アイスブルー

アイスブルーは、2013年にデイトナ誕生50周年を記念して発表されたプラチナモデル、「Ref.116506」に初めて採用された文字盤カラーです。

この色はプラチナ専用のアイスブルーで、後継モデルの「Ref.126506」もほぼ同じデザインを継承しています。インダイヤルの縁はブラウンですが、インデックスを含む文字盤全体はすべてアイスブルーで統一されています。

グリーン

グリーンの文字盤といえば、イエローゴールドモデルに採用されている深みのある濃緑色が特徴的です。

現行モデルの「Ref.126508」では、細かい筋目を施したサンレイ仕上げが角度によって美しく輝き、イエローゴールドとの組み合わせが華やかな印象を与えています。

エバーローズゴールド

エバーローズゴールドは、先述のようにロレックスがピンクゴールドを独自に改良した素材であり、手元に柔らかな印象を与える人気の色合いが特徴です。

また、ほかの文字盤同様に、インダイヤルがブラックのスポーティーなデザインも展開されています。

ブラウン

ピンクゴールドと同様に、エバーローズゴールド専用のカラーとして登場したのがブラウン文字盤です。ブラウン文字盤はエバーローズゴールドとの相性が非常によく、洗練されたおしゃれな印象を演出してくれます。

アイボリー

かつてロレゾールモデルにアイボリー文字盤が採用されていた時期があり、現在はあまり使われていないことからコレクターから注目されています。

バーインデックスとブラックのインダイヤルを組み合わせた、シックで落ち着いたデザインが特徴です。

このモデルはすでに生産終了となっていますが、その後、エバーローズゴールドモデルの登場にあわせてアイボリー文字盤が復活しました。

ブラックシェル

強い光沢とエレガントな雰囲気が見事に調和し、高い人気を誇ります。

天然の黒蝶貝が使用されているため、個体ごとにシェルの模様や色味が異なる点も大きな魅力です。ブラックシェル文字盤は、イエローゴールドおよびホワイトゴールドモデルによく採用されています。

ホワイトシェル

天然の白蝶貝を素材として使用しており、光の当たり方によって表情を変える神秘的な輝きが魅力です。

ブラックシェル同様、自然素材のため一つとして同じものはなく、唯一無二の個性を楽しめる点も人気の理由です。希少性の高い素材であることから、特別感や高級感も兼ね備えています。イエローゴールド、ホワイトゴールドの各モデルに採用されています。

イエローシェル

天然の黄蝶貝を使用しており、ほかのシェル文字盤と同様に、一つとして同じものが存在しない唯一無二の魅力を備えています。

採用された期間が非常に短く、中古市場でも流通が少ないことから、希少価値の高い一本として知られています。

ピンクシェル

天然の真珠母貝を用いた文字盤で、柔らかなピンク色が特徴です。

ほかのシェル文字盤と同様に、一つひとつ異なる模様を持つため、唯一無二の魅力を備えています。イエローシェル同様に中古市場での流通量が少なく、その希少性の高さから特別な一本として知られています。

メテオライト

約4億5千万年前に地球に飛来した「ギベオン隕石」を素材とした、独特な編み目模様が特徴の特別な文字盤です。

鉄を主成分とするこの隕石は、もともと地球上には存在しない希少な鉱物であり、採掘量もごく限られていることから、その希少性は非常に高いとされています。

ロレックスでは一部の限定モデルにのみ採用されていましたが、現在は生産が終了しており、中古市場でも高い人気を誇っています。

ルベライト

宝石としても知られるトルマリンの一種「ルベライト」を使用した、深みのある赤色が特徴の文字盤です。かつてはホワイトゴールドモデルにラインアップされていましたが、すでに生産は終了しています。

現在でも中古市場での入手は比較的可能なものの、人気の高いモデルだったことから、近年は価格が上昇傾向にあるようです。

ソーダライト

パワーストーンとしても知られる鉱石「ソーダライト」を使用しており、深みのある紺色に、点や筋状の模様が浮かぶ独特の美しさが魅力です。

ルベライトと同様に、すでに生産は終了しています。

現在でも中古市場での入手は比較的可能ですが、人気の高さや希少性から、近年では価格が上昇傾向にあるようです。

グリーンクリソプレーズ

こちらのモデルは、2000~2002年に「デイトナ ビーチ」コレクションとして登場した、グリーン・イエロー・ブルー・ピンクの4色展開のうちのひとつです。

文字盤には、オーストラリア産の翡翠が使用されており、深みのある美しいグリーンカラーが特徴です。その希少性は非常に高く、中古市場でも滅多に出回らない、極めて入手困難な一本として知られています。

ターコイズ

グリーンクリソプレーズ文字盤と同様に、「デイトナ ビーチ」コレクションにラインアップされていたブルー文字盤です。

文字盤には、ターコイズ(トルコ石)が使用されており、鮮やかで印象的なブルーカラーが特徴です。こちらもグリーンクリソプレーズ同様、非常に希少価値の高いモデルであり、中古市場でもほとんど見かけることのない一本とされています。

レパード

2004年に登場した、ヒョウ(レパード)柄の文字盤とストラップを組み合わせた、非常に個性的なデザインのモデルです。

ファッション性を強く意識したそのビジュアルは、他に類を見ない唯一無二の存在感を放っており、コレクターの間でも特別な位置づけとされています。流通量が極めて少なく、中古市場でも滅多に出回らない、非常に希少性の高いモデルです。

全面ダイヤ

文字盤全面をダイヤモンドで埋め尽くした、贅の限りを尽くした特別仕様のモデルです。主に富裕層向けに限定的に製作されたもので、その華やかさと存在感は群を抜いています。

中には「レインボー」などのモデルのように、文字盤だけでなく、ケースのラグやリューズガード、さらにブレスレットのセンターリンクに至るまでダイヤモンドが敷き詰められた、まさにジュエリーのような一本も存在します。

【ブレスレット】ロレックス デイトナの種類

ロレックス デイトナには、「オイスターブレスレット」と「オイスターフレックスブレスレット」の2種類のブレスレットが使用されています。ここでは、この2種類のブレスレットについて詳しく解説します。

オイスターブレスレット

オイスターブレスレットは1930年代後半から1940年代初頭にかけて登場し、その後1940年代にロレックスのスポーツモデルに採用されるようになりました。

代表的な仕様として、中央リンクが艶あり仕上げ、両サイドが艶なし仕上げの3連リンク構造ですが、モデルや製造年代によって仕上げのパターンに違いがあります。

オイスターフレックスブレスレット

オイスターフレックスブレスレットは2015年以降に採用されました。

ラバーベルトの外観ながら内部にはチタン・ニッケル合金製のブレードが組み込まれており、見た目以上に高い耐久性を誇ります。金属の強さとラバーの柔軟性を兼ね備えた革新的なブレスレットです。

ロレックス デイトナのサイズ

ロレックスの時計におけるケース径とは、「リューズ(つまみ)を除いたケース本体の直径」を指し、ケース厚は一般的に、「風防の表面(ガラス面)から裏蓋までの厚さ」を指します。

たとえば、近年のデイトナではケース径が40mm、ケース厚は約12mmのモデルが主流です。ここでは、ロレックスの主要な型番ごとのケース径とケース厚を一覧でご紹介します。

モデル別|デイトナのサイズ一覧

型番 ケース径 ケース厚
Ref.126500LN/Ref.126506/Ref.126515LN ほか 40mm 11.9mm
Ref.116500LN/Ref.116523/Ref.116503 ほか 40mm 12.5mm
Ref.116505/Ref.116509/Ref.116598SACO ほか 40mm 12mm
Ref.16518/Ref.16519/Ref.16520 ほか 40mm 12mm
Ref.6263/Ref.6265 37mm 12mm
Ref.6262/Ref.6264 37mm 12mm
Ref.6238 37mm 12mm

※ケース径およびケース厚は、公称値または参考値を記載しています。測定方法や製造時期、個体差などにより、実際のサイズとは若干異なる場合があります。

一般的な時計サイズとの比較

一般的な腕時計のケースサイズは38〜45mmの範囲に収まることが多く、おおよそ以下のように分類されます。

・38mm前後:やや小さめ

・40〜41mm:平均的なサイズ

・42〜45mm:大きめ

数ミリの違いに思えるかもしれませんが、腕時計を着ける手首の太さ自体が十数センチ程度であることを考えると、そのわずかな差でも見た目の印象に大きく影響します。

ケースサイズの選び方は、時計全体のバランスや装着感を左右する重要な要素です。

【歴代】ロレックス デイトナの人気モデル

ロレックスの人気モデルには、オイスタースチールやゴールドとステンレスのコンビネーションモデルなど、さまざまな種類があります。

ここでは、歴代ロレックスの中でも特に人気がある5つのモデルを詳しくご紹介します。

Ref.116500LN

「Ref.116500LN」は、デイトナの中ではステンレススチール素材による比較的“エントリーモデル”に位置づけられることが多い標準的なモデルです。

ただし、市場ではプレミア価格がつきやすく、流通価格が定価を超えることも珍しくありません。

多くの人がロレックス デイトナと言えばこの「Ref.116500LN」を思い浮かべるほど、男女問わず馴染みやすい洗練されたデザインが特徴で、手元で美しく輝きます。

また、耐久性と研磨性に優れたオイスタースチール素材の輝きは、長年にわたって色あせることなくその美しさを保ち続けます。

Ref.116503

「Ref.116503」はステンレススチールとイエローゴールドの組み合わせによるロレゾール仕様で、ゴールド部の輝きをアクセントに取り入れた品のあるデザインを持つモデルです。

光の当たり方によってゴールド部分が際立ち、シルバー色とのコントラストで上品な印象を与えます。

Ref.116520

「Ref.116520」は、2000年頃から2016年まで長期間にわたり製造されたロングセラー機で、ロレックス初の自社製クロノグラフムーブメント(Cal.4130)を搭載した象徴的なモデルです。

それまで他社製ムーブメントを搭載していたロレックスが、2000年のミレニアムイヤーに初めて自社製ムーブメントを採用した記念すべきモデルとして発表され、大きな話題を呼びました。耐衝撃性やメンテナンス性にも優れ、高い評価を得ています。

Ref.16520

「Ref.16520」は、手巻きムーブメントを搭載した旧モデル(例:Ref.6263など)から初めて自動巻きムーブメント(ゼニス製エル・プリメロ改良版)へ移行した転換期を象徴する歴史的なモデルとして知られています。

1988~2000年まで製造され、自動巻きデイトナの礎を築いた記念碑的な存在です。外観デザインも現代的になり、防水性や耐久性も向上したことで、現在でも実用的に使える完成度を備えています。

状態のよい個体はコレクター市場において高値で取引されており、現在もなお根強い人気を誇ります。

Ref.116523NA

「Ref.116523NA」は、高性能でありながらほかのモデルにも引けを取らない優れた時計です。

イエローゴールドとステンレススチールを組み合わせたコンビモデルとして知られ、その素材の美しさが際立ちます。

母体となる「Ref.116523」の文字盤には、ホワイト、ブラック、シルバーといったバリエーションが用意されており、選ぶ楽しさも魅力のひとつです。

Ref.116523NAに採用されたホワイトシェル文字盤は、その輝きに個性があり、唯一無二の特別な存在感を放ちます。

ロレックス デイトナがダサいと言われている理由

デイトナをはじめロレックスが「ダサい」と言われる主な理由は、以下の3つが挙げられます。

・年齢層の高い人が着用している印象があるため

・時代遅れの印象があるため

・派手なモデルの印象が悪いため

ここでは、これら3つの理由について詳しく解説していきます。

年齢層の高い人が着用している印象があるため

ロレックスは長い歴史を持つブランドであるため、特に50〜60代の世代に広く支持されている印象です。

バブル期には高級品が社会的なステータスとされ、当時のロレックスは今ほど価格が高くなく、比較的入手しやすい存在でした。

そのため、現在も高価格帯モデルを所有しているのはこの年代が多いことが影響しています。

一方で、現代の20〜30代の若者は高価なロレックスを気軽に購入しにくいことや、必ずしも高級時計にステータスを感じない傾向もあり、こうした世代からは「中年世代の時計」というイメージを持たれる場合があります。

時代遅れの印象があるため

デイトナは50年以上の歴史を誇る伝統的な機械式腕時計ですが、スマートウォッチをはじめとする最新のデジタル時計が普及する中で、若い世代の中には「古臭い」と感じる人もいます。

AI連携や健康管理機能を備えたスマートウォッチは、日常生活に欠かせない存在となっており、こうしたデジタルデバイスに慣れ親しんだ世代にとっては、機械式時計が時代遅れに映ることも少なくありません。

派手なモデルの印象が悪いため

ロレックスの中でも「金無垢」「ロレゾール」「レインボー」など、金や宝石を多用した派手なモデルに対しては好みが分かれやすいです。

一部の人には、華やかな金無垢モデルが「自己主張が強すぎる」と感じられたり、ロレゾールやレインボーの煌びやかなデザインが「金持ちアピール」に見られたりすることもあります。

そのため、シンプルで洗練されたデザインを好む層の中には、派手さを控えたモデルを選ぶ傾向があり、デイトナではステンレススチールのみの仕様が特に支持されるケースが多いです。

まとめ

初代デイトナの誕生から50年以上が経った現在も、その歴史は途切れることなく、モデルは進化を続けています。

投資対象としても世界的に評価が高く、所有しているだけで大きな価値を持つ時計です。

デイトナを選ぶ際は、機能やカラー、デザイン、サイズといった好みに加え、将来的な資産価値という視点から検討しても良いでしょう。

石山真路(いしやま しんじ)
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