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ロレックス「オイスター パーペチュアル」とは?

ロレックスを語る上で欠かせない存在が「オイスター パーペチュアル(OYSTER PERPETUAL)」です。
堅牢なオイスターケースと自動巻機構「パーペチュアル」を融合させたこのモデルは、ロレックスの原点であり、同時に進化を象徴しています。
永遠に色あせない時計の原点と進化
1931年に開発された自動巻ローターを搭載したことで、日常生活の動きだけで巻き上げが完結するという革新を実現しました。
誕生以来、時代ごとの技術とデザインを反映しながらも、根底にある「シンプルで精密な時計」という理念は変わっていません。
現在はサイズ違いで5種類の現行モデルが展開されており、その完成度の高さが再び注目を集めています。
ロレックス「オイスター パーペチュアル」の特徴
ロレックスのオイスター パーペチュアルは、ブランドの精神を最も純粋な形で体現したモデルです。世代を超えて愛されてきた理由を、構造や仕様の面から掘り下げていきましょう。
2つの高性能な機構
まず注目すべきは、ねじ込み式の裏蓋とリューズを備えた「オイスターケース」です。金属の塊から削り出し、高い防水性と堅牢さを確立しました。
さらに、1931年に開発された自動巻機構「パーペチュアル」が精度を支えています。これは、腕の動きでローターが両方向に回転し、常にゼンマイを巻き上げる仕組みです。
実用性と耐久性を兼ね備えたこの2つの機構が、モデルの信頼を確立しています。
| オイスターケース | ねじ込み式構造による防水設計 |
| パーペチュアル | 腕の動きでゼンマイを自動巻上げ |
サイズのバリエーションが豊富
オイスター パーペチュアルは、ケースサイズの選択肢が充実しています。28~41ミリまで揃い、手首の太さや装着感の好みに合わせて選べます。
小ぶりなサイズは繊細で上品な印象を与え、大きめのサイズは存在感を強調します。性別や体格を問わず自然に馴染むため、自分らしいスタイルを楽しめるモデルといえるでしょう。
| サイズ(mm) | 28・31・34・36・41 |
他のモデルよりもお手頃な価格
ロレックスの中でも、比較的手に取りやすい価格帯に位置しています。2025年現在、定価が100万円を下回る数少ないモデルとなります。
ブランドの精度や仕上げの水準はそのままに、過度な装飾を排した設計が価格を抑えています。高級感を損なわないため、初めてロレックスを選ぶ人にも魅力的な選択肢です。
ロレックス「オイスター パーペチュアル」の定価
ロレックスのオイスター パーペチュアルは、価格改定の影響を受けながらも根強い人気を保っています。ここ数年は、為替変動や生産コストの上昇を背景に定価が引き上げられ、入手難度も高まっているようです。
オイスター パーペチュアル 28 / Ref.276200

ケース径28ミリの小型モデルです。日本人の細めの手首にも馴染みやすく、華やかなダイヤルカラーが映えます。
日常に上品なアクセントを加えつつ、ロレックスらしい堅牢性と精度を備えています。
| 定価 | 800,800 円 → 855,800 円(2025年11月) |
| 文字盤 | ラベンダー
シルバー キャンディピンク メッドブルー ピスタチオ ベージュ ブラック |
| 素材 | ステンレススチール |
| ケースサイズ | 28 mm |
| ムーブメント | Cal.2232 |
| パワーリザーブ | 約 55 時間 |
オイスター パーペチュアル 31 / Ref.277200

31ミリ径のバランスに優れたモデルです。ほどよいサイズ感でフォーマルにもカジュアルにも合わせやすく、装着感が軽やかです。
控えめな主張の中に、確かな存在感が感じられるボーイズモデルです。
| 定価 | 815,100 円 → 871,200 円(2025年11月) |
| 文字盤 | ターコイズブルー
キャンディピンク ピスタチオ ラベンダー メッドブルー シルバー グリーン ブラック ベージュ |
| 素材 | ステンレススチール |
| ケースサイズ | 31 mm |
| ムーブメント | Cal.2232 |
| パワーリザーブ | 約 55 時間 |
オイスター パーペチュアル 34 / Ref.124200

34ミリ径の中庸なサイズでユニセックスに使える設計です。視認性と装着感の調和が取れており、シンプルな佇まいが様々な装いと自然に調和します。長く愛用できる一本です。
| 定価 | 829,400 円 → 886,600 円(2025年11月) |
| 文字盤 | メッドブルー
キャンディピンク ピスタチオ ラベンダー ブラック シルバー ベージュ |
| 素材 | ステンレススチール |
| ケースサイズ | 34 mm |
| ムーブメント | Cal.2232 |
| パワーリザーブ | 約 55 時間 |
オイスター パーペチュアル 36 / Ref.126000

36ミリ径の定番サイズで、ロレックスの伝統を受け継ぐモデルです。クラシックな印象を保ちつつ、現代的な仕上げが加わっているためビジネスシーンでも映えます。
手首に収まりやすく、幅広い年代に適していることから、人気を集めています。
| 定価 | 874,500 円 → 932,800 円(2025年11月) |
| 文字盤 | ターコイズブルー
メッドブルー ラベンダー ピスタチオ キャンディピンク シルバー グリーン ベージュ ブラック |
| 素材 | ステンレススチール |
| ケースサイズ | 36 mm |
| ムーブメント | Cal.3230 |
| パワーリザーブ | 約 70 時間 |
オイスター パーペチュアル 41 / Ref.134300

41ミリ径の大型モデルで、現代的な存在感を備えています。文字盤の視認性が高く、カジュアルな装いに力強さを添えます。
存在感を出せるため、モダンな雰囲気を好む人に向いた選択肢といえます。
| 定価 | 918,500 円 → 980,100 円(2025年11月) |
| 文字盤 | ピスタチオ
キャンディピンク メッドブルー ベージュ シルバー ブラック ラベンダー グリーン |
| 素材 | ステンレススチール |
| ケースサイズ | 41 mm |
| ムーブメント | Cal.3230 |
| パワーリザーブ | 約 70 時間 |
「オイスター パーペチュアル」の価格高騰の要因

ロレックス「オイスター パーペチュアル」の定価は、原材料費の上昇や為替相場の変動により改定されました。さらに、新型ムーブメントの採用も価格に影響します。それぞれの背景に触れると、価格への理解が深まるでしょう。
原材料費が高騰しているため
ロレックスの定価改定には、原材料費の上昇が大きく影響しています。金やプラチナ、ステンレス鋼などの製造に欠かせない素材価格が、世界的な需要増加や供給不足で上昇しました。
金価格の上昇と製造コスト
2025年10月21日時点で、金の価格は過去最高値を更新し、1グラムあたり約23,179円となっています。これは、米国の利下げ期待や米中貿易摩擦の再燃など、地政学的リスクの高まりも作用しています。
こうした状況により、ロレックスの製造コストは上昇し、価格改定に繋がったと考えられます。
為替相場が変動するため
為替相場の変動は、ロレックスの価格改定に直結する要因の一つです。円安が進むと輸入コストが高まり、販売価格も上昇する傾向があります。
円安進行で高まるロレックス価格
特に並行輸入品は為替の影響を受けやすく、円安局面では価格が大幅に上がることも珍しくありません。国ごとに価格差が生じる場合があるため、販売価格の調整が行われます。
実際、2023年から2024年にかけて円安が進行した際は、「オイスター パーペチュアル 41 Ref.124300」などの人気モデルは並行輸入価格が大幅に上昇し、最大で約100万円前後の差が生じました。
最新技術の採用により製造コストが上昇しているため
オイスター パーペチュアルは、新たなムーブメントや革新的な機能が搭載され、製造工程はより高度かつ精密になりました。たとえば、パワーリザーブが従来の48時間から70時間以上に延びています。
技術革新が生む精度と価値
独自開発のクロナジーエスケープメントにより、精度は従来の±2秒/日から±1秒/日まで改善されました。耐磁性能や耐久性も高まり、時計の信頼性は格段に向上しています。
これらの技術革新は製造コストを押し上げ、結果として定価の改定に結びついています。高性能を維持しながら長期使用に耐える設計は、所有者にとって価値のある投資となるでしょう。
「オイスター パーペチュアル」を定価で買う方法

ロレックスのオイスター パーペチュアルは、定番モデルでありながら、正規店での入手が難しいといわれています。
中古市場では定価を上回る価格で取引されることもあり、購入のタイミングを見極めることが重要です。
ロレックスマラソンを行う
ロレックスマラソンとは、お目当ての青サブを定価で手に入れるために、複数の正規販売店を繰り返し訪ねる行動を指します。入荷のタイミングは公開されていないため、偶然に巡り合えることが大きなカギとなります。
何度も店舗を回ることで、希少なモデルと出会える可能性が高まります。長期間の忍耐と根気が求められますが、その努力が実を結んだときの喜びは、格別なものとなるはずです。
| ロレックスマラソン | 入荷数が少なく購入が難しいため、愛好家の間でこのように呼ばれている |
清潔感のある服装で行く
ロレックスの正規店では、来店時の印象が購入可否に影響することがあります。販売員は「ブランドを理解している客か」を無意識に見ており、清潔感のある服装は信頼感につながります。
スーツである必要はありませんが、ジャケットや革靴を取り入れた上品な装いを意識するとよいでしょう。
すでにロレックスを所有している場合は着用して訪れると、会話のきっかけにもなり、熱心な愛好家であることを自然に伝えられます。
| 靴と腕元を整える | 手入れの行き届いた靴や袖口は、清潔感と信頼を与えるポイント |
スタッフとの信頼関係を築く
ロレックスでは、販売員との信頼関係を築くことが欠かせません。初めて訪れた場合、いきなり在庫を尋ねるよりも、時計に対する関心や好みを共有すると好印象を与えられます。
販売員は、ブランドやモデルを真に理解している人に届けたいという想いを持っています。定期的に来店し、誠実な態度で交流を重ねることが、最終的に購入のチャンスを広げるでしょう。
| 会話のきっかけ | 好きなモデルやデザインについて話す |
「オイスター パーペチュアル」の価格に関するよくあるQ&A

オイスター パーペチュアルの価格にまつわる疑問は、購入を検討するうえで気になるところです。知っておきたいポイントは多岐にわたりますが、よく寄せられる質問をもとに、最新の傾向を整理しました。
オイスター パーペチュアルは今後値上がりする?
オイスター パーペチュアルは、今後も価格上昇の可能性が高いモデルといえます。為替の影響や原材料費の上昇に加え、世界的な人気による供給不足が続いているためです。
さらに、ロレックス全体の価格改定が毎年のように実施されており、定価・相場ともに上がる傾向があります。
長期的に見ても価値が安定しているため、資産性の高いモデルとして注目されています。
オイスター パーペチュアルは定価で買えない?
オイスター パーペチュアルを定価で購入するのは、現在ではかなり難しい状況です。人気の高さに対して生産数が限られているため、正規店での入荷は不定期となっています。
その結果、市場ではプレミア価格で取引されることが一般的です。ただし、タイミングや販売員との関係性によっては、定価で手に入れる可能性も残されています。
根気強く通うことが鍵となるでしょう。
まとめ
2025年時点の現行モデルについて、最新の定価や仕様を整理しながら、その背景にある価格上昇の流れを見てきました。
時代の変化とともに価値を高め続けるオイスター パーペチュアルは、ロレックスの設計思想を最も純粋な形で体現したコレクションです。


