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ロレックスのケースサイズとは?

ロレックスの公式サイトなどでモデルごとにケースサイズの大きさが記載されていますが、これはリューズを除いたケースの直径を測ったものです。この長さはロレックスに限らず、ほとんどの時計ブランドで公開しています。
ブランドによって「ケース径」「ケース幅」「フェイスサイズ」という言葉が使われていますが、どれもケースサイズのことを指しています。
ロレックスの主なケースサイズ

ロレックスのモデルにおけるケースサイズは、以下の3種類に分けることができます。種類ごとのサイズ感について、詳しく見ていきましょう。
メンズサイズ
主流であるメンズサイズは36mmから44mmであり、比較的大きめのサイズとなります。
ドレスウォッチに該当するオイスター パーペチュアルやデイトジャストなどには、36mmのメンズサイズがあります。シンプルながらも文字盤のカラーバリエーションが多いのが魅力的です。
コスモグラフ デイトナやサブマリーナーなどのスポーツウォッチの現行モデルはすべて36mm以上であり、40mmのモデルが比較的多い印象です。頑丈な作りで迫力のあるものが多く、実用性にも長けています。
ボーイズサイズ
ボーイズサイズの大きさは31mmから37mmの範囲で、メンズとレディースの中間にあたります。
ただし、ロレックスの公式サイトでは、正式にボーイズサイズと分類しているわけではありません。「男女兼用サイズ」「ユニセックスサイズ」など別の名前で呼ばれる場合があり、レディースサイズでは物足りない女性の方にもおすすめです。
該当するモデルはオイスター パーペチュアルなどのドレスウォッチ全般、スポーツウォッチでは唯一、ヨットマスターが37mmのモデルを展開中です。(2025年9月現在)
レディースサイズ
レディースサイズは28mmから37mmと定義されており、ボーイズサイズも含まれる幅広いサイズ感です。
以前は24mmや26mmのサイズがありましたが、近年、レディース向けのモデルは大型化が進んでおり、2025年9月現在は28mmより下のサイズは、残念ながら正規店では展開されていません。
そのため、28mmのケースサイズがレディースサイズでは一般的といわれており、2025年現在はレディ デイトジャストやオイスター パーペチュアルで展開されています。手首にも合いやすく、シーン問わずに着用できる実用性の高さが魅力的です。
ロレックスのケースサイズによる印象

購入時において一番の悩みどころといえば、自分好みのケースサイズを見つけることではないでしょうか。ここでは、ケースサイズによって印象がどのように変わるのか、詳しく解説します。ぜひ購入時の参考にしてみてください。
小さいサイズは洗練されたスマートな印象
ケースサイズが36mm以下のモデルは、男性でも小ぶりなサイズのため、スマートな印象を与えます。
ちょうどシャツの袖口に合うサイズ感で主張しすぎないため、ファッションのコーデでもよいアクセントになります。手首に馴染みやすく、日常使いとしても使用できるでしょう。
手首が細い方にも着用しやすく、女性にも人気です。
標準サイズは日常使いできるいいバランスのとれた印象
標準サイズといわれる40mmから41mmのケースは、カジュアルからビジネスまで、あらゆるシーンで活躍します。ほどよい存在感のあるサイズで、着用者の品格を底上げしてくれるでしょう。加えて、視認性の高さも見逃せません。
ロレックスのサイズの中でも汎用性が高いため、ロレックスを初めて購入する方にもおすすめです。
大きめサイズはファッションに映える印象
42mm以上のサイズは存在感があるため、カジュアル重視で使用したい方におすすめです。
このサイズは、ディープシーなどのスポーツモデルで展開されていることが多く、迫力があります。中には、K18ゴールドが使用された目立ちやすいモデルもあり、ビジネスよりもカジュアルなファッションに合わせやすいです。
手首にインパクトを求めたい方や太い手首に合うサイズを探している方は、こちらを選びましょう。
ロレックスのケースサイズの選び方

自分が納得できるケースサイズを選ぶとき、どのような点をチェックすべきでしょうか。手首に馴染む大きさ、もしくは使用したいシーンによって理想のサイズが異なります。
手首幅の60〜70%が理想
理想的なケースサイズは、手首幅の60%から70%ほどの大きさがよいバランスといわれています。例えば、手首幅が60mmであれば、ケースサイズは36mmから42mmほどのケースサイズがおすすめです。
2025年9月現在、ロレックスの正規店で販売しているモデルは、主に28mmから44mmまでのケースサイズがあります。モデルごとにサイズの上限が異なりますので、よく確認しましょう。
ロレックスのモデルは「一生もの」としても使用できる高品質な腕時計です。1ミリでも変われば印象が異なるため、ケースサイズは特に意識しておきたいポイントです。
ビジネスシーンで着用する場合は小~標準サイズ
手首幅60mmを基準として考えた場合、ビジネスシーンでは38mmから41mm程度の標準サイズ、もしくは小型のサイズがおすすめです。
フォーマルな服装での着用は、あまり主張しすぎず、上品な印象を与えることが好ましいです。主張の強い大型のサイズも魅力的ですが、大きすぎるとシャツの袖口からはみ出てしまい、かえって不格好な印象を与えてしまいます。
また、モノクロのようなすっきりとしたデザインかつ機能性を重視したモデルが好印象を与えやすいです。
オイスター パーペチュアルやサブマリーナーのようなモデルを選ぶとよいでしょう。
カジュアルシーンで着用する場合は標準~大サイズ
カジュアルシーンを想定としている場合は、36mmから40mm程度の標準的なケースサイズに加え、42mm以上の大きいサイズも選択肢の1つとなります。
大型のモデルはカジュアルコーデと相性がよく、アクセントとして取り入れることでファッションによい相乗効果をもたらします。ロレックスであれば、コスモグラフ デイトナやGMTマスター Ⅱなどのスポーツモデルがよいでしょう。
ただし、手首の大きさとケースサイズがあまりにもかけ離れてしまうと、腕時計自体が浮いてしまう恐れがあります。細身の方は気をつけましょう。
アンティークモデルは小さめがおすすめ
アンティークモデルでこだわりを演出したい方は、38mm以下のような小さいサイズがおすすめです。カジュアル・ビジネスを問わず着用することができ、さらに他人と被ることが少ないため、上品に個性を主張することができます。
ロレックスのアンティークモデルは中古市場でよく出回っており、古いモデルながらも長く使用できます。現行モデルよりも個性的なデザインが揃っており、経年変化特有の色合いも魅力的です。
一度、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ロレックスのケースサイズ一覧
ロレックスは時代ごとに変化するトレンドに合わせて、ケースサイズを変更しています。
1990年代あたりまでは技術力やステータス性を示すために、小型化の傾向が見られていました。しかし、ムーブメントの開発競争が進むにつれ、安定性・信頼性を重視する傾向となり、近年の新型モデルは大型化しているのです。
このようなトレンドの変化は、2000年代に「デガ厚ブーム」が到来したことも要因の一つと考えられます。
では、ロレックスは今日までどのようなケースサイズのモデルを製造していたのでしょうか。サイズごとに代表的なモデルと型番を表でまとめてみましたので、ご覧ください。
26mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| デイトジャスト 26 | Ref.179174 |
| オイスター パーペチュアル 26 | Ref.176200 |
| オイスター パーペチュアル 26 | Ref.6718 |
※2025年9月時点、ケースサイズ26mmのモデルは正規店での販売が終了しています。購入時は中古販売サイトからご確認ください。
28mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| デイトジャスト 28 | Ref.279171 |
| オイスター パーペチュアル 28 | Ref.276200 |
31mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| デイトジャスト 31 | Ref.278274 |
| オイスター パーペチュアル 31 | Ref.277200 |
| デイトジャスト パールマスター 31 | Ref.86348SABLV |
※2025年9月時点、デイトジャスト パールマスター 31 Ref.86348SABLVは正規店での販売が終了しています。購入時は中古販売サイトからご確認ください。
34mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| オイスター パーペチュアル 34 | Ref.124200 |
| オイスター パーペチュアル デイト | Ref.115200 |
| エアキング | Ref.114200 |
※2025年9月時点、オイスター パーペチュアル デイト Ref.115200とエアキング Ref.114200は正規店での販売が終了しています。購入時は中古販売サイトからご確認ください。
36mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| デイトジャスト 36 | Ref.126234 |
| オイスター パーペチュアル 36 | Ref.126000 |
| エクスプローラー I | Ref.124270 |
39mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| オイスター パーペチュアル 39 | Ref.114300 |
| エクスプローラー I | Ref.214270 |
※2025年9月時点、上記のモデルはすべて正規店での販売が終了しています。購入時は中古販売サイトからご確認ください。
40mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| コスモグラフ デイトナ | Ref.126509 |
| GMTマスター II | Ref.126719BLRO |
| ヨットマスター | Ref.126622 |
41mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| デイトジャスト 41 | Ref.126334 |
| サブマリーナー | Ref.126610LN |
42mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| エクスプローラー II | Ref.226570 |
| スカイドゥエラー | Ref.336934 |
43mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| シードゥエラー | Ref.126600 |
44mm
| モデル名 | 型番 |
|---|---|
| ディープシー | Ref.136660 |
| ヨットマスター II | Ref.116688 |
※2025年9月時点、ヨットマスター II Ref.116688は正規店での販売が終了しています。購入時は中古販売サイトからご確認ください。
ロレックスのボーイズサイズとは

モデルの大型化が進むなか、「中間サイズ」であるロレックスのボーイズサイズも、近年、トレンドに上がってきています。ここでは、ボーイズサイズの特徴や展開しているモデルについてご紹介します。
ロレックスのボーイズサイズの特徴
ロレックスの公式サイトでは正式に発表していませんが、一般的に、ケースサイズが31mmから37mm程度のものを「ボーイズサイズ」と定義されています。
「メンズとレディースの中間」という位置付けでありますが、ロレックスでは小振りなものが多く、比較的女性寄りのモデルが多く揃っています。そのため、レディースサイズでは少し物足りない女性を中心に支持を集めているのです。もちろん、男性人気も高いです。
ロレックスでは、スポーツモデルを中心にケースサイズがアップしており、大型化の傾向が続いています。その影響から、ボーイズサイズも注目を集めていると推測されます。
ロレックスのボーイズサイズのモデル
ボーイズサイズで展開しているロレックスのモデルは、以下の通りとなります。現行モデルと廃盤モデルに分けてみました。
| 現行モデル | 廃盤モデル |
|---|---|
| オイスターパーペチュアル
デイトジャスト ヨットマスター |
パールマスター など |
※現行モデルは、2025年9月現在までロレックス公式サイトで展開されているものとなります。
オイスター パーペチュアルには、ケースサイズが31mmと34mmの現行モデルがあります。34mmのモデルは、2014年まで「エアキング」として展開されていました。
また、デイトジャストはケースサイズ31mmのモデル、ヨットマスターはケースサイズ37mmのモデルを展開中です。
どのモデルも男女兼用ですが、中には18Kイエローゴールドやダイヤモンドをあしらったものなど、女性向けの華やかなモデルも登場しています。
廃盤モデルのパールマスターは、デイデイトやデイトジャストをベースに金やプラチナなどの貴金属で製造されたラグジュアリーモデルです。ダイヤモンドのほか、ルビー、サファイアなどの宝石がセッティングされています。
【男性】ロレックスのボーイズサイズの人気モデル
ボーイズサイズの中でも男性人気の高いモデルをご紹介します。すっきりとした見た目でありつつも、男性らしい力強さを感じるデザインです。
オイスター パーペチュアル デイト Ref.15200

オイスター パーペチュアルにデイトジャスト機能を搭載した珍しいモデルで、ケースサイズは34mm程度です。正規店では、1990年から2006年頃まで販売していました。
見た目はシンプルですが、日付をすぐに確認することができるため、実用性が向上しています。どのようなシーンでも着用できる使い勝手の良さが魅力的で、幅広い年齢層から支持をを集めていました。
現在は中古市場で出回っていますが、今も根強い人気があります。
ヨットマスター Ref.168623

こちらのヨットマスターはケースサイズが35mm程度と、40mmのサイズが多いスポーツウォッチの中でも異色のモデルです。2016年頃まで現行モデルとして展開されていました。
通称「ロレゾール」と呼ばれるステンレススティールと18Kイエローゴールドを組み合わせた素材が特徴的で、スポーティながらもラグジュアリーな一面があります。他のモデルにはない立体的なベゼルも、高級感が漂います。
男性だけでなく、女性からの支持も高いモデルです。
デイトジャスト Ref.278274

ロレックスのコーポレートカラーであるグリーン文字盤が印象的な現行モデルです。
ケースサイズは31mmと小ぶりなサイズで、文字盤とステンレススチール製のジュビリーブレスレットが上品さを演出できるため、スーツに合わせやすいです。カジュアルなシーンでもアクセントとして使いやすく、日常使いに適しています。
グリーン文字盤以外にもカラーバリエーションが豊富にありますので、パートナーとペアウォッチにするのもよいでしょう。
【女性】ロレックスのボーイズサイズの人気モデル
ボーイズサイズの中で、女性人気が高いモデルを見ていきましょう。男性よりも見た目が華やかでエレガンスなものが揃っています。
オイスター パーペチュアル 31 Ref.277200

スッキリとしたデザインながらも女性らしい洗練さを演出する現行モデルです。
ケースサイズは31mmと女性にも合うサイズで、サイレン仕上げによるシルバー文字盤の微細な輝きは、実にエレガンスです。統一感のある色合いも美しく、シックな印象を与えるでしょう。
カラーバリエーションも豊富にあり、ピンクなどのポップなカラーも用意されています。
ヨットマスター Ref.268621

落ち着きのあるチョコレート文字盤が魅力的な現行モデルです。
ケースサイズが37mmと大きめですが、カジュアルコーデのアクセントとして使用すると華やかさを加えることができます。エバーローズゴールド製のベゼルも美しく、ステータス性を一気に引き上げてくれるでしょう。
船旅のお供としても最適なラグジュアリーウォッチです。
デイトジャスト Ref.178341

ベゼルの周りにランダムに散りばめられたダイヤモンドが印象的な、31mmサイズのラグジュアリーモデルです。2020年頃まで、正規店で展開されていました。
前世代モデルからブレスレットの構造をブラッシュアップしており、堅牢性が向上しています。
現在は中古販売のみとなりますが、他人と被らないモデルを探している方におすすめです。
ロレックスのケースサイズに関するよくあるQ&A
最後に、ロレックスのボーイズサイズの購入について、よく質問される内容を2つご紹介します。モデル選びの選択肢が広がるきっかけになるでしょう。
男性がロレックスの31mmを使ってもいい?
ボーイズサイズの中でも最小の31mmのケースサイズですが、着用に不安を感じる男性の方はよくいらっしゃいます。
確かに、ロレックスでは大きいサイズのものが主流です。ですが、華奢な体格の方が大きすぎるサイズを選んだ場合、せっかく購入した腕時計が浮いてしまい、格好悪く見えてしまう可能性があります。
31mmのケースサイズは、小柄な男性でも手首に馴染むサイズ感です。着用しても問題ありません。身の丈に合うサイズで、ロレックスのモデルを格好良く使いこなしましょう。
女性でもロレックスのボーイズサイズは合う?
ボーイズサイズは31mmから37mmのケースサイズと定義されていますが、結論としては、女性が着用しても問題ありません。
ロレックスではレディース寄りのデザインもボーイズサイズでも展開されており、女性の手首に馴染みやすいものが多いです。中には、18Kゴールドを使用したものやダイヤモンドなどの宝石が埋め込まれたラグジュアリーモデルもあります。
「メンズ専用」と思いがちですが、ボーイズサイズは男女兼用のユニセックスサイズといわれています。ぜひ、選択肢の1つとして購入を検討してみてください。
まとめ
ボーイズサイズは「男性もの」とイメージしてしまいがちですが、ロレックスの場合、性別に左右されないモデルが多く揃っています。男性らしい力強いデザインはもちろんのこと、女性らしいラグジュアリーなモデルもあり、馴染みやすいものが見つかりやすいです。レディースサイズでは物足りない方、もしくはメンズサイズでは大きすぎる方は、ぜひボーイズサイズのモデルを選びましょう。
ロレックスのモデルは一生ものとして長く使用できるため、購入時のケース選びは特に重要です。背伸びして大型のケースサイズを選ぶと、シーンによっては不恰好な印象を与えてしまいます。身につけたいシチュエーションや自分の手首の大きさから、最適なサイズを選んでみてください。


