目次
ロレックス チェリーニ とは

チェリーニは1928年ごろに誕生した、ロレックスの中でも長い歴史を持つモデルの一つです。
名前はルネサンス期のイタリア人彫刻家「ベンヴェヌート・チェッリーニ」に由来し、彼の芸術的な作風に敬意を表して、エレガントでクラシカルなデザインを追求してきました。
発売当初は、アール・デコ様式を取り入れた角型ケースの「プリンス」というモデルで、視認性の高さから「ドクターズウォッチ」という愛称でも知られていました。
チェリーニは、薄型のケース、手巻きやクォーツ式のムーブメント、革ベルトなどを採用している点が特徴で、ドレスウォッチとしての優雅さを追求しています。
素材にはゴールドやプラチナといった貴金属が主に使用され、フォーマルな場面で映える品格を備えています。
ロレックス チェリーニの人気がないと言われる理由

ロレックス チェリーニが人気がないと言われる背景には、ロレックスの他のモデルが持つイメージや、市場での評価が影響を与えていると考えられます。ここでは、チェリーニの人気がないと言われる具体的な理由を4つの側面から解説します。
他のスポーツモデルの人気が高いため
チェリーニの人気が低いと言われる大きな理由は、ロレックスの他のスポーツモデルが圧倒的な人気を誇っている点にあります。
サブマリーナーやデイトナ、エクスプローラーといったモデルは、高い実用性や耐久性からプレミア価格がつくほどの人気です。
腕時計市場ではスポーツモデルに人気が集中し、プレミア価格で取引されることも珍しくありません。そのため、エレガントなドレスウォッチであるチェリーニは、相対的に注目されにくく「人気がない」という印象につながっていると考えられます。
ブランドイメージと合わないと思われるため
ロレックスに対して多くの方が抱くのは「高級時計」や「ステータス性が高い」といったイメージです。加えて、サブマリーナーやデイトナに代表されるような、堅牢で実用性に優れたスポーツモデルのブランドという印象も強く根付いています。
一方チェリーニは、薄型でエレガントなデザインを特徴とするドレスウォッチです。そのため、一般的なロレックスのイメージを求める層からは、チェリーニはブランドのイメージと合わないと感じられることがあります。
機能に対して価格が割高に感じられるため
チェリーニは、ラグジュアリーなドレスウォッチとして素材にこだわっているため、ステンレススティールを主に使用する他のモデルと比較して、価格帯が高めに設定されています。
しかし、ロレックスのスポーツモデルの多くには、GMT機能やクロノグラフ、高い防水性能といった複雑な機能が搭載されています。
チェリーニはシンプルな時刻表示が中心のモデルが多いため、同価格帯の多機能なスポーツモデルと比較すると、機能面で見劣りし、割高と感じる方もいるでしょう。
リセールバリューがあまり高くないため
チェリーニは他のスポーツモデルと比べ、リセールバリューが比較的低い傾向にあります。ロレックスの腕時計は資産価値の高さでも知られており、中古市場でも定価を上回る価格で取引されることが多く、リセールバリューが高い状態です。
一方で、チェリーニは中古市場での需要がスポーツモデルほど高くはないため、リセールバリューが比較的低めになる傾向があります。
時計の価値を売却時の価格まで含めて判断する方にとって、リセールバリューの低さはチェリーニを避ける理由の一つになり得ます。
ロレックス チェリーニの魅力

ロレックス チェリーニは、人気がないと言われる一方で、他のモデルにはない独自の魅力を数多く備えています。ここでは、チェリーニの魅力について、3つの観点から解説します。
人と被りにくいデザイン
チェリーニの大きな魅力の一つは、周りと被りにくい個性的なデザインです。
ロレックスといえば、デイトナやサブマリーナーに代表されるスポーツモデルのイメージが強くあります。しかしチェリーニは、スポーツモデルとは異なる、クラシカルで優雅なドレスウォッチコレクションです。
薄型のケースや革ベルトの採用、ゴールドやプラチナといった貴金属を中心とした素材選びは、チェリーニならではの特徴といえます。
フォーマルなシーンでも使用しやすい
チェリーニは、もともとタキシードなどの正装に合わせることを想定してデザインされており、洗練された雰囲気をまとっています。
薄く設計されたケースはスーツやシャツの袖口にスムーズに収まり、全体のスタイリングをスマートに引き立ててくれるでしょう。
そのため、結婚式やパーティー、格式のあるビジネスシーンなど、上品さが求められる場面でチェリーニは重宝します。フォーマルな装いに合わせる腕時計として、一本持っておくと便利でしょう。
文字盤がシンプルで使いやすい
チェリーニは、文字盤がシンプルで視認性が高く、実用性に優れている点も魅力です。時刻表示に特化した無駄のないデザインで、モデル名やブランドのロゴといった要素は、最小限にとどめられています。
例えば、日付表示を備える「チェリーニ デイト」や、第二時間帯を表示する「チェリーニ デュアルタイム」というモデルでも、各要素が整然と配置され、視認性を損ないません。
ローマ数字やバーインデックスを用いたクラシカルな文字盤は、流行に左右されることなく長く愛用できるでしょう。
ロレックス チェリーニが値上がりしている要因

ロレックス チェリーニは、一部で人気がないと言われる反面、近年価値が見直され価格が上昇する傾向が見られます。ここでは、チェリーニが値上がりしている2つの主な要因を解説します。
供給量が少ないため
チェリーニの価格が上昇している大きな要因は、市場における供給量の少なさです。
ロレックスは、人気の高いスポーツモデルの生産に注力していると見られており、チェリーニのようなドレスウォッチの生産数が限られていたと考えられます。
また、チェリーニは2023年に生産が終了したことで希少価値が高まり、中古市場での需要に影響を与えていると考えられます。
このように、供給が限られている点が、チェリーニの価値を高める要因の一つといえるでしょう。
市場動向が変化しているため
時計市場全体の動向の変化も、チェリーニの価格上昇に影響を与えています。デイトナやサブマリーナーといった人気モデルの価格が高騰した結果、これまであまり注目されてこなかった他のモデルにも関心が向かうようになりました。
チェリーニに関しても、クラシカルでエレガントなデザインや、他の方と被りにくい独自性が再評価されています。
腕時計に対する価値観が多様化し、ステータス性だけでなく、自身のスタイルに合った一本を求める方が増えたことも、チェリーニの価格が値上がりしている要因と考えられます。
ロレックス チェリーニの種類
ロレックス チェリーニは長い歴史の中で、多彩なモデルを生み出してきました。ここでは、チェリーニコレクションの中から代表的な7つのモデルをピックアップし、それぞれの特徴を紹介します。
ロレックス チェリーニ プリンス

チェリーニ プリンスは、1928年に誕生した初代チェリーニのデザインを引き継いでいるモデルです。 特徴的な長方形のレクタンギュラーケースを採用し、アール・デコ様式を取り入れたデザインが目を引きます。
文字盤の上部に時分針、下部に独立した秒針(スモールセコンド)を大きく配置したデザインは、脈拍を測りやすかったことから「ドクターズウォッチ」の愛称で親しまれました。
アンティーク市場でも根強い人気を誇る、チェリーニの原点ともいえるモデルです。
ロレックス チェリーニ ダナオス

チェリーニ ダナオスは、角型と円形を融合させたクッション型のケースが個性的なモデルです。丸みを帯びた柔らかなフォルムが、クラシカルで上品な印象を与えます。
文字盤のデザインは、アラビア数字とバーインデックスを組み合わせたものや、同心円状に仕上げられたツートンカラーのものなど、多彩なバリエーションが存在しました。
周りと被らないユニークなドレスウォッチを探している方に適したモデルといえるでしょう。
チェリーニ チェリニウム

チェリーニ チェリニウムは、ケースの素材にプラチナを使用したモデルです。プラチナは加工が難しい金属ですが、落ち着いた白い輝きが、チェリーニのエレガントなデザインを一層引き立てています。
ロレックスではプラチナ製モデルの証として、文字盤に「アイスブルー」カラーを採用することがありますが、チェリニウムにもアイスブルーカラーの文字盤が存在します。
プラチナ特有のずっしりとした重みが所有感を満たしてくれるでしょう。
チェリーニ デイト

チェリーニ デイトは、2014年に発表された新生チェリーニコレクションの一つで、日付表示機能を搭載した実用的なモデルです。
一般的な日付窓とは異なり、3時位置に配置されたサブダイヤルとポインター針で日付を示す点が特徴です。文字盤には美しいギョーシェ彫りが施され、クラシカルな雰囲気を高めています。
エレガントなデザインに加え、日常的な利便性も兼ね備えており、フォーマルからビジネスまで幅広い場面で活躍します。
ロレックス チェリーニ タイム

ロレックス チェリーニ タイムは、時刻表示のみに特化した、シンプルなデザインのドレスウォッチです。2014年に他のモデルとともに発表され、チェリーニコレクションが追求するエレガントなスタイルを体現しています。
文字盤のカラーバリエーションは、ホワイト・ブラック・グレーで、いずれも無駄のない落ち着きのある雰囲気が魅力です。
また、シャツの袖口にもスムーズに収まる薄型のケースのため、ビジネスシーンにも適しています。
ロレックス チェリーニ デュアルタイム

ロレックス チェリーニ デュアルタイムは、2つの異なるタイムゾーンの時刻を同時に表示できる、実用的な機能を備えたモデルです。
6時位置にあるサブダイヤルで第二時間帯(ホームタイム)を表示し、サブダイヤル内の9時位置にある小窓で、太陽と月のシンボルによって昼夜を区別します。
クラシカルなデザインを損なうことなく、実用的な機能を巧みに組み込んでおり、エレガンスと機能性を両立させた、知的な印象を与える一本です。
ロレックス チェリーニ ムーンフェイズ

ロレックス チェリーニ ムーンフェイズは、月の満ち欠けを表示する機構を備えたモデルです。2017年に発表され、チェリーニコレクションで唯一の複雑機構搭載モデルとして注目を集めました。
6時位置のブルーエナメルディスクに、メテオライト(隕石)で作られた満月と、シルバーのリングで表現された新月が描かれています。
さらに、文字盤の外周を指し示すポインターデイト機能も搭載しており、機能性と芸術性が見事に融合しています。
ロレックス チェリーニの定価・価格帯

ロレックス チェリーニは2023年に生産が終了したため、2025年11月現在では、正規販売店で新品の購入はできず、中古市場での取引が中心です。
生産終了前の参考定価・価格帯について、以下の表にまとめました。
| モデル名 | 型番 | 素材 | 参考定価(税込) |
|---|---|---|---|
| チェリーニ ムーンフェイズ | Ref.50535 | エバーローズゴールド | 3,180,100円 |
| チェリーニ デイト | Ref.50515 | エバーローズゴールド | 1,982,200円 |
| チェリーニ デイト | Ref.50519 | ホワイトゴールド | 1,982,200円 |
| チェリーニ タイム | Ref.50509 | ホワイトゴールド | 1,690,700円 |
| チェリーニ デュアルタイム | Ref.50525 | エバーローズゴールド | 2,053,700円 |
ロレックス チェリーニは、素材にゴールドやプラチナなどの貴金属を使用しているため、ロレックスのコレクションの中でも比較的高価な価格帯です。
ロレックス チェリーニに関するよくあるQ&A

ここでは、ロレックス チェリーニについてよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
チェリーニの人気がないと言われる理由は?
チェリーニの人気がないと言われる主な理由は、ロレックスの他のスポーツモデルが持つ高い人気や、ロレックスのブランドイメージと異なることが背景にあります。
ロレックスでは、サブマリーナーやデイトナといった実用性の高いモデルに人気が集中しています。そのため、エレガントなドレスウォッチであるチェリーニは、相対的に注目されにくい状況です。
また、貴金属を使用するため高価格でありながら、機能面ではスポーツモデルに劣ると感じる方もいます。資産価値を重視する方には、リセールバリューが比較的低い点も選ばれにくい一因です。
チェリーニが値上がりしている要因は?
チェリーニが値上がりしている主な要因は、供給量の少なさと市場動向の変化にあります。2023年に生産が終了したため市場に出回る数が限られ、希少価値が高まっています。
また、ロレックス全体の価格高騰で人気のスポーツモデルの価格が上昇した結果、チェリーニが持つクラシカルなデザインが再評価されるようになりました。
こうした供給の希少性と市場での需要の変化が、チェリーニの価格を押し上げる要因となっています。
まとめ
ロレックス チェリーニは、他のスポーツモデルとは一線を画す、クラシカルでエレガントな魅力を持つドレスウォッチです。
一部で「人気がない」との声も聞かれますが、生産終了による希少性の高まりや市場の変化を受けて近年再評価されており、価格も上昇傾向にあります。


