ロレックスのアイスブルー文字盤はなぜ高い？ 定価や人気モデルを解説

ロレックスのアイスブルー文字盤とは？

ロレックスの「アイスブルー文字盤」は、プラチナ製モデルにのみ与えられる特別な仕様です。この淡く上品な水色は、素材の希少性と相まって高い評価を受けています。

特別なロレックスブルー

アイスブルー文字盤は、1990年代に最上級モデル「デイデイト Ref.18206」で初めて誕生しました。なかでも2013年に発表された「コスモグラフ デイトナ Ref.116506」の登場により、一気に注目を集めています。

かつては、ドレスモデルのチェリニウムやデイトジャストにも展開され、その落ち着いた上品さが評価されていました。

2025年現在では、デイトナとデイデイトに加えて、「ランドドゥエラー 40」や「パーペチュアル 1908」などのプラチナ製ラインにも採用されています。

どのモデルも希少価値が高く、アイスブルー文字盤はロレックスを代表する特別な存在として位置づけられています。

ロレックスのアイスブルー文字盤の資産価値

ロレックスのアイスブルー文字盤は、プラチナケースを採用しているため、定価がもともと高めに設定されています。ここ数年でロレックス全体の価格が上昇し、これに伴い資産価値も著しく高まっています。

デイトナの驚異的な価格上昇

代表格である「コスモグラフ デイトナ Ref.116506」は、近年特に資産価値が著しく上昇しているモデルです。これはプラチナ素材の希少性に加え、ロレックス全体の価格上昇が背景にあります。

2018年頃の並行新品価格は、約750～850万円前後だったと推定されます。現在は1,500万円を超えるプレミア価格となりました。これらの動向は、同モデルの価値が驚異的な勢いで伸びていることを示しています。

変わらぬ人気で続く活発な取引

価格が大幅に上昇しても、デイトナ Ref.116506の需要は衰えることなく、活発な取引が続いています。品薄状態が続くことで値上がり傾向も続いており、中古市場の回転率は人気ブランドと肩を並べるほどです。

さらに、デイトナだけでなく、デイデイトやデイトジャストのアイスブルー文字盤モデルも着実に価値を上げています。新品・中古問わず需要が高く、全体として安定した資産価値を維持していることがうかがえます。

こうした動きは、アイスブルー文字盤に寄せられるコレクターや愛好家たちの、特別な関心と厚い支持を物語っているといえるでしょう。

ロレックスのアイスブルー文字盤はなぜ高い？

ロレックスのアイスブルー文字盤は、プラチナ製モデルだけに許された特別仕様です。

淡く上品な色合いと、所有すること自体が示すステータス性が相まって、世界中の愛好家から高い支持を得ています。

プラチナ素材で希少価値が高い

ロレックスのアイスブルー文字盤が高価とされるのは、極めて希少なプラチナ素材が使われている点です。この色合いは、限られたモデルにのみに許され、そのケースには最高品質のプラチナが採用されています。

素材の差が生む価値の違い

ロレックスが採用している「Pt950」は、純度95％のプラチナ素材です。ジュエリー分野でも最高級とされる貴金属であり、ゴールドよりも価値が高いとされています。

そのため、高級時計のケース素材として選ばれるのも当然だといえるでしょう。一方で、ブルー文字盤のモデルにはステンレススチールが使用されており、素材価値に大きな違いが生じています。

アイスブルーは、プラチナの輝きに調和するよう特別に設計されています。美しさはもちろん、時計全体の価格や価値にも大きく影響しているのです。

気品あふれる輝きと凛とした存在感

アイスブルーの透明感ある淡い色合いは、まるで氷のように澄み渡り、所有者に気品を添えます。唯一無二の存在感が、他にはない独自の美しさを放っています。

希少性と魅力

デイトナやデイデイトなど上位モデルに、素材をプラチナに限定して採用されているため、アイスブルー文字盤は希少価値が高いといえます。

落ち着いた色味と確かな高級感を持ち、身に着ける人の品格を自然に引き立ててくれるためです。長年にわたり多くの人々に支持されているのも、この凛とした輝きが心を捉えて離さないからです。

PVDコーティングがされている

アイスブルー文字盤に施された、特殊な加工技術「PVDコーティング（物理蒸着法）」は、紫外線や摩耗による劣化を防ぐ効果があります。この技術によって、長期間にわたり色味や質感を美しく保つことが可能です。

光を味方にするサンレイ仕上げ

さらに、表面には繊細なサンレイ仕上げが施されており、光を受けると放射状の輝きを放ちます。この繊細な反射は、仕上げの緻密さと高い品質を物語っています。

したがって、PVDコーティングによる実用性の向上とサンレイ仕上げによる優雅な見た目の両立が、アイスブルー文字盤の価値を支えるポイントなのです。

ステータスが高い

卓越したステータスを誇るアイスブルー文字盤は、ロレックスのなかでも一線を画しています。その背景には、限られた人しか手にできない希少性と強い需要があります。

独自の価値を生む理由

この文字盤は、すべてのプラチナ製モデルに搭載されるわけではなく、厳選されたモデルに限られています。

同じデザインでも、文字盤がアイスブルーであることで市場価値が大きく変わります。需要の高さと、供給が限定されているため、資産的な側面でも高く評価されているのです。

プラチナの希少性と加工の難しさに加え、経年劣化しにくいという特性も価値を底上げしています。これらが複合的に絡み合い、圧倒的なステータスを象徴していることがうかがえるでしょう。

ロレックスのアイスブルー文字盤の販売・買取相場

ひと目で印象に残るロレックスのアイスブルー文字盤は、現在も高水準の価格を維持しています。購入や売却を検討する際には、販売価格と買取価格の動向を把握しておきましょう。

販売価格相場

アイスブルー文字盤は、モデルや状態によって販売価格に大きな幅があります。そもそも新品の在庫は限られており、入荷状況やタイミングによって価格が変動しやすいためです。

特に人気のあるデイトナなどは、需要が世界的に高く、市場に出回る数も限られる傾向にあります。新品が見つからない場合は、中古市場が選択肢となりますが、こちらも状態や年式によって価格差が生じます。

生産終了モデルや目立つ傷のない個体であれば、未使用品に近い価格で取引されることもあります。購入を検討する際は、販売相場を比較しながら、信頼できる店舗で慎重に選びましょう。

販売の相場

約 700〜2,500万円

買取価格相場

買取市場においても、アイスブルー文字盤は高い注目を集めています。なぜなら、ブランドの信頼性と希少な素材・デザインへの評価があり、モデルや状態によっては驚くほどの価格がつくこともあるからです。

たとえば、保証書や付属品が揃っている個体は、査定額に良い影響を与える傾向があります。加えて、日頃の手入れが行き届いていると、外装の美しさが保たれ、より高い評価につながります。

やわらかいクロスで拭いたり、定期的に汚れを落としたりするだけでも印象が変わるため、日常のケアは欠かせません。売却を視野に入れる場合は、相場をこまめに確認し、適切なタイミングで動きましょう。

買取の相場

約 1,460〜9,300万円

ロレックスのアイスブルー文字盤の人気モデルと定価

ロレックスのアイスブルー文字盤は、品格ある色調に加え、すべてのモデルでプラチナが使われている点も大きな魅力です。では、各モデルの特徴や価格について、順を追って見ていきましょう。

コスモグラフ デイトナ Ref.126506

ロレックスのスポーツモデル「コスモグラフ デイトナ Ref.126506」は、コレクター市場でも高い評価を受けています。1963年に誕生したデイトナの、アイスブルー文字盤を備えた最上級モデルです。

60周年記念モデルの進化

2023年の60周年記念にあたり、ムーブメントはCal.4130からCal.4131へと進化し、精度と耐久性がさらに向上しました。

風防には傷に強いサファイアクリスタルを採用し、クロマライトディスプレイによって暗闇でも優れた視認性を実現しています。加えて、約72時間のパワーリザーブを備えており、実用性でも信頼できる逸品です。

正規ルートでの入手が極めて難しいことから、中古市場では約1億円を超えるプレミア価格で推移しており、現行モデルのなかでも異例の存在だといえるでしょう。

コスモグラフ デイトナ Ref.116506

アイスブルー文字盤の象徴ともいえるのが、「コスモグラフ デイトナ Ref.116506」です。スポーティーなフォルムに、プラチナの重厚さと澄んだブルーが絶妙に溶け合っています。

調和が際立つ色彩設計

視認性に優れたダイアルは、色味の美しさだけでなく、ブラウン系の「セラクロムベゼル（チェスナット）」との組み合わせによって上品なバランスを生んでいます。

ブラックでは印象が強すぎることもありますが、ブラウンのベゼルはアイスブルーとの相性がよく、調和の取れた美しさを際立たせます。細部に至るまで丁寧に設計されており、ラグジュアリースポーツの完成形と呼べるでしょう。

中古市場では現在も約1,500万円を超える水準で流通しており、その価値は長期的にも安定傾向にあります。

デイデイト 40 Ref.228236

洗練された外観とロレックスの技術力が融合した「デイデイト 40 Ref.228236」は、格式を求めるならぜひ検討したいモデルです。

格式あるデイデイトの真髄

プレジデントブレスレットをはじめ、曜日をフルスペルで表示する伝統的な仕様が今も受け継がれています。

搭載されるCal.3255ムーブメントは、14件の特許技術を取り入れ、高い精度と耐久性を兼ね備えています。温度変化や衝撃に強く、日常の使用でも安心です。

中古市場では約1,120～1,250万円の間で取引されており、買取相場も安定しているため資産価値も注目されています。

デイデイト ラグダイヤ Ref.118296

希少性と華やかさを兼ね備えた「デイデイト ラグダイヤ Ref.118296」は、ロレックスを代表する特別なタイムピースです。

ラグを彩る華麗なダイヤモンド

ラグには贅沢にダイヤモンドがあしらわれ、シンプルながらも存在感があります。フルーテッドベゼルを使わない点も大きなポイントです。美術品のような価値があり、所有する喜びを感じられるでしょう。

中古市場の相場は、おおよそ4,500〜9,000万円前後で取引されています。生産は終了していますが、上質な仕上がりと優雅なデザインで根強い人気があります。

デイデイト Ref.118206

シンプルな美しさを極めた「デイデイト Ref.118206」は、ドレスウォッチとして高く評価されています。アイスブルーの文字盤とプラチナ素材が織りなす上品な輝きは、華やかさと落ち着きを兼ね備えています。

品格を支えるディテール

装着感に優れたプレジデントブレスレットが採用されており、快適な着け心地が魅力です。

プラチナならではのずっしりとした重みは、確かな存在感となって高級感をより際立たせています。この質感の良さに惹かれる人も多く、長く愛用できる逸品です。

中古市場では、約336〜450万円前後で取引されています。上位モデルよりも、比較的価格が抑えられていることが特徴だといえるでしょう。

デイデイトII Ref.218206

ロレックス「デイデイトII Ref.218206」は、ケースサイズが従来の36ミリメートルから41ミリメートルへとサイズアップし、存在感が大きく高まりました。プラチナ素材を贅沢に使用し、その重厚な質感が手元で際立ちます。

大型化と機能進化がもたらす魅力

アイスブルーの文字盤にはローマ数字のメタルインデックスが配され、繊細で洗練された印象を与えます。針やインデックスのブルーが調和し、全体に統一感のある仕上がりです。

ムーブメントはCal.3156へと進化し、パラフレックスショック・アブソーバを備えることで、耐衝撃性と耐磁性が向上しました。

2015年に製造を終了しましたが、現在も市場に出回っており、希少性の高まりとともに価格は約500〜680万円前後で推移しています。

デイトジャスト Ref.179136G

アイスブルー文字盤でコンパクトなモデルを探すなら、「デイトジャスト Ref.179136G」がよく選ばれています。26ミリメートルというサイズは腕が細い人にもなじみやすいでしょう。

コンパクトなラグジュアリーウォッチ

上品なブルーの文字盤にジュビリーダイヤルが組み合わされ、ラグジュアリーな雰囲気を際立たせています。コンパクトながらも、洗練されたデザインなためファンが多いです。

中古市場では、約280〜480万円前後で取引されており、ダイヤモンドベゼルを備えたプラチナモデルとして高い評価を受けています。

デイトジャスト 10Pダイヤ Ref.179166G アイスブルー

プラチナ製のレディースモデルとして特別感のある一本が「デイトジャスト Ref.179166G」です。

アイスブルーの文字盤に10ポイントのダイヤモンドがバランスよく配され、気品と華やかさを兼ね備えたデザインに仕上がっています。

気品漂うレディースモデル

控えめなサイズながら、プラチナ特有の重みと艶がしっかりと存在感を演出します。ステンレスやホワイトゴールドとは異なる、格調高い印象を与えてくれます。

流通数は決して多くはなく、見かけたときが手に入れる好機といえるでしょう。中古市場では200万円台での取引も見られ、プラチナモデルとしては比較的手が届きやすい価格帯です。

チェリーニ チェリニウム Ref.5241/6

「チェリーニ チェリニウム Ref.5241/6」は、特に希少価値の高いドレスウォッチです。これは生産が終了しており、中古市場での流通量が限られているからです。

手巻きムーブ搭載の名品

38ミリメートルのプラチナケースに手巻きムーブメントを搭載し、端正なアイスブルー文字盤が優雅さを際立たせています。

中古市場では約300〜450万円前後で取引されており、デイトナやデイデイトに比べて比較的手が届きやすい価格帯となっています。

希少性と価格のバランスを考慮すると、関心があるなら早めの判断をおすすめします。

パーペチュアル 1908 Ref.52506

2023年に登場した「パーペチュアル 1908 Ref.52506」は、新たなドレスウォッチコレクションです。チェリーニの後継として誕生し、ロレックスの創業年から名付けられています。

立体的な文字盤の造形美

2024年春に追加されたアイスブルー文字盤は、波打つような立体的なデザインが目を引きます。アラビア数字インデックスとモダンな針が、クラシカルさと洗練が見事に調和しています。

スリムなケースに、高級感のあるアリゲーターストラップを合わせたことで、パーティーシーンにも映える一本です。中古市場では約400〜550万円前後で取引されており、今後の動向が注目されています。

ロレックスのアイスブルー文字盤を愛用している芸能人

ロレックスのアイスブルー文字盤は、涼やかな色彩が魅力です。では、洗練された感覚を持つ著名人たちは、どのようなモデルを選んでいるのでしょうか。

木村拓哉

木村拓哉さんは、日本を代表するトップスターとして長年高い支持を得ています。そのカリスマ性と内面の強さは、多くの人に影響を与え続けてきました。

そんな彼が愛用するロレックス・デイトナのアイスブルー文字盤は、クールで洗練された印象を放っています。

近年のSNSでも、木村さんがたびたび着用する姿が確認されています。このモデルは時が経っても色褪せることなく、その魅力は衰えることがありません。

明石家さんま

明石家さんまさんは、日本のお笑い界を長年牽引してきた存在です。軽妙なトークと独特の明るさで、多くの人々を魅了し続けています。

さんまさんが選ぶロレックスのアイスブルー文字盤は、デイトナモデルです。これは木村さんと同じ一本で、トップを走る二人の共通点として、この時計が持つ特別な魅力を感じられます。

華やかなだけでなく、確かな品格を備えた傑作だといえるでしょう。

HIKAKIN

HIKAKINさんは、日本を代表するトップYouTuberとして抜群の人気を誇ります。独特の表情や巧みな企画力で視聴者を惹きつけ、その登録者数は日本人のおよそ10人に1人だといわれています。

愛用しているロレックスのアイスブルー文字盤は、個性とエレガンスを両立させたデイトナモデルです。

多彩な魅力を持つ彼のスタイルをさりげなく引き立てる逸品であり、その存在感はHIKAKINさんの活躍と共に輝きを増し続けています。

原辰徳

原辰徳さんは読売ジャイアンツの象徴的な存在であり、鋭い眼差しと高身長が目を引きます。多くのファンや関係者から尊敬を集める彼は、そのスター性も際立っています。

彼の腕に映えるアイスブルー文字盤は、ロレックスのデイトナ Ref.116506です。

テレビ番組「行列のできる法律相談所」でも着用が確認され、一流が認める品格を持ったモデルであることがうかがえます。

武豊

武豊さんは元JRA騎手で、現在もフリーで現役を続ける、きわめて希少な存在です。身長170センチメートルと騎手としては高身長ながら、体重は50キログラムを維持し、過酷な競技に必要な筋力と精神力を保ち続けています。

身に着けているのは、ロレックス・デイトナのアイスブルー文字盤です。鍛錬を重ねてきた強さと、洗練された感性を体現する一本です。

長年にわたって愛用されているこのモデルには、武さん自身の思いが重ねられているように感じられます。

ロレックスのアイスブルー文字盤に関するQ&A

ロレックスのアイスブルー文字盤に関する疑問を、わかりやすく解決します。その魅力や特徴について、理解を深めていきましょう。

スーツでもカジュアルスタイルでも似合う？

アイスブルー文字盤は、その希少性と上品な色味から、スーツにもカジュアルにもよく馴染みます。プラチナモデルにのみ採用される特別なカラーで、落ち着いたダークトーンのスーツに爽やかなアクセントを加え、ビジネスシーンでも好印象を与えます。

また、日の光を受けると華やかに輝くため、室内外で異なる表情を楽しめるのも魅力です。カジュアルスタイルでは、デニムやリネンなど軽やかな素材との相性が抜群で、夏場の涼しげな装いに自然な彩りを添えます。

派手すぎず控えめな個性を持つため、あらゆるシーンで安心して身に着けられる文字盤だといえます。

なぜ価格が高騰している？

アイスブルー文字盤の価格が高騰している理由は、希少性と需要の高さにあります。まず、このカラーはプラチナモデルに限定されており、市場に出回る数が非常に少ないため価値が上がりやすいのです。

さらに、多くの著名人やセレブリティが愛用していることも、人気を後押ししています。また、一部モデルでは生産終了の噂が広がり、希少価値が一層高まっている状況です。

たとえば、「コスモグラフ デイトナ Ref.116506」は、発売当初の定価約800万円に対し、現在の中古市場では1,500万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。

このように、供給が限られる中で需要が拡大していることから、ロレックス・アイスブルーの価格は高騰を続けています。

まとめ

ロレックスのアイスブルー文字盤は、高級プラチナ素材と希少なダイヤインデックスの組み合わせが評価されており、その希少性が価値を押し上げています。

モデルの年式やコンディションによって相場に差が生じており、今後も価格帯の上昇が見込まれるため、こまめなチェックをおすすめします。