ブランド品の資産価値とは?長期保有と売却の視点から考える | 函館山の手店
~長期保有と売却の視点から考えるラグジュアリーの「もう一つの価値」~
ブランドバッグ、時計、ジュエリー、アパレル…。
これらの高級品は、単なる贅沢品としてだけでなく、近年では「資産」としての側面にも注目が集まっています。
物価上昇や円安、サステナビリティ意識の高まりに加え、中古市場の拡大が進む中で、ブランド品を長期的に保有する価値や、適切なタイミングで売却する判断力が、新しい資産管理の一つの形として認識されつつあります。
本記事では、ブランド品が持つ資産価値の意味、どのような要素が再販価格に影響するのか、そして「使いながら資産として維持する」考え方について解説します。
ブランド品は“消費財”ではなく“準資産”へ
かつては、高級ブランドの品物は「買った瞬間に価値が下がる」と言われることもありました。
しかし現在、特定のブランドやモデルにおいては、購入価格を上回るリセール(再販)価格がつく事例も珍しくありません。
特に以下のような品は、高い資産性を持つことで知られています:
-
ルイ・ヴィトンやエルメスの定番バッグ
-
ロレックス、オメガ、パテックフィリップなどの機械式腕時計
-
シャネルのマトラッセやカメリアモチーフのアクセサリー
-
ハイブランドの限定コレクション、コラボ品、ヴィンテージアイテム
これらのアイテムは、「使って楽しむ」だけでなく、「将来的に価値が残る」「価格が上がるかもしれない」という期待を伴う、いわば準資産的アイテムといえるでしょう。
資産価値を左右する主な要素とは?
ブランド品が資産としての価値を持つかどうかは、以下のような要素が大きく影響します。
① ブランド力と信頼性
世界的に評価の高いブランドは、中古市場でも一定の需要があります。
ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネル、ロレックスといったブランド自体の価値が不変または上昇傾向にあることが重要です。
② モデルの希少性
廃番モデルや限定品は供給が限られているため、価値が上昇しやすいです。
特に「購入当時よりも高額で取引される」ケースは、この希少性に起因しています。
③ 状態と保管方法
傷や汚れの有無、型崩れ、付属品の有無などが買取価格を大きく左右します。
未使用や美品、正規品証明書や箱が揃っている状態で保管しておくことで、資産性を保ちやすくなります。
④ 市場の需給バランス
世界経済の動き、トレンド、SNSでの流行によって中古市場の価格は変動します。
一部モデルは、急激に需要が高まりプレミア価格がつくことも。
長期保有のメリットと注意点
ブランド品を長期的に保有することで、以下のようなメリットがあります。
-
✅ 経年によって価値が上がるモデルもある
-
✅ ファッションアイテムとして長く使える
-
✅ 一定の保管条件を守れば価値が落ちにくい
-
✅ 相続・贈与・買取など将来的な資産移転にも対応可能
一方で、長期保有には以下のような注意点も必要です。
-
傷や色あせ、湿気による劣化を防ぐための保管管理
-
市場価値が下がる可能性(例:ブランド戦略の転換)
-
トレンドの変化による需要の変動
長期的に価値を維持するには、資産として意識した保管と使い方が欠かせません。
売却のタイミングはどう判断する?
ブランド品の資産価値を最大化するには、「売り時」の見極めも重要です。
以下のようなタイミングは、特に売却に向いているとされます。
-
ブランドが価格改定(値上げ)を発表したとき
-
市場でそのモデルの取引価格が急上昇しているとき
-
使用頻度が減り、劣化が始まる前
-
自身のライフスタイルに合わなくなったとき
「いつか使うかもしれない」と思って保管していても、価値が下がってしまえば資産性は失われます。
専門の買取業者や査定士に相談することで、適正な市場価値を把握することができます。
ブランド品の資産価値を高める使い方とは?
「使いながら、価値も保つ」――それが現代的なブランド品との付き合い方です。
-
傷がつきにくいシーンで使用する(旅行用・フォーマル用など)
-
使用後はクロスで拭き、湿気のない場所で保管
-
購入時の付属品や証明書はすべて保管しておく
-
使用頻度が高すぎるアイテムは、複数と使い分けて劣化を防ぐ
ブランド品を“丁寧に使う”ことが、そのまま価値を維持する行為につながります。
まとめ:ブランドは「使う資産」
ブランド品の本質的な価値は、単なる見栄や贅沢にあるのではなく、長く使える品質と、時代を超えるデザイン、そして経済的な価値が残る点にあります。
日々の暮らしに彩りを与えながら、いざという時には換金性のある実物資産としても活用できる――
そんな魅力があるからこそ、ブランド品は今、新たな形の“投資対象”として注目されているのです。
大切なのは、何を買うか、どう使うか、いつ手放すか。
ブランド品は「持っているだけで価値がある」ものではなく、選び方・使い方・管理の仕方次第で資産となる時代に入っています。
















