ジュエリー素材の選び方:金属アレルギー対策 | 函館山の手店
はじめに
ジュエリーは身に着ける人を引き立てる大切なアイテムですが、同時に「金属アレルギー」のリスクを考慮することが欠かせません。せっかくの指輪やネックレスが、肌にかゆみやかぶれを引き起こしてしまうのは避けたいところです。本記事では、金属アレルギーの原因とジュエリー素材の特徴を解説し、安心して選べる素材と選び方のポイントをご紹介します。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーは、金属が汗や皮脂に触れることでイオン化し、それが体内に入り込んで免疫反応を起こすことによって発症します。特に耳や首、指など長時間ジュエリーが触れる部分で症状が出やすいのが特徴です。
代表的な原因金属には以下が挙げられます。
-
ニッケル:最も多い原因金属。安価なメッキや合金に含まれることが多い
-
コバルト・クロム:アクセサリーや時計の素材として使われることがある
-
銅:合金に混ぜられる場合がある
金属アレルギーに配慮したジュエリー素材
1. プラチナ
プラチナは純度が高く安定した金属で、金属アレルギーを起こしにくい素材として知られています。特にPt950やPt900といった高純度のプラチナは、ブライダルリングの定番として安心して選べます。
2. ゴールド
ゴールドも純度が高いほどアレルギーを起こしにくいとされています。ただし18金(K18)などは金以外に銀や銅を含むため、体質によっては反応が出る場合もあります。より安全を重視するなら24金(純金)に近いものを選ぶのが望ましいですが、柔らかく傷がつきやすい点には注意が必要です。
3. チタン
チタンは医療用インプラントにも使われるほど生体適合性が高く、金属アレルギーを起こしにくい素材の代表格です。軽量で丈夫なため、指輪やピアス、時計など幅広く利用されています。
4. ステンレス(サージカルステンレス)
医療用グレードの「316Lステンレス」は、アレルギーを起こしにくい素材として人気です。価格も比較的手頃で、デイリーに使うジュエリーとして取り入れやすいのが魅力です。
5. シルバー
シルバー自体はアレルギーのリスクは低いものの、純度が低いと銅やニッケルを含む場合があり注意が必要です。特に「スターリングシルバー(SV925)」は一般的ですが、肌が敏感な方は純銀(SV999)やロジウムコーティングされた製品を選ぶと安心です。
ジュエリー選びのポイント
-
素材表記を確認する
「K18」「Pt900」「SV925」「316L」など、素材の刻印や説明を確認することが重要です。 -
コーティングに注意
ロジウムコーティングなどで一時的にアレルギー反応を防げても、剥がれると下地金属で反応が出ることがあります。長く使うなら地金そのものに注目しましょう。 -
肌に直接触れる部分を意識する
ネックレスやピアスなど、長時間肌に触れるアイテムは特に注意が必要です。初めて使う素材は短時間から試してみるのもおすすめです。 -
症状がある場合は専門医に相談
アレルギー反応が出た場合は、自己判断せず皮膚科で検査を受けることが安心です。どの金属に反応するかを調べることで、素材選びがより的確になります。
















