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腕時計のリューズの役割:重要な機能とその進化 | 函館山の手店

2025年02月27日

腕時計において、リューズは小さなパーツでありながら、非常に重要な役割を果たしています。時計の時刻調整だけでなく、ムーブメントの巻き上げや機能の切り替えを担うリューズは、長い歴史の中で技術的に進化し続けてきました。本記事では、リューズの基本的な役割と、その進化について詳しく解説します。


1. リューズの基本的な役割

① 時刻の調整

リューズの最も基本的な機能は、時計の時刻を調整することです。

  • クォーツ時計では、リューズを引くことで電子回路が時刻設定モードに入り、針を動かせます。
  • 機械式時計では、リューズを回転させることで針を動かし、正確な時間をセットします。

② 手巻き時計のゼンマイ巻き上げ

機械式の手巻き時計では、リューズを回すことでゼンマイを巻き上げ、動力を蓄えます。

  • 一定回数巻くことでゼンマイが最大限に張られ、時計が動作する仕組み。
  • 過度な巻き上げは内部の部品に負担をかけるため、適切な力加減が重要。

③ 日付・曜日の調整

リューズを特定の位置に引き出すことで、カレンダー機能がついた時計の日付や曜日の変更が可能です。

  • 1段引き出して回すと日付調整、2段引き出すと時刻調整といった設計が一般的。
  • 一部の時計では、ムーンフェイズやワールドタイムなどの複雑機構もリューズで操作可能。

2. リューズの進化と技術革新

① ねじ込み式リューズ(スクリューダウン)

防水性能を高めるために開発された技術で、ダイバーズウォッチなどに多く採用されています。

  • ロレックスのオイスターケース(1926年発表) により広まった技術。
  • ねじ込むことで密閉性を向上させ、水や埃の侵入を防ぐ。
  • ダイビングやアウトドア用途の時計に不可欠な機能。

② ツインリューズ・トリプルリューズ

一部の高級時計には、複数のリューズを備えたモデルも存在します。

  • ツインリューズ:1つは通常の時刻調整用、もう1つはクロノグラフやワールドタイムの調整用。
  • トリプルリューズ:さらに追加機能を備えた複雑機構の時計に採用。

③ スマートウォッチにおけるデジタルリューズ

近年では、アナログ時計だけでなく、スマートウォッチにもリューズが採用されることが増えてきました。

  • Apple Watchの「デジタルクラウン」 は、画面操作を補助し、スクロールやズーム機能を備えている。
  • 機械式時計の伝統的なデザインを継承しつつ、最新技術と融合して進化。

3. リューズのメンテナンスと注意点

① 定期的なメンテナンス

リューズは時計の外部にあるため、ホコリや湿気の影響を受けやすく、定期的なクリーニングが必要。

  • 使用後に柔らかい布で拭き取ることで、汚れの蓄積を防ぐ。
  • 防水時計の場合、ねじ込み式リューズがしっかり閉まっているかを確認する。

② 無理な操作を避ける

リューズの操作には、適度な力加減が重要。

  • 無理に引っ張ったり回したりすると、内部の歯車やムーブメントにダメージを与える可能性がある。
  • 特にリューズのねじ込み時に強く締めすぎると、ネジ山が摩耗する原因になる。

③ 水濡れや衝撃に注意

防水仕様の時計でも、リューズが正しく閉まっていないと水が侵入する可能性がある。

  • 水に濡れた際は、すぐに拭き取ることでサビや劣化を防ぐ。
  • 強い衝撃を与えないようにし、落下には注意する。

まとめ

リューズは腕時計において、時刻調整・ゼンマイ巻き上げ・カレンダー調整など多くの役割を担う重要なパーツ。

  • ねじ込み式リューズの登場により、防水性能が向上。
  • ツインリューズ・トリプルリューズなど、複雑機構に対応した設計も進化。
  • スマートウォッチにもリューズが取り入れられ、デジタルとアナログの融合が進んでいる。

時計を長く愛用するためには、リューズの適切な操作と定期的なメンテナンスが欠かせません。腕時計の魅力を引き出すこの小さなパーツに注目し、より深く時計を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

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