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【青の宝石に呼ばれた日】名物店長語る【アクアマリン査定の舞台裏】 | 横浜伊勢佐木町店

2025年11月16日

静かな午後、青色が店に落ちてきた。

横浜・伊勢佐木町の小さな買取店。
名物店長の私は、今日も“宝石たちの人生の続きを聞く係”として机に座っていた。
そこにふと差し出されたのは、淡い空色の光をまとったリング。

そう

──アクアマリンか、それに近いブルーの宝石だった。

 

名物店長、宝石の“声”を聞く

 

「この石…よく見るんだ。落ち着き過ぎていて、逆に存在感があるんだ。。」
と、気づけば私は語っていた。
──宝石は喋らない。──

けれど、長年見てきた目には“雰囲気”で伝わってくるものがある。
クラリティの高さ、古いカット特有の揺らぎ、
メレダイヤとの組み合わせ…
これは昭和〜平成初期に多かった 王道アクアマリンリングの風格。

 

価値は“石だけ”じゃない──枠、時代、職人

宝石を見る時、私は必ずこう言う。
「石より先に“作った人”を想像しろ。」
職人が残した爪の角度、左右非対称のメレ配置
昭和ジュエリー特有の“良い意味での手作業感”──
──こういうのが、今の若い世代に逆に刺さる。
だから値段が上がってきているのだ。

 

名物店長、査定に魂を込める

 

お客様には伝えないが、査定の瞬間は戦いである。
石の質、枠の品位、重さ、カットの古さ…
総合して

“その子(リング)に似合う価格”

を付ける。
私は「宝石は持ち主を選ぶ」と思っている。
ならば、旅立つ価格も美しくなければならない。

 

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