そもそもブランデーとは?
ブランデーとは、果実酒からつくった蒸留酒の総称です。語源はオランダ語の「焼いたワイン」を意味する「brandewijn」からきております。もともとのブランデー自体は白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成させたものでありますが、近年では原料にリンゴやサクランボを使用するものも出来ており、広義の意味で果実酒からつくった蒸留酒となっております。
似た種類の樽の中で長年熟成させるお酒としてウイスキーがありますが、ウイスキーは主に原料が穀物になりますので、大麦や小麦、トウモロコシが使われております。簡単な区別として、果実からつくられている蒸留酒はブランデー、穀物からつくられている蒸留酒はウイスキーとして主原料をチェックするとわかりやすいかと思います。
古いブランデーの方が高い?
ブランデーはそもそも樽の中で長い期間熟成させるものになります。そしてこの熟成には熟成年数に応じてランクが設けられており、お酒のラベルにも大きく書かれております。熟成年数が長ければ長いほどランクが高い事を意味しています。こちらではそのランクについてご紹介いたします。ブランデーでは、ブレンドした原酒中で最も古いものの熟年数を表す符号が一般的に用いられます。
・1つ星
3‐4年熟成させたブランデー
・2つ星
5-6年熟成させたブランデー
・3つ星
7-10年熟成させたブランデー
コニャック・アルマニャックの場合は、蒸留後最低でも3年を経た原酒を使用したもの。
・VO
Very Oldの略 11-15年熟成させたもの。
・VSO
Very Superior Oldの略 16-20年熟成させたもの。
・VSOP
Very Superior Old Paleの略 20-30年熟成させたもの。コニャック・アルマニャックの場合は、蒸留後最低でも5年を経た原酒をしようしたもの。これ以上の投球になると、通常は下記の称号が与えられており、等級別に価格が上がっていきます。
・VVSOP
Very Very Superior old pale
・ナポレオンクラス-XOクラス-エクストラクラス
Extra Old 44-45年(XO)、70年(エクストラ)熟成させたもの。コニャック・アルマニャックの場合、蒸留後最低でも7年を経た原酒を使用したもの。
上記のように熟年年数に応じてクラスが設定されているため、クラスが高ければ高いほどお酒の評価があがり、高値で買取される指標となります。ほとんどのブランデーはラベルに書いてありますので、ご自宅のブランデーでチェックしてみてはいかがでしょうか。
ブランデーの買取の際にチェックするポイント
ブランデーの買取に関して、チェックすべきポイントがいくつかあります。
・ブランド
何と言っても作っているブランドで評価は大きく変わってきます。同じXOの評価であっても有名ブランドかそうではないかで、天と地ほどの差が出てくるのです。有名なブランドですと、レミーマルタン、ヘネシー、カミュなどがあげられます。
・等級
上述しましたが、ブランデーの中でも熟成年数が長ければ長いほど良いとされており、1つ星とXOでは大きな差があります。
・年代
同じ等級や同じブランデーでも出荷された年代によって金額が変わってくることもあります。出荷年数で評価の異なるワインと似たようなものですね。そしてこちらの年代を判別する方法としていくつかの見た目上の違いがあり、鑑定士はここを注目しております。ボトルの色味であったりキャップの色、ラベルのデザイン箱の形によって判別します。年代によって数万円も評価が変わるお酒もありますので、飾り箱などある場合は、大切に保管しておくといいと思います。
まとめ
皆様のお家にも古いブランデーが眠っていたりしませんか?食器棚に飾っているブランデーやウイスキーなど高値買取されることも多いので、ぜひ気になった際はお近くの買取店に相談してみるといいかもしれませんね。