エメラルドは洗ってはいけないって本当なの？

エメラルドはオイルで処理をしていることがほとんどです。これは科学的な処理をしなくても良い良質なエメラルドがほとんど無いため、かなりの傷物、質の悪い物も昔から流通しているのが一般的です。その際には傷を隠したり、もっと緑色になるようにオイルで着色しているのでエメラルドの指輪をしたまま手を洗ったり、宝石屋または眼鏡屋の店頭に置いてある「超音波洗浄機」で洗ったりすると「色」が薄くなります。つまり本来の傷が多く質の悪い状態に戻ってしまいます。

エメラルドって傷が多いって本当なの？

エメラルドはモース硬度では硬い部類に入るのですが、エメラルドという宝石の性質上、中に傷を多数抱えており、このことから衝撃には極端に弱くなっています。職人がカットしている最中にも割れることから職人泣かせの宝石とも呼ばれています。そのため、中の傷が少ないものが価値が高いとも言われています。

緑柱石（ベリル）って？翠玉（すいぎょく）って？

エメラルドは緑柱石（ベリル）の一種で、和名では翠玉（すいぎょく）や、緑玉（りょくぎょく）と呼ばれています。また緑のエメラルドを科学的に処理することで同じ緑柱石に属するアクアマリンにすることも出来ます。ちなみにアクアマリンとはラテン語で海水を意味し、和名では藍玉や水宝玉と呼ばれています。

エメラルドの歴史

エメラルドの歴史は古く、多くの偉人達に愛されてきました。有名な話としては絶世の美女で知られるクレオパトラです。彼女は宝石として楽しむことは勿論のことエメラルドを粉末にして、アイシャドウとしても利用していたそうです。また自身の名前を冠したエメラルド鉱山もあったそうです。富と権力が欲しい者はエメラルドをとれとの言葉も古くからあったようで、クレオパトラにとって特別な宝石だったことが想像できます。ユダヤ伝説ではソロモン王が神から授けられた宝石の中にエメラルドが入っていたとされています。ある医術ではエメラルドは解毒や下剤、アラビアの聖職者の間では肝臓病など色々な病気に対する万能薬として用いられ宝石のみならず薬としても扱われたり、占星術ではビーナスに捧げる石とされていたりしました。

誕生石と宝石言葉

5月の誕生石であるエメラルドには「幸運・幸福・夫婦愛・安定・希望・健康」などがあり特に「愛」の力が強いとされており、恋愛成就にも効果があるとされています。また古来より緑色は人を健康に導くとされていますので癒しの効果も期待できます。そしてもう一つの5月の誕生石が「翡翠」となります。5月の誕生石はエメラルドが有名ですが翡翠もそうです。同じ緑色系の翡翠ですが実は緑色以外にもレッドやオレンジ、ラベンダーなどの色味も存在しますので選ぶ楽しみがあります。また、毎日固有の誕生石もありますのでご紹介をいたします。

5月1日の誕生日石：アマゾナイト

5月2日の誕生日石：タイガーアイ

5月3日の誕生日石：モルガナイト

5月4日の誕生日石：ペリドット原石

5月5日の誕生日石：血赤珊瑚

5月6日の誕生日石：アイドクレース

5月7日の誕生日石：モリオン

5月8日の誕生日石：エメラルドキャッツアイ

5月9日の誕生日石：ブラックパール

5月10日の誕生日石：トルコ石原石

5月11日の誕生日石：ブルーレースアゲート

5月12日の誕生日石：カコクセナイト

5月13日の誕生日石：アイボリー

5月14日の誕生日石：ブルーグリーンジルコン

5月15日の誕生日石：エンジェライト

5月16日の誕生日石：アンバー

5月17日の誕生日石：パープルサファイア

5月18日の誕生日石：ゴーシェナイト

5月19日の誕生日石：ブルーカルセドニー

5月20日の誕生日石：ガーデンクォーツ

5月21日の誕生日石：ラピスラズリ

5月22日の誕生日石：デンドリティッククォーツ

5月23日の誕生日石：セレナイト

5月24日の誕生日石：ムーンストーン

5月25日の誕生日石：ブルーアンバー

5月26日の誕生日石：レモンクオーツ

5月27日の誕生日石：グリーントルマリン

5月28日の誕生日石：ホワイトカルセドニー

5月29日の誕生日石：アゲート

5月30日の誕生日石：ツァボライト

5月31日の誕生日石：クリソプレーズ

エメラルドってどこで取れるの？

そんなエメラルドですが、どこで採れるのだろうかと疑問はありませんか？エメラルドは南極以外の世界6大陸から産出があり、特に南米のコロンビアは産出量が多く、その中でも最高品質のエメラルドが産出される事でも有名です。その他にもザンビアやマダガスカル、インドなどから産出されますが、国によって透明度や色の深み、色味もバラバラです。エメラルドのジュエリーをお求めの方は産出国を気にして見てもいいかもしれませんね♪