毎日のちょっとしたお手入れが大切

お気に入りのジュエリー、でもお手入れを毎日する方もいれば、購入してから一度もされてない方も、いらっしゃると思います。ジュエリーを身に着けると、どうしても化粧品やほこり、または皮脂や汗による汚れがついてしまいます。

この汚れをそのままにしておくと、デリケートな宝石に大きなダメージを与えます。毎日のちょっとした心がけと、定期的なお手入れで、大切なジュエリーの輝きをいつまでも保たせましょう。

手間暇かけてお手入れすると、美しさをキープできるだけでなく、ジュエリーへの愛着も増してくるはずです。

プラチナが人気の理由

金素材は多く見受けられます。長らく指輪に用いられてきたゴールドやシルバーに比べると、プラチナとがジュエリーに使われるようになったのはかなり近代のこと。19世紀頃からと言われています。

日本人はプラチナが好きな人が多い

全世界のジュエリー用プラチナ需要のうち、４分の１を日本が占めています。日本人はプラチナが好きな人が、とても多いからです。

現在はプラチナの加工技術は完成していますが、かつてはこの溶けにくさが仇となり、ジュエリーには使われなく銀素材の偽物とされていたこともあります。

しかし銀のように自然に黒ずまないので、アクセサリーやジュエリーにもっとも向いている素材として、徐々に広まっていきました。

ブライダルリングといえば「プラチナ」

日本でブライダルリングと聞くと、白い輝きを持つ「プラチナ」をイメージされる方が多いと思います。何より日本人好みの清楚でピュアな雰囲気を備えているため、ブライダルにぴったりです。

プラチナは男女問わず圧倒的な人気があります。和名は「白金」と名付けられているとおり、プラチナはもともとが白色の金属で、透き通るような銀白の光を放ちます。

もちろん、ダイヤモンドとの相性も抜群です。また、プラチナは粘り強く、しなやかな性質を持った金属です。そのため、繊細なデザインなど対応できるデザインの幅が広く、宝石などをしっかり支えることができます。

プラチナは金属アレルギーを起こしにくい

一般的にプラチナはアレルギーを起こしにくい金属です。これは、プラチナがアクセサリーとして高い人気を誇る理由のひとつです。

もしも金属アレルギーが気になる場合は「純度の高いプラチナを選ぶ」か、混ぜ合わせた金属に関するアレルギーを確認しておくことをおすすめします。

元々が柔らかい素材のため、日本では90%や95%プラチナを使用し、残りの10%・5%の「割金と呼ばれる他の素材を足す」ことで、指輪などアクセサリーの強度を維持しています。

プラチナの割合

プラチナを表す元素記号「Pt」

「Pt」は、含有量を千分率で示す数字を組み合わせたものです。リングの一部にはPm表記のものもありますが、これは昔のプラチナ表記となっています。

「Pt900」は純度が高い「Pt950」や「Pt999」に比べると強度があります。変形しにくく、傷もつきにくいことがメリットが見受けられます。日本国内でプラチナ・ジュエリーといえば「Pt900」が主流でした。

純度85％以上の「Pt850」以上であれば、プラチナの指輪やジュエリーとして認められています。最近では硬い「Pt999」「Pt950」の製品も増えてきました。

日常生活で必要な耐久性を確保しつつ、純度の高いプラチナ・ジュエリーを楽しむことができます。また、純度が高いほど金額は上がっていきます。

純度が高いほど高価になりますが、純度100％のプラチナは、柔らかく、傷つきやすい特性があります。

プラチナと他の素材との比較

白金族元素のひとつであるプラチナは、その白さがジュエリーとして好まれてきました。プラチナに並んで、ホワイトゴールドも、結婚指輪や婚約指輪によく使われています。

見た目はほとんど変わらないでしょう。ホワイトゴールドは、プラチナと同じような白銀色の素材ですが、どのような違いがあるのでしょうか？

プラチナとホワイトゴールドは全く別の金属です。プラチナやゴールドなどの貴金属は柔軟性の高い金属である分、日常使いで小キズがつきやすい素材です。

再度磨き仕上げる（仕上げ直し）などのメンテナンスさえ施せば、末永くきれいな状態で身に着けることができます。プラチナはもともとの色が白銀色の金属です。

その一方でゴールドはもともとの色が金色です。ではななぜプラチナのような色合いなのかと言うと、これはゴールドに銀やパラジウムなどの金属を混ぜているからとされています。

貴金属のお手入れ方法

金・プラチナは年月の経過とともに、汗やほこりで汚れてきてしまいます。そのままにすると、ジュエリー本来の輝きが損なわれてしまう原因となってしまいます。

ジュエリーを外したら汚れを拭き取る

身に着けていたジュエリーを外したら、すぐに「柔らかい布などで汚れを拭き取ってから保管する」ように心がけましょう。身に着けたジュエリーは必ず、セーム皮のような柔らかい布で、こすらず優しく拭きましょう。

皮脂、化粧品・クリーム・ヘアスプレー・香水などの油分やアルコールはジュエリーにとって大敵です。しかし普段使いしているとついてしまうものです。

汚れが落ちにくい場合は、専用の貴金属洗浄剤や洗浄液を使う

汚れが落ちにくい場合はぬるま湯に浸して振り洗いして、やわらかい歯ブラシ、筆等をご使用頂いても結構です。浸け置き洗浄すると驚くほど綺麗になります。

今ジュエリーは繊細なものですので、取り扱いの際は十分に注意しましょう。今では専用の、研磨剤入り貴金属磨きクロスも売っていますので、お試し頂くと驚くほど綺麗になります。

K18WGを使用しているジュエリーの場合

素材にK18WGを使用している場合は、研磨剤入りの布、ジュエリークリーナー等は使用しないでください。WGの色合いが変色してしまう可能性があります。

また、ジュエリーは、塩素や硫黄に弱い為、宝石や地金が変色してしまうことがありますのでご注意下さい。

お手入れ後は、ジュエリーボックスなどに大切に収納してください。ジュエリーがぶつかりあって傷がつかないように、ゆとりをもってしまいます。

紫外線、湿度の影響で宝石本来の輝きを失ってしまうことがあります。宝石箱は日光が当たる場所はなるべく避けましょう。水気を帯びさせたまま放置いたしますと、酸化の原因になります。

プラチナの価値

新たな資産運用の手段として注目

マイナス金利が導入され、いまだかつてない低金利の時代に突入しています。銀行にお金を預けていても資産はなかなか増えません。そうした中、新たな資産運用の手段として注目を集めているのが金などの実物資産です。

資産運用の一つの手段としてこのように貴金属や腕時計が用いられるケースが非常に増えてきています。人類はこれまで、18万トンもの金を採掘してきたといわれています。

価値を発揮するのは万一のとき

「有事の金」という言葉があるように、金がその価値をもっとも発揮するのは、戦争や経済危機、自然災害などが起きた「万一」のときです。

普遍的な価値を持つ金は、無価値になることがないと言われており、実際何かあった際に金を買い始める人が増えると需要が高くなり、金価格も高騰するというの現象は何度も目にしてきました。

金やプラチナは紙幣や貨幣と同じく、信用力が高いものです。自己資産を金やプラチナに変換して保有しておけば、世界中どこでも、現金や株式や不動産に変えることさえできてしまいます。

プラチナ価格は金相場に比べて低く推移している

プラチナは近価格よりも高く推移していた事もありますが、最近では値を下げ、国内では金価格を下回って推移しています。2015年以降プラチナと金の価格が逆転し、プラチナ価格が金相場に比べて低く推移している状況です。

その一方で、金の代表的な用途はアクセサリーであるため、景気の動向を受けにくく安定した値動きをする傾向にあります。

ジュエリー素材としてよく知られるプラチナですが、実際は宝飾品としての需要が約3割程度です。約6割は工業用としての需要です。また、錆びにくい特徴から、金貨・コイン、電子機器や精密機械にも使われています。

欠かせない金属、プラチナ

プラチナは加工のしやすさ、耐久性の高さなどもあり、多くの製品に欠かせない金属として重宝されています。

価格としては、世界的な不況や自動車の販売不振などの影響を受けて、プラチナの価格は下落。一方、金は安定的な値動きを続けました。

工業用として活用されることが多いプラチナ。その側面が価格に影響しています。例えば2008年頃に起きたリーマンショックで、プラチナを多く使用している自動車産業が大打撃を受けました。

2015年9月にディーゼル車の排ガス試験不正問題が発覚した際も、プラチナ相場は影響を受けています。ディーゼル車離れによるプラチナ需要の低迷が懸念されたことで、プラチナ相場はゴールドを下回る基調となりました。

プラチナの価値には不安定な部分がある

工業用としてのプラチナは景気に左右され、アクセサリーとしてのプラチナは中国の大きな市場で下火になっています。プラチナの持つ不安定な部分がおわかりいただけたでしょうか。

実は宝飾用途の需要量が減少傾向にあります。工業製品・宝飾品需要が減ったことが、プラチナ相場が低下した大きな理由です。2020年末から現在まで、プラチナ価格は上昇傾向です。

2020年の平均価格は3,000円台であったものの、2021年はおおむね4,000円台で推移しています

プラチナがゴールドを逆転する可能性はある

今後プラチナの価値がゴールドを逆転する可能性は十分にあります。プラチナは需要が少ないとはいえ、希少価値はゴールドよりも高いためです。

とは言え貴金属中ではまだまだ金が高いですので、プラチナが追いつくことがあるとしても遥か先のような気はしますね。

貴金属を売却する際

金や貴金属は買取店に持ち込めば売却することができます。

金の買取価格を決める3つの要素

税務署へ支払調書を提出する

「ジュエリー」として売るのであればコンディションは重要ですが、最低でも地金部分での価値が見込まれます。またインゴットなどで一回の取引で200万円以上を超える際は数点注意する点があります。

200万円を超える金・地金等の買取成立時は、税務署へ支払調書を提出することが義務付けられています。2016年より買取業者は『支払調書』という売買した内容を税務署に提出しなければならないという義務があります。

金額が200万円に満たない場合や、ジュエリーに加工している場合も支払調書の対象外となります。支払調書の提出を求められるのは、地金などを売った代金を収入とみなし、その額によっては課税するための資料になります。

個人番号（マイナンバー）も必要

税務署へ提出する支払調書作成のため、通常の買取申込に必要な書類以外に、「個人番号（マイナンバー）」のお届けが必要となります。

これによって金などを売却された方は譲渡所得などがあったことを税務署に知らされる事になり、所得税が徴収されます。しかし、金を売って得たお金の全額が課税対象というわけではありません。

課税がおこなわれるのは、以下の2つを引いて残った利益に対してです。

工業用など様々なシーンでの用途があるプラチナ

プラチナは、宝飾品以外にも自動車触媒などの工業用金属として使用されます。工業用でももちろん高価で取引されています。その理由としては、プラチナの需要が世界的に高いということが原因です。

日本では宝飾用としてですが、世界的に見ればプラチナは工業用として約62％が使用されており、医療・バイオ・化学と多方面で活躍しています。

プラチナなどを扱うジュエリーブランド

金や銀よりもランクが上、希少価値も高い貴金属がプラチナです。「シンプルでいてエレガント」そんな大人らしい雰囲気のあるプラチナは、有名ブランドからも色々なタイプのジュエリーが出ています。

プラチナは展延性に優れた性質を持っているため加工しやすく、繊細なデザインのジュエリーに適しています。年齢やコーデを選ばず、身に付けられるのがプラチナです。

ティファニー

ティファニーといえば「シルバー」をイメージされる方もいらっしゃいますが、実はプラチナ製品も多く作られています。ティファニーの中でもオープンハートネックレスはブランドの代名詞的存在で大人気です。

バイザヤードは人気ラインを手がけるデザイナー、エルサ・ペレッティによる名シリーズです。好みのダイヤモンドのカラット数を選べます。

日本での人気は特に高く、バースデイプレゼントやクリスマスプレゼントではお決まり的な存在になっているブランドです。ダイヤモンドには色や透明度などの個別の特徴があります。

その価値は4Cと呼ばれるカラット、クラリティ、カラー、カットで評価されています。ティファニーはこれのランクが非常に高く信用できる製品作りをしています。

カルティエ

カルティエはホワイトゴールドを使用したジュエリーがメインですので、プラチナは珍しいと言えるでしょう。一粒のカルティエダイヤモンドは、唯一無二の存在でプラチナが更に輝きを目立たせます。

シンプルなデザインから、贅沢にダイヤモンドをあしらったゴージャス感のあるデザインまで、年齢や好みによって選べるラインナップを取り揃えているのが特徴です。

世界で初めて「プラチナ」仕様のジュエリーを誕生させたメゾンとしても有名です。

ハリーウィンストン

ハリーウィンストンは、「キング・オブ・ダイヤモンド」と世界から称され、最高品質のダイヤモンドを使用した高級宝飾品を扱うブランドです。

1920年にプレミア・ダイヤモンド社を立ち上げたことから始動しています。高品質のダイヤモンドに、高い技術を持った職人によるカットや研磨されたジュエリーが魅力です。

最高級のダイヤモンドのみのため、商品価格は非常に高く、一般的なダイヤモンドジュエリーと比較しても大ぶりのものが多いです。

ヴァン クリーフ＆アーペル

ヴァン クリーフ＆アーペルは、自然にインスパイアさえたデザインを多く持つラグジュアリーブランドです。代表ジュエリーは「四つ葉のクローバー」に着想を得た『アルハンブラ』です。

アルハンブラは、愛と幸運、富、健康の願いが込められた、四つ葉のクローバーがモチーフのジュエリーです。100年以上の歴史を持ちフランスを代表する高級宝石店です。

ブルガリ

ブルガリは、イタリアを代表するブランドとして5大ジュエラーの一つに数えられています。ブランドのルーツ「ローマ」にオマージュを捧げるモチーフが印象的です。

ブルガリのロゴはアンティークコインの文字に着想を得たもので、「色石といえばブルガリ」といわれるほどの地位を築いてきました。

プラチナ素材で人気の腕時計

ROLEX/オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ

ロレックスの中でもプラチナのみに許される稀有なアイスブルーのダイヤルを採用しています。

LANGE&SOHNE/ランゲ1 ムーンフェイズ

ランゲ＆ゾーネのフラッグシップにムーンフェイズを搭載したモデル。プラチナ素材の腕時計は限られた高級ブランドが少量しか作ってないので実は意外と少ないのです。

まとめ

今回はプラチナの手入れ方法から少し脱線して特性や、プラチナ素材の製品までを解説いたしました。プラチナは日本で圧倒的な人気を誇り、世界の流通数の四分の一が日本で使われていると言われているほどです。

またダイヤモンドが日本で人気なのも大きな要因の一つでしょう、プラチナはダイヤモンドとの相性がとても良く、金のように色が映りイエローダイヤに見えることもありません。

また国内のジュエリーブランドに至ってはほとんどがプラチナ製品なのではないでしょうか。我々の生活に最も密接に関わっているのがプラチナと言えるでしょうしお持ちの方も多いでしょう。

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