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ルイ・ヴィトンの歴代デザイナーたち

1676_ヴィトン デザイナー

世界中から愛されるルイ・ヴィトン。数々の名作の裏には、それらを生みだしたファッションデザイナーが数多く存在します。この記事では、ルイ・ヴィトンの歴代ファションデザイナーを紹介します。

ルイ・ヴィトンを創ってきたファッションデザイナーたち

1854年、パリで創業して以来、ルイ・ヴィトンは、ブルジョワジーを魅了してきました。かつてパリの小さな鞄屋だったルイ・ヴィトンは今では、世界的なコングロマリットLVMHの核をなすブランドであり、CEOであるベルナール・アルノーはこの莫大な収益を生み出す企業を「高級マイクロソフト」と例えたことすらあります。

1世紀以上もの間、ルイ・ヴィトンはキャンバス地のトラベルバッグで有名でした。しかし1997年、当時グランジ・スタイルを確立したことで知られるニューヨークのデザイナー、マーク・ジェイコブスがクリエイティブ・ディレクターに就任し、メゾンに新風が吹き込まれました。彼のディレクションによりルイ・ヴィトンは、バッグだけでなくプレタポルテ(高級既製服)においても時代の寵愛を得ることになります。その後も様々なデザイナーにより類まれなる商品が展開されることになります。そんなルイ・ヴィトンの歴史を築いてきたデザイナーたちについて見ていきましょう。

マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)womens 1997~2013

「ファッション界の天才」マーク・ジェイコブスの物語は、ニューヨークの有名な学校「パーソンズ スクール オブ デザイン」で始まりました。彼は1984年に同校を卒業しましたが、大きなスマイリーをあしらった手編みセーターのおかげで、ファッション業界ですでに注目されていました。

1989年に、アメリカの有名スポーツウェアブランドであるペリー エリスのウィメンズプレタポルテを手がけました。今や伝説ともいえるスキャンダラスな「グランジコレクション」を発表し、CFDA(アメリカ ファッションデザイナー評議会)から「デザイナー オブ ザ イヤー」の称号を獲得しました。

マーク・ジェイコブスは1993年にパートナーのロバート・ダフィーと共に「マーク ジェイコブス インターナショナル」を設立しました。ソフィア コッポラらの芸術的なミューズによって表現された、ポップでシック、ファンキーでありながら洗練された彼のスタイルは、若年層を起点に絶大な支持を得ます。そして1997 年、マーク・ジェイコブスはルイ・ヴィトンのクリエイティブ ディレクターに就任します。彼のディレクション下で村上隆やリチャード プリンスなどのアーティストとフィーチャーしたアイテムが誕生し、ファッションとアートをクロスオーバーさせました。10年以上に渡り、彼の奇想天外なファンタジーはファッションシーンを魅了し続けました。

2013年10月、パリ・ファッションウィーク中にルイ・ヴィトンはマーク・ジェイコブスの退任を発表します。その数週間後、フランスの奇才ニコラ・ゲスキエールがルイ・ヴィトンを導くことが決定し、新たなフェーズを迎えます。

ニコラ・ジェスキエール(NICOLAS GHESQUIERE)womens 2014~現在

ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquière)は現代のファッションシーンを牽引するクリエーターの1人です。バレンシアガでの活躍を経て、2013年よりルイ・ヴィトンのウィメンズコレクションを担当することとなります。ニコラは1971年5月に生まれました。彼がファッションデザイナーになりたいと思ったのは、12歳のときで、ファッション業界での彼のキャリアはアニエスベーで始まりました。

その後、ニコラはスタイリストのコリン・コブソンのために17年間働きます。その後、1990年から1992年まで「ジャン=ポール・ゴルチエ」のアシスタントを務めた後、「ティエリー・ミュグレー」でニットウェアのデザインを手掛け、イタリアのブランド「トラサルディ」でも手腕を振るいました。1997年には、バレンシアガにかつて存在したプレタポルテライン「Le Dix ル ディス」のアーティスティック ディレクターに任命されました。その後ニコラはジョセフュス・ティミュスターの後を継いでバレンシアガのアーティスティック・ディレクターに昇進します。

2001年のウィメンズコレクションで、アメリカ ファッションデザイナー評議会から「CFDAインターナショナルプライズ」を授与されます。このようにしてバレンシアガのブランドイメージを刷新した彼の次なるステージとして、マーク・ジェイコブスにより栄華を誇ったルイ・ヴィトンは理想的な舞台だと言えるでしょう。

ルイ・ヴィトンでもニコラのクリエーションは精彩を放っています。彼のスタイルを特徴づける要素としてフューチャリスティックなデザインがありますが、その根本として伝統的なテーラリングなどのドレスコードを逸脱することはありません。また彼のルイ・ヴィトンにおける仕事でアイコニックなものはロゴの刷新でしょう。有名なLVのロゴは、シルバーのメタルパーツでパイプを曲げたようなフォルムで近未来的な雰囲気をまといました。このロゴはニコラが手掛けた様々なバッグにあしらわれています。2018年にはLVMHグループはニコラ・ジェスキエールとの契約を少なくとも5年間更新しました。

ポール・エルバース(Paul Helbers)mens 2006~2011

そのアイコニックなモチーフで世界中の女性の手元を飾ってきた、ラグジュアリーの代名詞のようなこのブランドは、2000年初頭はメンズファッションにおいてはほとんど無名でした。そんな中、マーク・ジェイコブスのアーティスティック ディレクションの下、ポール・エルバースがルイ・ヴィトンのメンズデザインディレクターに就任します。ルイ・ヴィトンの支持層に女性が多いことを考えると、メンズファッションにおいて成功を収めることは一層困難な試練でありました。

オランダとイギリスのファッションスクールで学んだポール・エルバースは、「メゾンマルタンマルジェラ」で5年間アトリエチーフを務めた実力のあるデザイナーです。リュクスやハイステータスに結びつけられることの多いルイ・ヴィトンですが、彼のクリエーションは抑制されたエレガンスが特徴的です。それはすなわち上質な素材を、着心地のよいデザインに落とし込んでいるといえます。彼の手掛けるルイ・ヴィトンはエレガンスとさりげなさ、シックとリラックスの間を揺れ動く、そんな魅力が表れています。

ポール・エルバースはマルジェラでの経験から、余剰な装飾を排除する術を心得ていました。彼はスーツ、ジャケット、パンツ、ベストなどメンズファッションのワードローブの本質を大切にし、快適さを追求したコレクションを創ってきました。そのため、彼の服は裏地などの見えない細部にも抜かりはありません。

キム・ジョーンズ(KIM JONES)mens 2011~2018

キムジョーンズは14歳の時にファッションの道を志し、イギリスの名門セントマーチンでファッションを学びます。その後ユニクロ、アレクサンダーマックイーン、ダンヒルなどで経験を積みます。ルイ・ヴィトンでは、彼の持ち味であるストリートを織り込む「ストリート クチュール」のアプローチでメンズファッションシーンにおけるルイ・ヴィトンの地位を大きく向上させました。ディレクター着任してすぐに爆発的な人気となったのが「マサイチェック」です。彼は2012年春夏コレクションでマサイ族の衣装に着想したダミエモチーフを発表します。当時ルイ・ヴィトン全体のアーティスティック・ディレクターだったマーク・ジェイコブスも大絶賛し、このマサイチェックはメンズモードシーンを席巻しました。もうひとつ象徴的なイベントは、2017年のSupremeとのコラボレーションです。彼の手掛けるコレクションはシーズンを重ねるごとに注目され、業界ではウィメンズでのクリエーションに期待をする声も強まりました。

彼のスタイルにおいて特筆すべきなのが、ストリート一辺倒になることなく、あくまでテーラリングなどメンズファッションの根本をなすエレメントを崩さずに、キャッチーな要素としてストリートを扱う妙技です。昨今のトレンドとして、ストリートというキーワードは外せませんが、彼の世界はあくまでエレガントであり、ラグジュアリーブランドであるルイ・ヴィトンの上品さを別の角度から体現しているのです。

7年間にわたりルイ・ヴィトンを牽引したキム・ジョーンズですが2018年ルイ・ヴィトンを去ります。その後はディオール・オムにおいて彼の「ストリート クチュール」は更なる発展を見せることとなります。

ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)mens 2018~2021

ヴァージル・アブローは建築学を修めた後、カニエ・ウエストのスタイリストとして活躍していました。そして現在も最先端のカルチャーを発信するセレクトショップであるRSVP Galleryを立ち上げます。2013年、自身のファッションブランドOff-Whiteを始動します。

ヴァージルの得意とするアプローチが「フィーチャリング」です。つまり、様々な分野のブランドとコラボレーションし、それらのアイコニックな要素を巧みに操作し新たなものを生み出すのです。これはアートにおいて80年代以降活発に広まった動きである、「アプロプリエーションアート」にも通じる原理であると言えます。そうしてヴァージルはNIKEやモンクレール、エビアン、IKEA、Converseといったブランドとコラボレーションを成功させています。

そして2018年3月、ルイ・ヴィトンは、キム・ジョーンズに続いてヴァージル・アブローがメンズ コレクションの新しいアーティスティック ディレクターになることを発表しました。こうして彼は、フランスのグランメゾンではジバンシィのオズワルド・ボアテング、バルマンのオリヴィエ・ルスタンに続き、3人目のアーティスティック・ディレクターとなりました。

ヴァージルはルイ・ヴィトンにおいてキム・ジョーンズが打ち出した「ストリートクチュール」をさらに彼らしく発展させていきます。ヴァージルはルイ・ヴィトンで親交の深いNIGO🄬とのコラボレーションを実現させます。日本国内外のストリートシーンで絶大な人気を誇る彼とのコラボレーションは、キム・ジョーンズ時代のSupremeとのコラボの時のように、ルイ・ヴィトンに縁のなかった層に訴求することとなりました。

ますますの活躍が期待されていたヴァージルですが、がんによって2021年この世を去りました。彼の偉業はクリエーションを越えた、精神的なメッセージ性にあるでしょう。彼の得意とする「フィーチャリング」の手法は、様々な異分野をクロスオーバーさせ、新たな景色をつくってきました。それは、デザインはもちろん、人種的な意味でも大きな意義をなしています。ルイ・ヴィトンという、世界に最も影響力のあるブランドの一つにおいて、彼は人々に世界の多面性の面白さをみせてくれた、と言えるでしょう。

最後に

このようにルイ・ヴィトンのプレタポルテにおける歴史は、意外と最近から始まったのです。それゆえにマーク・ジェイコブスやヴァージル・アブローなど、我々が同時代的に肌で感じてきたクリエーションの臨場感を、ゼロからの歴史として体感できるのは非常に感慨深い気がします。

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