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世界に数多あるブランドのなかでも一目置かれる存在、エルメスの歴史とは?
1837年のパリ、マドレーヌ寺院の近く、後に世界的ブランドとなるエルメスは馬具工房としてティエリ・エルメスにより創業されました。当時はまだ移動の手段に馬車が用いられていた時代です。エルメスの作る馬具は一級品として、瞬く間にパリの人々からの支持を得ました。しかし、その後、自動車の発展により、馬車は衰退していくことになります。
そのことを事前に予見していたエルメスはカバンや財布などの皮革製品に事業を転換していきます。この先見の明と事業転換がなければ、今のエルメスは存在し得なかったかもしれず、エルメスの歴史のなかでもとても重要な瞬間であったと言えるでしょう。エルメスのコンセプトは「職人技の伝承」と「移動・旅行のよろこび」とされています。またエルメスのロゴは馬具工房からスタートした名残で四輪の馬車と従者が描かれています。しかしそこには主人(馬車に乗る人)おらず、不思議に思う方もいらっしゃることでしょう。
エルメスを語る上で非常に有名なエピソードではありますが、これはエルメスの信念を表しており、「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それをどのように使うかはお客様次第です」ということなのです。道具は大切に使っていただけるお客様がいてこそ、輝けるものであり、完成されるものだが、そのための最高の道具を用意しますというエルメスの品質に対する絶対的なポリシーを表しているのです。180年以上続く、偉大なブランド、エルメスの歴史は、エルメスで働くすべての誇り高き職人たち、クリエイターたちの信念に支えられているのです。
エルメスのセンスが光るシンプルでありながら斬新な文字盤のデザイン
タンデムの文字盤はインデックスが3本の平行線のデザインになっています。文字盤は時計の顔であり、インデックスは文字盤の印象を決める大変重要な要素です。アラビア数字やローム数字、バーインデックスなどが均等に配置されるのが腕時計の基本デザインと言えますが、このタンデムは均等配置ではなく、美しさを重視したデザインとしてインデックスを使用しています。また秒針がなく、無駄を極限まで排除したデザインとなっております。
正確な時刻を知りたいという方にはおすすめできませんが、タンデムは余裕をもって自由な時間を愉しむ、まさに大人の喜びを演出してくれる腕時計なのです。
タンデムの歴史は?エルメスの中では比較的ニューフェイスなアイテム!
誕生から200年近く、あらゆる時代の人々を魅了してきたエルメスですが、その長い歴史の中で、腕時計を初めて作ったのは1920年、今から約100年ほど前のことになります。タンデムはミレニアムイヤーである2000年に誕生しましたので、エルメスの長い歴史の中では、ニューフェイスのアイテムといえます。しかし、斬新なデザインとエルメスの魅力にあふれるこの腕時計は発売してすぐに、世界中のエルメスフリークの心をつかみ、今も高い人気を誇っています。
あなたはどっちを選ぶ?ステンレスベルトとレザーベルト
タンデムのベルトはステンレスベルトと、レザーベルトの2種類があります。
一生ものと言えるアイテムですから、購入時に迷われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。ステンレスベルトの魅力は、その堅牢性とスタイリッシュさ、エルメスの証であるHを基調としたコマの美しさにあると思います。またステンレスは光にあたるとキラキラと反射しますので、この点もレザーにはない魅力といえます。
レザーベルトは、ステンレスよりも軽く、快適に身に着けることができます。デザインもフォーマル、カジュアルどちらでも使うことができ、知的で誠実な印象を与えます。また、エルメスと言えば革の品質の良さが一番の魅力とも言えますので、エルメスの醍醐味を味わえるレザーベルトは間違いない選択と言えるでしょう。
まとめ
タンデムは斬新な文字盤デザインでありながら、シンプルかつエルメスらしさに溢れる魅力的な腕時計です。長いエルメスの歴史の中ではニューフェイスですが、そのデザイン性の高さから、誕生して間もなく、世界中のエルメスフリークの心をつかみました。男女問わず一生ものの腕時計を探している方に自信をもっておすすめできるアイテムであり、愉しくて自由な大人の時間をあなたの腕元で刻んでくれることでしょう。