キーポルとは
旅行用のトランクをきっかけにしてその歩みを始めたルイヴィトン。そのきっかけである旅行用のトランクを現代的に再解釈し製造したものが所謂キーポルという鞄になります。キーポルは1924年に初めて世の中に発表されたボストンバッグです。旅行用のバッグとして分類され、さらにスーツケースに折りたたんで収納することができる画期的なボストンバッグとして発表されました。トランクケースとは別に、外に持ち歩く用のバッグとしても使うことができます。発表されてから約100年もの間、生産を中止することなく世界中で多くの人々に愛され続けています。今なお非常に高い人気を誇っており長年の間、愛され続けるロングセラーアイテムといえるでしょう。
始めはTientout(すべてを収納する)というフランス語から名付けられましたが、のちにKeep all(すべてを保つ)という英語名に改名されます。現在のキーポルという名前になったのは英語で同じ意味になるKeep allを短縮した形がKeepallだからです。折りたためるようやわらかな素材で造られているのが特徴で、クローゼットでの収納も簡単です。ダブルファスナーで、たくさん荷物が入っていてもスムーズに出し入れでき、丸みを帯びたハンドルには、固定用のポワニエも付いているなど、旅行における長時間の移動にも耐え、また疲れにくいように設計されていることなどが、生産終了をする商品もある中、販売され続けている根強い人気の秘訣でしょう。
上記の繰り返しにもなりますが、このキーポルはルイ・ヴィトンの中でも大変人気のある鞄のため様々なライン展開、サイズ展開がございます。例えば、現在では世界中で人気があり、新作が発表される度に話題になるシュプリームとルイ・ヴィトンが異例のコラボを実現された際にもこのキーポルは両社のコラボ商品として発表されています。他にも我らが日本のデザイナ村上隆氏とのコラボアイテム、モノグラモフラージュは発売当初から爆発的な人気を誇り、入手困難となった現在ではプレミア価格で取引されています。
キーポルのサイズ展開
キーポルには、キーポル45、キーポル50、キーポル55、キーポル60の4つのサイズ展開があります。各サイズにはそれぞれの用途に合わせて最適に利用することが可能となっています。ですので、ここではそれぞれのサイズに合わせた最適なご利用方法やその特徴などをご提案させていただければと思います。
・キーポル45
キーポルの中で最も小さいサイズです。幅45cn、高さ27cm、マチ20cmとなっています。国内旅行や普段の生活でも荷物がたくさんある場合の外出に程よいサイズとなっています。キーポルの中で一番小さくいため小柄な女性の方でも持ち運びしやすいサイズとなっています。小さいとはいえタオルや着替え、スニーカーなどが入る十分な収納スペースが確保されており、スポーツジムに行くときなどの普段使いはもちろん、1~2泊の旅行や出張でも活躍する、かなり使い易いサイズとなっております。
気軽な外出の際にラフな格好でもキーポルさえあればバッチリ格好よく決まります。また45では、本体のボトム部分にレザーバンドをあしらい、キーポルをスポーティーに仕上げたキーポル・ヴォワヤージュというタイプのキーポルもございます。
・キーポル50
当然ですが、キーポル45よりも一回りほど大きいサイズとなっており、幅50cm、高さ29cm、マチ20cmとなっています。2〜3泊の旅行に適しているサイズ感です。キーポル45よりも一回り大きいため、男性の方の普段使いや、マザーバッグとしても大活躍してくれます。
また旅行などの旅先では思わず財布の紐もゆるみ、お土産などたくさん買ってしまうこともあるかもしれませんね。
そんなときでも、柔らかく折りたためる構造にもなっているキーポル55があれば、行きは畳んで持っていき、帰りはたくさんの荷物を詰めるのに利用できます。普段使いにも旅行、出張にもキーポルは大活躍です。ルイ・ヴィトンはもともとトランクメーカーから始まっていますから、耐久性もバッチリです。
・キーポル55
キーポル55のサイズは幅55cm、高さ31cm、マチ24cmとなっています。かなりの大容量ですが、こちらのサイズまでならば航空機の機内持ち込みが可能なサイズとなっております。旅行ならキーポル55がおすすめです。
幅50cmの収納スペースがあれば、気候の違う国などへ海外旅行に行く場合でもかさばる冬服や、スペースの関係で持って行けそうにないものでも収納することが可能となります。下手なスーツケースよりもよほどたくさんの物が収納可能となっておりますし、柔らかい素材のキーポルでしたら持ち運びも楽々です。ただ、このサイズまで来ると普段使いには少し大きすぎるかもしれませんね。お出かけ時の荷物が多くなりがちな方であっても十分なサイズ感です。
・キーポル60
いよいよ最後のサイズ、キーポル60です。キーポルの中で最も容量の大きいサイズのキーポル60は、幅60cm、高さ33cm、マチ26cmで、大量の荷物を持ち運ぶことが可能になっています。こちらのサイズでしたら一人分だけではなく、家族旅行などの際にも大活躍です。
小さなお子様のいるご家庭では、なにかと必要になるものも多くあるかと思いますが、このキーポル60が1つあれば万事解決です。また3~4泊分の着替えや靴、ちょっとした日用品などを入れてもスペースには余裕があり、旅行先で増えたお土産や記念のお品物も収まる大容量です。キーポル60があればどなたでも安心して旅をすることが可能になります。まさにトランクケースからはじまったルイ・ヴィトンらしい鞄です。
・その他のサイズ
ここまで紹介しました、キーポル45、キーポル50、キーポル55、キーポル60がキーポルの基本的なサイズ展開となりますが、実はほかにも違ったサイズのキーポルが存在します。
その中の一つ、ミニキーポルの大きさは、幅27cm、高さ17cm、マチ13cmで、まさに普段使い用のキーポルです。普通のハンドバッグなどと変わらないサイズ感となっております。スタイリッシュかつコンパクトな一品となっております。
また、もっとサイズの小さいキーポルXSもございます。名前からもわかる通り、サイズはかなりミニサイズとなっており、幅21cm、幅12cm、高さ9cmです。キーポルXSはトレンディなミニチュアサイズにアップデートされた鞄です。かなり小さめですが、スマートフォンやお財布などの必要最小限のもののみ持ち運びたい方の普段使いにはぴったりの鞄になっています。
キーポルのおすすめライン
さて、ここまでキーポルの歴史やサイズに関してお話ししてきましたが、次はおすすめのラインについてお話します。冒頭でもお話ししましたが、ルイ・ヴィトンの製品では各鞄ごとに様々なデザインのラインが用意されています。その中からいくつか紹介します。
まずは、有名なモノグラムです。モノグラムとは、2つ(2つ以上のケースもある)の文字や書記素を組み合わせた記号でブランドのロゴなどとして使われることが多いデザインです。おそらく皆様が最も普段使いされているデザインですので、街中で一番目にする機会の多いデザインではないでしょうか。
ルイ・ヴィトンでは1896年に新しく登場したラインで、頭文字であるLとVをかけ合わせたルイ・ヴィトンの象徴的なデザインになります。実は日本の家紋がモチーフだったという話もあるそうです。そんなルイ・ヴィトンを代表する定番ラインであるモノグラムのキーポルは最もスタンダードではないでしょうか。
そしてキーポルのモノグラムでは、ブラックとグレーのモノグラムをキャンバス素材に落とし込んだエクリプス キャンバスも展開しています。モノグラムのキーポルを普段使いなんてとっても素敵ですよね。
定番ラインの一つ、ダミエ柄のキーポルももちろんございます。
このダミエも日本の市松模様から着想を得たデザインだと言われています。ダミエのキーポルも大変な人気があり、買取業界でも高値でお取引されています。
また、スタイリッシュな柄を好まれる方でも手にしやすいエピやタイガなどのキーポルもございます。
まとめ
旅行用トランクから始まったルイ・ヴィトンですが、現在では老若男女に愛され、旅行から普段使いまで様々な用途で大活躍できる鞄を生み出し続けています。その中の1つであるキーポルですが、皆様も旅行用、または普段使い用で購入してみてはいかがでしょうか。