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イヤータンブラーが好かれる理由
イヤータンブラーとは、グラスの底部に西暦の刻印がされた限定アイテムです。2010年より毎年新シリーズがテーマと共に発表され、西暦刻印入りのイヤータンブラーとして注目を集めています。イヤータンブラーは祝いの場で提供するグラスとして、また記念となる年の贈り物として最適です。
例えば夫婦の結婚記念日であったり、定年退職を迎えた父親への贈り物であったり、結婚式の引き出物であったりと、様々なお祝い事に適したグラスと言えます。また、イヤータンブラーはロックグラス(オールドファッショングラス)ということもあり、大きな丸氷を入れゆっくりゆっくり溶け出す頃に鳴り響く、「カラン」という金属音が非常に心地よいです。お酒好きな方はウイスキーやブランデーを楽しめますし、フレッシュジュースやミネラルウォーター、水出し緑茶など幅広い飲み物でも雰囲気を損なわず楽しめるのが魅力です。
タンブラーグラスの刻印入りは日本限定
刻印入りイヤータンブラーは日本限定のアイテムです。茶器の基本として陶器が好まれている日本文化の中で、クリスタルブランドのバカラをもっと知って欲しいという思いを込め、日本限定として発売したのが始まりといわれています。イヤータンブラーは、発売翌年以降も継続して販売されることがありますが、その場合グラス底部の西暦刻印はありません。また、海外で販売されている同モデルにも刻印がありません。「刻印があるもの」のみが限定で販売されているのです。
バカラのイヤータンブラー(年号入りグラス)とは何か
基本的にイヤータンブラー(年号グラス)は11月頃に次の年の年号のグラスが発売される傾向にあります。お店で見られるのは基本はその年のグラスのみとなります。11月と12月はその年のグラスと次の年のグラスというわけです。とはいっても実は過去のイヤータンブラーも置いてある場合もあります。例えば2010年のイヤータンブラー(年号グラス)はベルーガというシリーズですが、2010年でなくとも店頭で買うことができました。
ただし、手に取るとすぐにわかりますが、「2010」の年号が入っていないのです。つまり年号の入ったグラスをバカラのお店で買おうと思うと、基本はその年でないと買えないということになります。一度人の手に渡ったグラスなら、未使用品、中古品問わず、アンティーク・ヴィンテージショップなどで手に入れることができますが、過去のグラスは少し希少性が出てきますので、定価より少し高いこともあります。
バカラのグラス、2021年のイヤータンブラー(年号グラス)、ティアラ
ティアラはもちろんご存知、頭飾りの一種です。グラスを真横から見ると、バカラのクリアクリスタルに、宝石をちりばめたティアラが浮かび上がるかのような美しいカットが施されています。
バカラの2021年のイヤータンブラー、「ティアラ」は2010年から始まったバカラのイヤータンブラーのひとつです。1年に1つずつリリースを続けて、2021年で12番目のシリーズに当たります。
~シリーズ名の由来~
バカラの2021年のイヤータンブラーのシリーズ名は「ティアラ」になります。結婚式などで礼装に用いられる頭飾りの一種で、身に着けたことのある方もいらっしゃるでしょうし、結婚式では花嫁さんがつけているのを見たことがあるかもしれません。2021年はカットがグラスの下半分にぎっしりと入っており、特に一番下の部分はカットがいくつか重なる用に施されているのが分かります。この重なるようにカットされた部分が特にキラキラと、ティアラに沢山埋め込まれた宝石が輝くような光を放っている美しいグラスですね。
バカラのイヤータンブラーは、2020年はブラーヴァ(喝采という意味)です。2019年はヴィータ(人生という意味)など抽象的なネーミングのシリーズをリリースしてきました。2021年は、グラスを横から見たらティアラの形に見えるから「ティアラ」というシンプルで見た目からの由来の要素が強いネーミングですね。2017年のフィオラ(花という意味)も横や斜め上から見るとお花が開いているように見えたので、それ以来の見た目からのネーミングかもしれませんね。
バカラのグラスの楽しみ方
クリスタルと一口に言っても、成分はメーカーによって変わってきます。バカラ社は酸化鉛が多く含まれており、降るレッドクリスタルと呼ばれます。酸化鉛を多く含むほど、ガラスの透明度や反射率・屈折率が高まりきらめきが上がります。また、指ではじくとわかりますが音が響きます。お酒に限らず、氷を入れると「カラン」という音が心地よく響きますよね。少し大きめの氷を入れると、溶ける時にもグラスと氷が接触して音が出ます。
バカラの買取相場
次に、同じアイテム(タンブラーやワイングラス)でも形状によって価格が異なることです。バカラのグラスは、アルクールやナンシー、ベルーガ、アルルカン、ステラ、ローザ、ベガ、ミルニュイなど、たくさんの特徴的な形状がありそれぞれに名前があります。
中古品の買取相場は、必ずしも新品定価に連動するわけではなく、中古市場の需要によって価格が変動することもありますが、バカラのグラスは、新品定価の価格帯と連動することが多いです。例えば、タンブラーでは、ベルーガ・ローザと比べてエキノックス・アルルカンの方が定価は高く、買取価格も同様に高くなります。ぜひお手持ちのバカラがどんな形状をしているかチェックしてみてください。
高く売るためのコツ 買取価格を上げるためのコツをご紹介します
箱などの付属品は、できる限り新品に近いきれいな状態で保管しておきましょう。新品に近い状態だと高い基準で買い取りしてもらえます。また、バカラのグラスは繊細のため未使用でも保管中に擦れてしまうことがあります。せっかく未使用でも側面に擦れがあると減額対象になってしまうので保管の際は箱の中で動かないように固定しましょう。
また、需要と供給により価格が変動します。近年では、個人でインターネットを通して販売したり、メルカリなどでも流通が多くなるほど価格は低下していきます。
バカラ高く売るならどんなお店?おすすめ買取店
高級ブランド品を高額買取している店舗をおすすめします。バカラのほかにも、エルメスやルイヴィトン、シャネルやグッチなど幅広いブランド品の買取に対応しており、他社よりも魅力的な値段を出してもらいやすいのが特徴です。キズや汚れなど、ダメージを受けた商品でもしっかり値段をつけてもらえるので、状態が悪くて他社では値段をつけてもらえなかったバカラでも、一度相談してみると良いでしょう。
まとめ
バカラの製品は、「誕生以来変わることなく一つ一つ職人が吹き込む新たな命」です。バカラは、高度な技術を習得した職人が、炉から一つ一つ手作業で生み出していますが、その内さらに3~4割は基準に満たず製品として世に出ないそうです。こうした品質基準を満たしたバカラ製品は、高度なカッティング技術と高い透明度の美しさを兼ね備えた最高級の一品として誕生します。
バカラが250年経った今でも世界中で愛され続けている理由は、こうした最高級、最高品質を誇るクリスタルガラスだからではないでしょうか。製品として、クリスタルガラスのグラス類をお持ちの方も多いと思いますが、バカラのクリスタルガラスを採用している製品はほかにも多数存在します。その中のひとつに、高級なアルコールのためのプレステージボトルがあります。
1936年、バカラは初めてレミーマルタンのために有名な「ルイ13世」を制作しました。ほかにも「リシャール・ヘネシーボトル」といったコニャックボトルやスピリッツ、リキュールなどの高級ブランドのボトルを発表しています。様々な種類のバカラ製品が世に出ており、その中でもイヤータンブラーをお持ちの方は非常に多いのかもしれません。もしかしたらあなたのご自宅に眠っているかもしれません。