カルティエの歴史
世界5大ジュエラーのひとつであり、ジュエリー史に残る名作を数多く世に送り出してきたパリの宝石商です。1847年に創業し1853年にはパリにジュエリーブティックを開きます。現在では各国の王室だけでなく多くのハリウッドセレブや芸能人が愛用しています。
ジュエリーだけでなく幅広いラインナップ
カルティエは他のジュエリーブランドと大きな違いがあります。それは豊富なメンズコレクションを揃えている点です。創業から三代目のルイとピエール、ジャックの三兄弟は男性向けの洗練されたアクセサリーだけでなくシガレットケース、ライターなどを生み出しました。また本拠地のパリだけでなくロンドン、ニューヨークで取り扱うことで王族貴族だけでなく企業家のファンを獲得していきました。今では豊富なモデルを揃えるレザーグッズを中心として、筆記用具、サングラスなど、幅広く販売しています。
実はインドとの密接な関係
ロンドン支店を引き継いだ三代目ジャックはイギリス領土であったインドへ渡ります。1920年代には現地で買い付けたルビー、サファイア、エメラルドを用いたカラフルなジュエリーが制作されるようになりました。1936年には大富豪からの特別注文により「ヒンドゥーネックレス」が製作され、この頃のカラフルなジュエリーは「トゥッティ・フルッティ」と呼ばれています。当時の展示会ではインドの美術や文化からインスピレーションを受けて作られたジュエリーやコレクションが多く発表されました。
最高品質の素材!伝統ある製造!
ゴールドやプラチナに最高品質のダイヤモンドやカラーストーンを使用したジュエリーが作られています。たとえばダイヤモンド、GIA(アメリカ宝石学会)の品質4Cの中で、最高級グレードのものを採用しています。また、カルティエのジュエリーは動物、植物、ハートと様々なデザインがあります。そのデザインを実現しているのが彫刻職人です。話しは変わりますが、世界初の男性用腕時計として登場した「サントス」はカルティエの有名な話です。20世紀になった今でも、伝統を守り続け、どの腕時計も厚み10㎜前後で薄型というのが特徴的です。
カルティエのジュエリーのデザインの種類
・ガーランドスタイル
19世紀末にルイ・カルティエが生み出したスタイル
・アールデコ
1920年代に発表した、幾何学的模様による現代的なデザイン
・パンテール
豹(パンテール)をモチーフにしたコレクション
・トリニティ
カルティエの定番、3つのゴールドリングを連ねたデザイン
・LOVE
永遠の愛と絆を象徴するブレスレット
・Cドゥカルティエ
カルティエのイニシャル「C」をモチーフにしたコレクション
・ディアマンジェ
定番人気のある、一粒ダイヤモンドのコレクション
・エタンセル
メレダイヤモンドを配した豪華なコレクション
・ジュスト・アン・クル
自由なニューヨークの街から着想を得た、釘が曲線を描いたフォルム
・クラッシュ・ドゥ・カルティエ
独創的なデザインのコレクション
~カルティエのジュエリーの代表的なリング~
・1895ソリテールリング
・バレリーナリング
・ラブリング
・トリニティリング(3連リング)
最後に
歴史の長いカルティエでは、現在もメゾンの伝統と技術を継承した素晴らしいジュエリーを製作しています。工業的に時計の技術が優れているメーカーは珍しくありませんが、その両方を兼ね備えているブランドは多くありません。また年齢や性別問わず、誰もが身につけたくなる高級ジュエリーブランドとして確固たる地位を築いてきました。どこか古いフランスの物語を感じさせつつ一生使用できるジュエリーや腕時計は定着した人気があります。
これも不思議な魅力が人々を惹きつけます。大切な方、または、自分へのご褒美に選ばれる際は、サイズや素材をしっかりと確認することをおすすめしています。今回は少しでもカルティエの魅力がお伝えできていたら嬉しいです。