オメガが愛される理由

オメガが世界的に愛されている理由として、有名ブランドで知名度があることと、比較的安価で購入できることが挙げられます。

オメガは高級時計ブランドですので、一般的なファッションアイテムと比較すると、高価であることは間違いありません。しかし、高級時計というカテゴリメインに、他の高級時計ブランドと比較すると、比較的安価に入手できるイメージがあります。

一部の限定モデルを除いて市場に流通している量が多いため、比較的購入しやすい点も魅力です。国内正規品と並行輸入品の間でアフターメンテナンスに差がないので、どの店舗で購入するかを気にする必要もありません。高級ブランドでありながら手に入れやすい庶民的なモデルまで販売しているからこそ、世代を問わず多くの人からの支持を得ています。

特に、中古品に目を向けると、ラインにもよりますが、メンズ時計が10万円台から購入可能であったりと、ロレックスに比べて手を出しやすいのも特徴です。さらに、中古品のクォーツモデルであれば、10万円前後の価格で販売されることもあります。また、高性能ムーブメントを生み出し技術力が高く一躍人気となりました。

革新的な技術

オメガは時計産業の技術を牽引するリーダー的役割にあります。

一時期コスト削減などから休眠させていた完全マニュファクチュールを復活させたばかりか、数々の革新的な機構を搭載させたムーブメント・時計を続々と発表しています。最も有名なものは、コーアクシャル機構です。コーアクシャル機構とは、独立時計師の故ジョージ・ダニエルズ氏が開発した機構で、この機構の最も大きな特徴は壊れにくいところです。

その秘訣は脱進機にあります。脱進機とは「ガンギ車」と「アンクル」で構成され、歯車の回転を一定の速度にするための機構です。これまでの脱進機は2つの爪で歯車を動かしていましたが、それゆえ歯先にかかる負荷とパーツ同士の摩擦が大きくあり、5年に1度程度のオーバーホールを必要としていました。

しかし、このコーアクシャル機構ではこの爪が3本となり、その上歯車をさらに1つ経由した状態で回るため、摩擦を最小限に抑えることができるようになりました。結果、オーバーホール期間が10年に1度という、これまで考えられなかった新しい価値観が誕生しました。ここにもオメガが持つカリスマ性を感じますが、オメガはさらにこのコーアクシャル機構を進化させています。

オメガのマリンモデルは深海でも使用できる耐水性を持っていることでも知られています。プロのスキューバーダイビングで使用できるほどで、シーマスターのプラネットオーシャンは水深600mまで耐えられることを表記しています。ケース本体の防水性はもちろんですが、ヘリウムエスケープバルブを搭載して風防の破損を防ぐなど、知識を反映した工夫が随所に見られます。

オメガの人気モデル4選

スピードマスター

1969年アポロ11号の月着陸船が人類史上初めて月面に降り立った際に、宇宙飛行士の腕に着けられた時計がスピードマスターです。スピードマスターは月面上で初めて時を刻んだ時計として歴史に名を残したモデルです。1/10秒までを競うレースや宇宙空間における計測機器としての信頼性があります。決して人気先行ではなく、その裏には確かな技術力に支えられた優れた機能と高い耐久性を実現した商品となっています。

実はスピードマスターは他のクロノグラフとは圧倒的に違う部分があります。それが“手巻式”というところです。現在は自動巻きのクロノグラフが主流なため、スピードマスターのような手巻式はかなり珍しいです。なぜ手巻式にこだわっているのかというと、月面着陸したという偉業を達成したモデルとして現在まで保管するという戦略からきているそうです。

シーマスター

シーマスターは1948年から発売され、スピードマスターと同様にオメガの長い歴史のなかで多様なモデル展開を続けていることから人気のある代表的なモデルです。映画『007シリーズ』のジェームズ・ボンドが愛用していることでも有名なモデルになっています。

シーマスターの最大の特徴は、高い防水性能です。プロフェッショナルダイバーの使用にも耐える高い防水性能を備えています。深海での使用を前提とした300m以上の防水性能とダイビングベゼルを持つモデルが多く、600mや1200m防水を誇るモデルです。

上位モデルにはマスターコーアクシャルを搭載しているものもあり、防水、耐磁性能、耐摩擦性能を兼ね備えた強靭なモデルもあります。

コンステレーション

星座を意味するコンステレーションという名前とマークは、本場スイスで行われていた当時世界最高峰の時計コンクール「天文台コンクール」で優秀な成績を収めたことに由来し、ブランド初の自動巻腕時計としても有名になりました。

また、一定の精度・品質を証明するクロノメーター規格に通過した高い精度を持つ時計であることから「世界一正確な時計」として人気があります。バリエーションが豊富でフォーマルからカジュアルまでどのようなシーンにも合わせやすいのが特徴です。

デヴィル

シーマスターのコレクションの一種として発売され、名前の由来がフランス語で「都会」や「街」を意味しています。シンプルで華やかさのあるデザインが人気で1967年に独立モデルになりました。

また、オメガとして初めてコーアクシャル機能を搭載し、高級時計のデメリットであるメンテナンス負担が軽減され維持費が大きく抑えられることもあり人気を集めました。優れたムーブメントを備えていながらも、デヴィルの厚みが最小限に抑えられているのも特徴です。デザインも高級感があり、華奢なモデルが増えるようになりました。

正規品と並行輸入品の違い

購入方法としては主に3つあり、新品、中古品、並行輸入品です。新品に関しては、代理店やオメガの店舗で購入になり、価格は定価での購入になります。正規販売店で購入した商品は保証、アフターサービスが充実していることが挙げられます。

正規店で購入した商品には並行品には無いメーカー発行の保証書が付属しており、購入から数年間、ブランドによっては10年近くの品質保証を受けることができます。また、高級時計に不可欠なメンテナンスを会員価格で受けられるブランドもあり、並行品との差別化が図られている場合もあります。特に時計はその傾向が顕著であり、メーカーによっては保証書がなければ公式のサービスを受けられないこともあるそうです。

中古品は、一部の限定モデルを除いて通常のモデルであれば、圧倒的に安く購入することができるため、時計の安さだけで見るのであれば中古品がおすすめです。しかし、製品状態がさまざまで判断が難しいという点が挙げられます。状態によってはメンテナンスの際に購入時と同じくらい費用がかかってしまうこともあるため注意が必要です。

並行輸入品は、個人や会社が、海外の直営店や量販店などで一般に流通している商品を購入し、それを輸入して販売している製品を指します。並行輸入品は、為替変動を利用し海外から日本へ低価格で仕入れることができる為、基本的に正規品よりも安く販売することができます。日本未入荷の製品や、正規店にはもう並んでいないものも見つけることができるかもしれません。

アフターサービスやメンテナンスが安心

オメガは、アフターサービスやメンテナンスを正規品、並行輸入品どちらでも関係なく取り扱っているので安心です。モデルによって違いはありますが、オメガの正規品と並行品の価格を比較してみると、概ね並行品の方が正規品よりも30%～35%くらい割り引かれた価格であることが多いです。同じ時計なのに、これ程までに価格差があるのは驚きです。

また、並行店は無金利ローンを行っている店舗が多く、金利を払うことなく月々1万円程度で購入できるモデルも多くございます。なお、オメガは並行差別をしていないため、並行品でも正規品と変わらないメンテナンスを受けることができます。

自社で修理工房を持っていたり、時計修理専門業者と提携している並行店では、正規店よりさらに安くメンテナンスが受けられます。そのため価格面から考えると並行店が圧倒的にお得です。

まとめ

オメガは、高い技術力と実用性を兼ね備え世界的人気の高級時計ブランドです。安定した技術力や耐久性が評価されており、最近のスポーツウォッチ、マリンウォッチ、ダイバーズウォッチの人気上昇に伴い人気が上昇しています。長年使用しても精度を保つことができるコーアクシャル機構や、防水性に優れたケースが有名で、他のブランドと比べて本格的なブランドです。

これまでに数多くのラインを展開していますが、そのどれもが当時の時計業界では革新的な機能を持ったものでした。現在ではなくなったラインが持っていた機能は現在展開されているラインに吸収され展開されています。

また、同じような高級時計としてロレックスと比較する方も多いですが、オメガは圧倒的に安価で購入することが出来ます。正規品より、並行輸入品のほうが安く購入できることが多くおすすめですが、個人で販売していたりするので、安全性など注意が必要かもしれません。