目次
ギャランティカードの基礎知識
ギャランティカードは、品物が本物であるか判断するためのアイテムです。その他にも、ギャランティカードがあることで様々なメリットがあります。ここからは、ギャランティカードの役割やメリットについて紹介していきます。
ギャランティカードとは?
ギャランティカードとは、購入したブランド品が正規品であるという、品質を証明する保証書のことです。腕時計、バッグ、財布などに付属されることが多く、シリアルナンバー、購入店舗、購入日、購入者の名前などの必要な情報が記載されています。ブランド品の買取では、ギャランティカードの有無で評価や金額が大きく左右されるため、とても重要です。
ギャランティカードは、直営ブティック等の正規販売店や正規代理店から購入すると必ず発行されます。しかし、並行輸入品や通販サイトから購入した場合、品物に付属しないことがあります。
ギャランティカードのメリット
メリット①
品物や購入日時の情報を知ることができます。ギャランティカードには、製造年代や型番、素材の商品情報、購入日時、購入者など細かな情報が記載されています。記載される内容はブランドによって異なります。
メリット②
正規修理やサポートを受けられることです。メーカーの保証期間内であれば、もし品物が壊れても適切なサポート、メンテナンスを受けられます。
メリット③
買取の際に査定額が上がる可能性があることです。ギャランティカードを品物と一緒に提示することで、正規品であることを証明できます。査定額は、ギャランティカードの有無で左右されることがあるため、出品者が所持している場合には必ず提示すると良いでしょう。
このようにギャランティカードには、品物の細やか情報が分かり、正規店のサポートが受けられ、買取で査定額が上がりやすくなるメリットがあります。
知っておくべきギャランティカードの注意点
ギャランティカードはブランドによって、取り扱いが異なります。また買取時に重要な役割を担うギャランティカードですが、悪用される場合があることも事実です。トラブルに合わないように、気を付けるポイントを事前に知っておきましょう。ここからは、事前に知っておくべき注意点を紹介します。
ギャランティカードを発行しないブランドがある
ギャランティカードを発行しないブランドもあります。シャネルやブルガリがギャランティカードを発行する一方で、ルイ・ヴィトンやエルメス、グッチなど一部のブランドは、ギャランティカードを発行しません。
例えばエルメスだと品物一つ一つに、製造年や職人ナンバーなどの刻印がされています。ギャランティカードがなくても、刻印が確認できれば本物と認められ、正規店での修理やサポートを受けられます。
ギャランティカードがないと買取額が下がる場合がある
ギャランティカードが付属している品物は本物であり、正規店からサポートなども受けられるという点で人気です。しかし、人気が高いブランド品は、精巧な偽物が多く出回っています。
買取店によっては、偽物の取り扱いを防ぐため、ギャランティカードがない品物は、未使用でも買取価格が下がるか買取不可となる場合もあります。ブランド品を購入した際は、ギャランティカードや箱付きの場合、付属品は大切に保管しておきましょう。
ギャランティカードが悪用されるケースがある
近年は、ギャランティカードだけをインターネットを通じて入手し、偽物に付属して販売している犯罪が増えています。個人間の取引であるネットオークションやフリマアプリなどで、特に起こりやすくなっています。ギャランティカードにより、信頼度を上げるという狙いですが、偽物の品物は正規の修理やサポートが受けられません。品物が本物か判断しづらい時は、取引しないことが大切です。
ブランド買取時に重要な役割を果たすギャランティカードですが、ブランドによって付いていたり付いていなかったりします。また、製品が本物であることを示してくれる重要な書類ですが、そこを悪用するケースも増えているため、十分に注意してください。
ギャランティカードを失くしてしまったけれど、高価買取してほしい。と思ったときには、腕の確かな鑑定士が在籍する買取専門店に依頼するのがオススメです。これまでギャランティカードがいかに重要であるがを紹介してきましたが、ここで少し疑問が残ります。中古でロレックスを購入したとき、購入者などの情報が塗りつぶしてあるギャランティカードです。
そもそも、なぜ塗りつぶされているのかというと、個人情報保護の観点から販売店側の配慮として名前部分を塗りつぶしています。ギャランティカードの取り扱いや規定にとても厳しいロレックスですが、名前の部分が塗りつぶされていたとしても、保証書としての効力は変わることはないのです。なので、名前が塗りつぶされていたとしても、効力が失われることはなく減額されることはありません。ですが、海外のバイヤーや一部の買取業者は、購入者名が塗りつぶされたギャランティカードを嫌う傾向にあります。
なぜなら、他国から仕入れたロレックスのギャランティカードは、空白であることがほとんどで塗りつぶしているのは日本だけです。このことから、同じ販売価格のロレックスであったとしても売れ行きに左右されてしまうので、名前が塗りつぶされたギャランティカードは疎遠される傾向にあります。
買取においてギャランティカードの有無は影響するのか
上述した通り、ギャランティカードを発行していないブランドもございます。ギャランティカードの有無が買取価格に影響することは当然ありえます。ただしブランドや状態によるというのが正直なところです。具体的な基準は再販する時に「購入する人がギャランティカードの有無を気にするかどうか?」がポイントになってきます。腕時計やジュエリーなどの高額品に関してはギャランティカードを気にする方は存在します。
ギャランティカードが重要なジャンルの例は腕時計やジュエリーといった高額品です。腕時計はギャランティカードがあるないで数万円変わってくるケースも多く、ブランドジュエリーはギャランティカードだけでなく鑑定書なども金額に影響します。精巧な偽物が多く出回っているブランドはギャランティカードの有無が影響大となります。ブランドによっては偽物の流通量が多く、内側や細部を見てみないと判別できない精巧な場合があります。
そうしたウブロなどをはじめとする一部の高級時計ブランドや、セリーヌなどシンプルな革を用いたデザインのブランドの場合にも、ギャランティカードの有無は金額に大きく影響を及ぼします。特に中古品で状態が悪い場合には、ギャランティカードがないと買取できないというケースもあるためご注意ください。
シャネルは、ギャランティカードが重要視されます。ブランド品のバッグや財布などに関しては、ギャランティカードの有無で大幅に金額が変わるケースは少ないです。「新品なのにギャランティカードがない」といった例を除き、中古品を普通に売却したい場合には、失くしてしまったギャランティカードを探し回る必要はないと思います。
しかし、シャネルだけは「シリアルシール」の有無が査定に大きく影響を及ぼすためご注意ください。シャネルはヴィンテージ品の人気が極めて高いこともあり、古い品物に値段が付きやすい傾向にあります。ギャランティカードに関しては、カード自体の偽物も作られているため、よりネットでブランド品を中古で購入するリスクは高まっています。ただし偽物カードの存在を知っていれば、真贋まではできなくても違和感に気付くことは誰しもができます。フリマアプリなどで気軽にブランド品を購入できるようになったからこそ、こうした知識は付けておいて損はないものだと思い、ここまで解説いたしました。
まとめ
ギャランティカードは、正規品であることを証明したり、売却する際の金額にも影響するケースがありますので大切に保管することをおすすめいたします。