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ルイヴィトンの歴史はトランクから始まった
フランスでスーツケース職人だったルイヴィトンが、1854年に世界初の旅行用カバンの専門店を創業したところから始まります。Louis Vuittonのトランクは使いやすく、軽量かつ丈夫で防水に優れていると瞬く間に評判になりその名を広めました。一躍人気ブランドとしての不動の地位とともに、次に襲い掛かってきたのが、偽物(コピー品)の出現です。ルイヴィトンの技法としてトランクの上から布地(キャンバス地)を貼るというのは有名ですが、容易にコピー商品が出回ってしまい、その都度対策を講じてはみたもののすぐにコピーされ出回るという、いたちごっこが続きます。ですが、Louis Vuittonの揺るぎないコンセプトが、コピー品に押されることなく、人々に愛されるブランドを確立させていくのです。1888年には息子のジョルジュがコピー品防止のために大人気『ダミエ・ライン』を考案しました。このダミエ・ラインが1889年のパリ万国博覧会で、金賞を受賞しました。しかし、その後もコピー品との戦いは続くのでした。コピー品対策の一環として、1896年にLouis Vuittonのトレードマークともなる『モノグラム・ライン』を発表。ルイヴィトンのLVに星と花のアイコンが施されたこの模様は、日本の家紋がモチーフになっていると言われています。その後、ビジネスの規模は急激に拡大していき、世界へと進出していきました。日本進出は1978年に東京に3店舗・大阪に3店舗から始まり、日本初の直営店は、1981年 東京・銀座店でした。こうしてLouis Vuittonは世界有数のブランドへと発展していくのです。
創業者ルイヴィトンについて
ルイヴィトンの誕生にまつわるお話と歩んできた歴史についてお話していきます。1821年、創業者であるルイヴィトンは、スイスとの国境に近いジュラ山脈にあるアンシェイ村で生まれました。家業は粉屋でしたが、ファッションに関心があったルイは、養母との折り合いが悪く、14歳になった年に家を出ることを決意しました。その後、働きながらたった一人で旅を続けた彼は、フランス・パリで、荷造り用木箱の製造兼荷造り職人の見習いとなりました。ファッションの聖地で、修業を積んだ彼は、ルイヴィトンの前身である「グリ・トリアノン・キャンバス」というトランク工場を創始しました。彼は、当時の輸送機関の発展とその成長に注目し、従来の蓋の丸いトランクから、積み上げることが簡単な平らな蓋を持つトランクを考案しました。革より軽い防水加工を施したグレーの無地コットン素材である「グリ・トリアノン・キャンバス」を使用して作ったそのトランクはたちまち評判となりました。そんな中、ナポレオン3世の皇妃・ユージェニーが旅行用衣装ケースとしてこのトランクを発注したことも重なり、ルイヴィトンは、国内外で名を馳せるようになります。1854年、彼はエミリーと結婚し、同年、世界初となる旅行用鞄の専門店をパリに創業しました。3年後の1857年には、後にルイの遺志を継ぐこととなる息子・ジョルジュが生まれました。トランクの上から布地を貼るという彼の技法は画期的なものでありましたが、大量にコピー商品が出回ることとなり、1872年、ルイは代替となる別の布地を使用することを決意します。この布地は、「Striped Canvas」として知られているベージュと赤の2色で色付けされたものでしたが、その人気ゆえ、これもすぐにコピー商品が出回るようになりました。しかし、彼のビジネスは、コピー商品に押されることなく世界規模で成功を収めていきます。
2代目ジョルジュヴィトンについて
1888年、2代目としてブランドを引き継いだ息子・ジョルジュは、流通するコピー商品の対策として、ベージュと茶褐色のチェス盤にルイヴィトンの銘が入った「ダニエ・ライン」を作り上げ、これを機に1892年から、ヴィトン社はハンドバッグの販売を本格的に開始しました。トランクやハンドバッグなどが掲載された最初のカタログもこの時リリースされました。しかし、ダニエ・ラインのコピー商品もすぐさま市場に出回るようになり、1896年、更なる対策として、ルイヴィトンは、モノグラム柄をアイテムに取り入れたデザインを考案しました。この試みは、世界的に見ても初めてのことで、このデザインは、現在でもルイヴィトンのアイコンとして人気を博しています。モノグラムは、ルイヴィトンの頭文字である「L」と「V」、花と星を組み合わせたもので、当時ヨーロッパで流行っていたジャポニズムの要素を取り入れたいと考えたジョルジュが、日本の家紋などからインスピレーションを受けて生み出したと言われています。あの世界的に有名なモノグラムと日本の間にこんなにも大きな関わりがあったなんて驚きですよね。その後、1987年、ヘネシー社と合併し、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループが誕生しました。このグループの議長にクリスチャン・ディオールを率いるベルナール・アルノーが就任したことで、LVMHグループはラグジュアリーブランドとしての世界的地位を確立していきます。
ルイヴィトンのコンセプト
ルイヴィトンのコンセプトしてあげられているのは「旅」です。このコンセプトは、創始者のルイが旅行用トランク専門のアトリエを創業した1894年頃、移動手段が馬車から鉄道で移行する時代であり、よりトランクの需要が高まっていたことも関係しています。ルイの息子であるジョルジュが「Le voyage」というトランクに関するエッセイを出版しているほど。本を使ってルイヴィトンのコンセプトを浸透させることができたことで、ブランド価値を高める結果となりました。これは、創業した当時からトランクケースを起源として徹底して貫かれているものです。現に、日本の第一号であった千代田区紀尾井町で2016年4月から6月に開催された「旅するルイヴィトン」展には世界中のファンが訪れています。旅とルイヴィトンは切っても切れない関係であると言えるでしょう。
コピー防止として作られたモノグラム
このデザインはコピー商品、模倣防止のために1896年に制作、発表されました。モノグラムはルイヴィトンの息子であるジョルジュが、荷物の偽造を防ぐ方法として開発したもので、丸い模様は日本の家紋からのインスピレーションとなります。そして当時のモノグラムは職人ひとりひとり手作業により描かれ、コピー商品や模倣品を作ることは困難だったため偽物の製造を激減させることに成功しました。
代表するライン「モノグラム」「ダミエ」以外も人気が高いルイヴィトン
代表的なダミエ、モノグラム以外にもたくさんの人気ラインがあります。例えば、イタリアのリゾート地、リビエラの海と砂をイメージして作られたダミエアズール、独特の光沢感でゴージャスな印象のエナメル加工が施されたカーフスキンにモノグラムを型押したヴェルニ、豊富なカラー展開で大人の女性に人気のあるエピ、2003年春夏レディースコレクションで村上隆氏とのコラボレーションにより製作されたモノグラム・マルチカラー、デニムにモノグラムを配したデザインのモノグラム・デニム、メンズラインとして登場し、素材の型押しされた上質な牛革とビジネスユースを意識したデザインのタイガ・ラインなどがあります。さまざまなラインがありますが、日本人女性の約40%の人が ルイヴィトンの製品を持っているといわれています。ハイブランドとして不動の地位を築いており、他ブランドを寄せ付けないパワーを持っています。
日本でのルイヴィトンの評価は?
日本にルイヴィトンが上陸したのは、1978年です。自国のフランスで成功したルイヴィトンが初めての世界進出に乗り出した国が日本でした。1978年のうちに東京・大阪に6店舗出店し、すぐさまファッション界で話題を集め、大流行となっています。また、ルイヴィトンは村上隆や草間彌生といった世界的な日本のアーティストとのコラボレーションも行なっています。このようなコラボレーションが実現するのは、日本とのジャポニズムを通しての縁があったからとも言えるでしょう。現在でも、ルイヴィトンは日本で高く評価されています。
4つのルイヴィトンの魅力
◆柄が左右対称
ルイヴィトンは柄が左右対称なんです!(種類によっては対称ではないものもあります。)人の手で左右対称に縫い合わせるのは相当な技術が必要だと思います。
◆メッキ加工
ルイヴィトンのバックなどの金属部分を見てみるとメッキ加工がとても丁寧にしてあります。 メッキ加工をする際に空気が入ってしまうと凹凸ができてしまうのですが、ルイヴィトンのメッキ部分はこの凹凸がほとんど無く滑らかな綺麗に仕上がっています。さすが職人の技術ですね!
◆縫製(縫い方)
バッグの持ち手部分などを見てみると、縫い目に少し傾きがあり、糸目の仕上がりが大変綺麗です! ちなみにルイヴィトンはほとんどこの縫い方で統一されています。
◆刻印
ルイヴィトンの刻印はしっかりと刻印してあります。とても見やすく細部にまでこだわられていますね、さすがルイヴィトン妥協がない!
ルイヴィトンは他のブランドに比べて高く売れる?
ルイヴィトンは他のブランドより高く売れるのか?少しだけお伝えしたいと思います。結論から言うとルイヴィトンは高く売れます!しかし、破損していたり、状態が良くなったりすると 買取価格が下がってしまいます。高く売れる理由として 中古でも欲しがる人が多いからです。とてもシンプルな理由ですね! そうなんです。買い取り専門店は買取したものを売れなければ、利益が出ないので、欲しがる人が多いものは比較的高くお買取するのです。ルイヴィトンは世界に知れ渡るブランドですから欲しがる人が多いのは納得ですね!
まとめ
ルイヴィトン誕生にまつわるお話いかがでしたか?これほどまでに有名なブランドでも知らないことって意外に多いですよね。ルイヴィトンをお持ちの方は、そのアイテムの新たな魅力に気付くきっかけとなれば、非常に嬉しいです。そのブランドの歴史を知ることで、見慣れたアイテムにもまた新たな一面が見えてきますよね。もし、気になるブランドが他にもあるという方は、是非これを機に調べてみて下さいね。新たなファッションの楽しみ方が見つかるかもしれませんよ?