買い取りにおけるロレックスの人気ランキング~高価買取~
【第1位】コスモグラフ デイトナ
堂々の第一位はロレックス唯一のクロノグラフモデルである「コスモグラフ デイトナ」です。正式名称は「オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナ」ですが、愛好家の間では「コスモグラフ デイトナ」、もしくは「デイトナ」と呼ばれることが多いです。1963年に誕生したコスモグラフ デイトナは、プロのカーレーサーのニーズに応えるよう設計されました。最高のパフォーマンスを求めるモータースポーツの世界に、永遠の、そして真のアイコンが加わったものです。コスモグラフ デイトナは、誕生から50年以上経ってもなお、スポーツクロノグラフにおける比類なき存在として君臨し、時間を超越し続けています。
デイトナはどのモデルも安定して100万円近い価格で買取されています。プラチナモデルになると、600万円ほどで取引されることも多々あります。買い取り価格についても、為替相場以外の要因で下がるようなことはないと予想されているのです。デイトナをはじめ、ロレックスの時計は、需要に対して供給が追いついていないといわれています。機械式時計は100を超える部品によって構成されており、製造・調整・検品など、各工程で膨大な手間が必要です。そのため、年間で生産できる数は限られています。
ロレックスで作られた時計は、すべてスイスクロノメーター検定協会による厳しいチェックをクリアしています。検定をパスした時計の本数は毎年協会から発表されており、ロレックスの場合は年間およそ60万から80万本程度出荷されているようです。ロレックスにはデイトナ以外にもさまざまなモデルがあるため、デイトナ自体の生産数はひとつのモデルにつき2万から3万本程度でしょう。年間3万本と考えるとそれなりに多い気がしますが、2022年時点で日本国内のロレックス正規店は64店舗、世界規模で考えると数え切れないほどあります。日本で1店舗あたりに割り振られるデイトナの数は、月間数本ともいわれています。数少ない入荷数のデイトナを手に入れるために、デイトナマラソンを続ける人が後を断ちません。
しかし、人気が高いからといってむやみに生産数を増やすことは、製品のクオリティやブランドイメージの低下にもつながります。大幅な増産を行うのではなく、従来どおりのやり方でこつこつ生産を続けるからこそ、今日まで築き上げてきたデイトナの価値が守られているのです。デイトナはもともと、プロのカーレーサーの要望に応えられるように設計された時計なので、信頼性の高いクロノグラフと、タキメーター目盛り付きのベゼルによって、ドライバーは時速400キロまでの平均速度を正確に計測できるようになっています。
「デイトナ」という名前自体も、世界的なモーターレースの中心地であったアメリカフロリダ州デイトナ・シティから付けられたものです。その機能性やエレガンスなデザインから、登場以来ずっと高い人気を誇っています。
以上のように、スポーツ系ロレックスの頂点に君臨するデイトナは新品、中古問わず換金率の高さは腕時計で一番とも言われるほど、資産価値の高い時計です。現行モデルのRef.116500LNをはじめRef.16520,Ref.116520,Ref.116506などのモデルは年々買い取り価格の相場が上昇しています。
【第2位】GMTマスターII
「GMTマスターII」は、現在地以外の国の時間帯を確認できる「GMT機能」が搭載された人気モデルです。前身モデルの「GMTマスター」からGMT機能の操作方法が変更され、よりユーザーに寄り添ったモデルへと改善されました。GMTマスターはその名の通り、GMT機能が搭載されています。
GMTとは、1950年ごろ機能性の高い時計を作るブランドとしての認知が広がっていたロレックスに、ある依頼が飛び込みました。それは、当時航空会社世界一と呼ばれていたパンアメリカン航空(PAN AM/パンナム)からのもので、パイロットウォッチを製作してほしいというものでした。パンアメリカン航空が求めたのは、パイロットウォッチという名前の通り、パイロットがフライトの際に使用する時計でした。具体的には、出発地と目的地の両方の時間を確認できる時計を作ってほしいということでした。
そんな依頼を受けたロレックスは、1955年についに革新的な時計を開発しました。それがGMTマスターです。GMTマスターには24時間で一周するGMT針がついているだけでなく、両方向回転式ベゼルもついていました。この2つの機能をあわせて搭載することで、パイロットたちは出発地と目的地の2つの時間を瞬時に正確に知ることができるようになりました。その期待以上の仕上がりに、パンアメリカン航空は感服し、GMTマスターを公式時計に正式採用しました。それを受けてGMTマスターは世界中のパイロットから熱烈な支持を集め、パイロットウォッチとしての地位を確立しました。
その優れた機能は、グローバルに活躍するビジネスマンには欠かせないものとして人気を博してきました。2019年4月に発表された新型GMTマスターⅡの登場や、人気モデルの突然の廃盤報告などで、ロレックス全体の相場は突然高騰しました。2019年10月に消費税が8%から10%に引き上げられたことや、2020年に開催される東京オリンピックの影響など、様々な要因が重なったことが原因で相場は若干ですが下落傾向になっていました。その後も緩やかに下落傾向にありましたが、世界的なパンデミックがもたらした経済危機やロレックスの減産も相まって、現在の相場は上昇しています。その中でもいまからご紹介するGMTマスターⅡは、かなり上昇傾向にあるモデルたちになります。
【第3位】デイトジャスト
デイトジャストは1945年に誕生したモデルで、普遍的な美しさを持つデザインが特徴です。
ロレックスの看板とも言える高い認知度を誇り、モデルチェンジが行われてもそのデザインは大きく変わりません。また、3時の位置に小窓を設置し日付を表示させる画期的なデザインを施したのもこちらのモデルです。機能性も充実しており、機械式自動巻、防水機能、クロノメーター精度といった、ロレックスが巻き起こしてきた数々のイノベーションが集約されています。
デイトジャストの人気は高いものの流通量が豊富であることからプレミアは付かず、近年の狂騒からはどこか取り残されてもいました。しかしながら2022年現在、デイトジャストの相場もまた、高騰をスタートさせています。中には既に定価を超えるプレミア価格を築いている個体もあり、現在デイトジャストのご売却をお考えの方や、資産価値に期待する方にとっては、目が離せない状況となっております。
とても多くのモデルが登場しているデイトジャストは、買い取り価格もさまざまになります。20万円程度のものもあれば、Ref.179136Gのように350万円ほどの金額がつく場合もあるのです。ゴージャスな素材のものや流通量の少ないモデルだと、さらに高いお値段がつくでしょう。
【第4位】エクスプローラーII
人類未踏の地へ果敢にチャレンジする男たちから愛され続けてきたエクスプローラー。その上位機種として1971年に誕生したエクスプローラーIIは、堅牢性・機能性はもちろんのこと、ロレックスらしからぬ独創的なデザインで高い評価を獲得します。芸能人や著名人でも愛用されている方が多く、SMAPの草彅剛さんや小泉孝太郎さん、ウド鈴木さんやスポーツ選手の三浦大輔さんなど枚挙に暇がありません。
さらに2021年には誕生50周年のアニバーサリーを機にモデルチェンジを果たし、多くのメディアで取り上げられたことも相まって、熱視線が集まり続けるモデルでもあります。買い取りの相場は50万円程度から160万円程度と多岐にわたります。特にレア度の高いRef.16550は300万円で買い取りされたと事例もあります。
【第5位】サブマリーナー デイト
サブマリーナーの歴史は、ロレックスが1926年に3大機構のひとつ「オイスターケース」発明したところから始まります。以降ロレックスの防水性は他社を圧倒する大きなアドバンテージとなっていきます。と言うのも、当時のロレックスは純粋な時計としての性能を凌駕する「プロフェッショナルな時計」の開発を進めており、目を付けたのが自社最大の強みであった防水性であったのです。
その防水性を生かし、1953年に開発されたのがダイバーズウォッチであるサブマリーナーです。初代サブマリーナーが開発されたのは1953年です。100m防水・潜水時間を測定するための回転ベゼルを搭載した、正真正銘のプロフェッショナル用の防水腕時計でした。サブマリーナーは、「過酷な環境で活躍するプロダイバー」向けに作られたのです。そして翌1954年にロレックスは「バーゼルフェア」にてサブマリーナーのファーストモデル”Ref.6204″を世界に向け発表しました。そして、1965年、ロレックスは試行錯誤の集大成として、カレンダーを搭載した新モデル「デイト」を開発しました。
以降、サブマリーナシリーズは「デイト」「ノンデイト」の2つのモデルを並行して展開していくこととなります。Ref.1680自体は1980年頃まで製造されました。1680より、サブマリーナーではお馴染みのトリプロックリューズ(リューズ・ケース合わせて三重のパッキンを搭載させ、より防水性を向上させた仕様)が採用されることとなります。また、クロノメーター仕様のCal.1570が搭載されています。ちなみに1680もアンティークロレックスの中では非常に相場が落ち着いており、初心者でも入りやすい一本です。ただし、赤サブ(SUBMARINERのロゴが赤く彩られた仕様)は高値となります。
サブマリーナー デイトの人気は安定して高いため、2019年も高価な買い取り価格が続くと予想ができます。しかし気になるのがサブマリーナー デイトの新型モデルの発売です。現行モデルは2010年に発売されています。最新モデルが登場しますと、サブマリーナー デイトの買い取り価格にも変化が出てくると予想できます。新型モデルが出て、現行モデルが製造されないとなりますと、需要の高いサブマリーナー デイトは、買い取り価格が上がるかもしれません。
【第6位】ヨットマスター
ロレックスを初めて買うという人にとって、なかなか第一候補には挙がりにくい存在かもしれない「ヨットマスター」ですが、知れば知るほど魅力的な存在なのです。初代は1992年の登場と比較的新しいモデルではありますが、現在のラグスポ人気につながる尖った時計でした。何が尖っているかといえば、スポーツモデルであるにもかかわらず、いわゆる金無垢、つまりケースもブレスレットもすべて18Kゴールドのモデルのみのラインアップだった点です。まさにラグジュアリースポーツを体現する華やかなハイエンドモデルであり、その異色さから知る人ぞ知る名機として認知されるようになりました。
昨今、とどまるところを知らないラグスポ人気の中でも、めきめきと株を上げているのです。初代モデル以降、現在までに多様なデザインが登場している「ヨットマスター」ですが、ハイエンドモデルの立ち位置にあるがゆえに、スポーツモデルでありながら素材としてオールステンレスのモデルはラインアップされていません。では、どんなデザインが存在しているのでしょうか。まず登場したのは、SSとイエローゴールドを組み合わせたロレゾールです。ロレゾールとは『ロレックス』が1933年に特許を取得した、いわゆるコンビモデルを指します。
その後、2016年に登場したSS×エバーローズゴールドはエバーローズロレゾールと呼ばれ、「ヨットマスター」に初めて採用されるなど、アイデンティティの1つとして受け継がれています。「ヨットマスター」を語るのに欠かせない素材はもう1つ、1999年に登場したロレジウムです。これはSS×プラチナを指す『ロレックス』の造語で、「ヨットマスター」のみに採用されるコンビネーションのことです。ベゼルと文字盤に使われるプラチナの輝きはひときわラグジュアリーで、ロレジウムの登場以降、人気はさらに高まりました。
なお、文字盤のカラーやケースの素材などによって買い取りの相場は上下します。40万円台で買い取りされるものもあれば、Ref.116689やRef.116688のように250万円を超えるものもあるのです。
まとめ
近年ですとロレックスは高級ブランド時計のイメージが強いですが、昔は今ほどの認知度ではありませんでした。今では、新品を購入すると箱やギャランティーカードを大事に保管される方がほとんどです。ですが、当時ではそこまで気を使われていなかったこともあってか、綺麗に付属品が揃っている数は限られてしまいます。また、現在では技術の革新もあり大量生産ができますが、当時は生産数が少ないこともあってか状態が良く付属品が揃っているものは年々価値が上がっていく傾向です。そのため、これ以上総数が増えることのないアンティーク(ヴィンテージ)だからこそ希少性が際立つといえるでしょう。
最後に、ロレックスを売却する際、どのような点に注意すればよいのかご案内させていただきます。まずは、時計そのものの状態をチェックしましょう。その上で、付属品である保証書やブレスレットを調節したコマ、化粧箱などの有無で金額が前後します。また、メーカーに新品の状態に戻してもらう「オーバーホール」をしてもらった履歴がある場合は、オーバーホール明細書も併せて持参するようにします。丁寧に扱っていたという姿勢は、高値買取につながるのです。また、せっかく買取を希望するならば、為替変動などを注視して、より高く売れるタイミングを逃さないようにすることが大切です。一般的に、円安のときは海外ブランド品の価格はアップします。そのタイミングでロレックスもその他の物価と同様に中古の買取価格が上がります。このタイミングで買取依頼をすると、より高値で買取をしてもらうことができるでしょう。
ロレックスの場合、たとえ痛みが激しくても、または古いものでも「買取不可」となることは基本的にありません。売却を検討し始めたら、ぜひ一度「買取大吉」の無料査定をご利用ください。