人気モデルの定価推移
売り手市場が続くと予想されているロレックス。為替相場の変動や原価高騰に伴い、毎年のように定価が値上がりしています。2016年秋ぐらいからロレックスが全体的に品薄傾向となり、多くの並行時計店が十分な在庫を持てない状況が続いていることから、そのあとはじわじわと上がる一方の推移を見せています。2022年1月~の新価格を含む、人気モデルの過去10年間の定価推移を見てみましょう。
・コスモグラフデイトナ 116500LN 2016年から初出
定価1,274,400円より、
~定価1,309,000円(2019年10月改定)
~定価1,387,100円(2020年1月改定)
~定価1,457,500円(2021年8月改定)
~定価1,609,300円(2022年1月改定)
・GMTマスターⅡ 116710LN(黒ベゼル) 初出2007年~2018年
定価714,000円より、
~定価799,200(2013年改定)
~最終定価864,000円
・エクスプローラーⅠ 214270 2010年(2016年にマイナーチェンジ)~2021年
定価598,500円
~定価621,000円(2013年改定)
~定価669,600円(2015年改定)
~定価687,500円(2019年10月改定)
2020年は、お値段据え置きのまま生産終了
・エクスプローラーⅠ 124270 2021年 4月初出 新作
定価676,500円(2021年4月)
~定価711,700円(2021年8月改定)
現在、新定価 793,100円
・エクスプローラーⅡ 216570 初出2011年~2021年
定価693,000円
~定価772,200円(2013年改定)
~定価831,600円(2015年改定)
~定価853,600円(2019年10月改改定)
最終定価875,600円
・サブマリーナ 116610LN デイト黒ベゼル 初出2010年~2020年
定価735,000円
~定価810,000円(2013年改定)
~定価874,800円(2015年改定)
~定価898,700円(2019年10月改定)
最終定価943,800円
・サブマリーナ 114060 ノンデイト 初出2012年~2020年
定価702,000円
~定価766,800円(2015年改定)
~定価787,600円(2019年改定)
最終定価832,700円
・サブマリーナ 126610LN 2020年新作
定価1,009,800円
~定価1,060,400円(2021年8月改定)
最終定価1,177,000円
上記で定価推移を掲載しましたが、結構上がっているのが目に見えてわかります。 冒頭でもご紹介したように、普通、メーカーが定価改訂したからといってすぐに実勢相場が上がったりすることは稀です。※実勢価格=並行市場で流通する個体の価格 もちろん新品に関しては仕入れ値が変化するため、並行相場はおのずと上がります。 一方でロレックスのように新品があまり出回らず、中古や未使用品でも形成される実勢相場においては、定価改訂の影響は少ないとされています。 しかしながら、最近のロレックスはそうもいっていられません。 ロレックスの定価を上回る実勢相場が時計業界以外でも話題になっており、ロレックスの一挙手一投足で相場形成が変わるような状況が見受けられるのです。
その顕著な例が、「新作」発表です。 ロレックスは例年3~4月にその年の新作を発表するのですが、それがモデルチェンジだった場合、生産終了したモデルの相場が上がる。という噂が一人歩きしてしまい、実際に上がる傾向にはありますが、新作発表前後で需要集中した結果、信じられないような価格を記録する個体が出てきているのです。 例えば、2021年4月7日に新作発表が行われたのですが、事前にエクスプローラーの生産終了説が飛び交っていたため、その前後でエクスプローラーⅠ 214270は190万、エクスプローラーⅡ 216570 白文字盤は200万円まで実勢価格を急騰させました。 すなわち、今回の定価改訂によって、2022年の1年間の実勢相場を大きく左右することになる可能性が十二分にあるということを示唆しているのです。
ロレックス 定価は今後世界的に値上がり?
実は先立って行われた2022年の定価改定は日本国内だけではありません。香港などでも国内定価が値上がり対象となったようです。2015年の定価改定の際は、確かにヨーロッパ圏や香港でも同時に値上がりとなりました。そのため今回の価格改定も、全世界で波及していくことは不思議ではありません。この背景としては、原材料や人件費といった原価高騰が存在します。とりわけ高級モデルと無関係ではいられない金やステンレス鋼板の高騰の影響は小さくなかったでしょう。そのため、ロレックスのみならず、多くの高級ブランドが定価改定に踏み切っており、2022年に入ってからはオーデマピゲやIWCがその例として挙げられます。また、度々の価格改定は実勢相場が上がりすぎた結果だ、といった声もあります。
ご存知のとおり、ロレックスの人気モデルに加えて一部のブランドの人気モデルは今や、定価でなかなか買うことができなくなりました。圧倒的な高い需要とそれに喚起された品薄のため正規店で入手できず、結果的に市場価格が高騰を続けていますね。こういった中で、実勢相場に合わせる形でロレックスが値上げを敢行したのでは?という声も出てきています。ロレックスは非上場企業であることに加えて徹底した秘密主義。そのためどういった要因での定価改定かはわかりませんが、一番気になってくるのが2022年のロレックス相場への影響ですね。繰り返しになりますが、ロレックスは非常に世界的な需要が高く、ほとんどすべての国でプレミア価格をたたき出しています。世界的に値上がりすれば、その相場がさらに上昇するであろうことは想像に難しくありません。2020年はコロナウィルスの影響もあり、一度ロレックス相場が下落しましたが、2021年は打って変わって、逆にこの社会情勢がロレックス相場を過去最高値にまでもっていく結果を誘発しています。
まとめ
現在ブランドの時計の買い取り相場が上がっています。一度お手持ちのロレックスの査定をしてみるのもいいですね。ロレックスの買い取りなら買取大吉へお任せください。