全国1300店舗以上展開中!
信頼と実績の買取専門店「買取大吉」

米ドルと金価格は本当に逆相関?ドル円との相関をチャートで解説

米ドルと金価格は本当に逆相関?ドル円との相関をチャートで解説

金を売買する際、重要なのは金価格が上昇する時期を把握することです。国際社会で見た場合、ドル安となるタイミングが適しているようですが、果たして本当なのでしょうか。今回は、米ドルと金の価格の相関関係について解説します。

米ドルと金価格は基本的に「逆相関」である

国際市場において、金は米ドルによるドル建てで取引されているのはご存じでしょうか。

米ドルは国際貿易などで使用されており、世界での基軸通貨として定められています。金の価格も例外なく米ドルが基準となっており、取引の中心であるアメリカ経済に強い影響を受けています。つまり、アメリカ側から見て、「ドル高では金価格が下がる」「ドル安では金の価格が上がる」という構造になっているのです。

このことから、米ドルと金の価格の関係性は、基本的に「逆相関」といわれています。

仮に、米ドルが強い状況であったとしましょう。この場合、米ドル以外の通貨では、金が割高で取引されてしまいます。そうならないようにドル建て金価格を下げて調整する、というわけです。逆に、アメリカ経済が不安視される動きがあれば、米ドルが安くなるため、金の価格は上昇します。

このようにお互いに反発している米ドルと金価格ですが、これはあくまで理論上の話であり、実際にこのようになるとは限りません。そのため、相場の動きを日ごろから注視する必要があります。

ちなみに、日本国内での金は円建てで取引されていますが、これはドル建て価格に為替レートを反映させた価格となっています。

米ドルと金価格の相関関係をチャートで確認

米ドルと金の相関関係を踏まえたうえで、実際にどのような動きをしているのでしょうか。今回は、歴史的な出来事となったコロナショック時のチャートから確認してみます。

2020年のコロナショック

コロナウイルスによるパンデミックが世界中で発生したのは、2020年の2月下旬です。発生した直後は金価格が下落しましたが、4月になると上昇しはじめ、6月から8月にかけて急騰しました。

一方で、ドルの価格は2021年の初めまではゆっくりと下降しており、上昇する金の価格とは逆の動きをしていました。逆相関の関係性がしっかりと表れています。

2022年のコロナショックからの回復

世界中でコロナショックから立ち直りつつある2022年、アメリカでは経済回復の期待感が高まり、ドル価格が上昇しました。対して、金価格はドル高へ反発するかのように下落し、秋ごろにはおよそ1,650ドルから1,750ドル程度と、2020年春頃の価格水準に戻りました。

しかし、2022年の初めから行っていた「利上げ」などの金融政策による副作用が、年末に現れることになります。消費者物価指数が悪化していることが判明し、経済回復のムードが冷めてしまったのです。その影響で、金の価格は一時上昇しています。

米ドルと金の位置が逆転していますが、コロナショック後も、逆相関が成り立っています。

米ドルと金価格の逆相関が崩れるタイミング

逆相関の関係性を持つ米ドルと金価格ですが、イレギュラーが発生するタイミングがあります。どのようなときに起きるものなのでしょうか。

世界的な金融危機が起きた時

2008年のリーマンショックで、米ドルと金の価格が同時に上昇しました。

為替相場における米ドルは、金のように「安全資産」として捉えられています。そのため、投資家たちの需要が高まりました。それと同時に、金の需要も高まったため、このような動きとなったのです。

このように金融危機が起きたとき、投資家たちは安全性を最優先にするため、米ドルと金価格は同じ動きをしやすいといえるでしょう。

地政学的リスクが高まった時

2025年3月現在も続いているウクライナ戦争ですが、このような地政学的リスクが高まった場合も、米ドルと金は同じベクトルを向きます。

2022年2月にロシアがウクライナへ侵攻を開始したとき、米ドルと金価格は同時に上昇しました。有事の際の安全資産として、投資家たちの需要が高まったからです。世界的に取り上げられる戦争や紛争が起こったときも、そのイレギュラーが、市場に大きな影響を与えています。

アメリカのインフレ率が高まった時

インフレ率が高くなると、金の価格が上昇すると考えるのが一般的です。しかし、それが予想よりも急速に上昇した場合はどうでしょうか。過度なインフレを抑止するために、アメリカ政府は利上げによる金利上昇などの政策へと舵を切るでしょう。そうなった場合、経済への不安があおられ、一時的に米ドルと金の価格が同時に上昇する可能性が高まります。

経済はお金一つの動きが変われば、社会全体に大きな影響を受けてしまいます。米ドルや金にも波及されるため、日ごろから市場動向を確認しておきましょう。

ドル建ての金価格が変動する3つの原因

ドル建ての金価格は、アメリカ経済の動向によって変化します。その大きなきっかけとなるのは、以下の3つであることが多いです。

アメリカ経済の方向性

金の価格は、アメリカ国内の経済の良し悪しによって、大きく変動します。

好景気であれば、経済活動が活発化し、金以外の投資商品への需要が増します。それによりドルの価値は上がっていきますが、金の価格は下落へと傾いてしまうのです。逆に、経済が不安視される時期であれば、ドルの価値は下がり、世界共通の価値を持つ金の需要が高まります。

政策の方向性でどちらにも傾くため、転機となるタイミングを見極めなければならないでしょう。

アメリカの政策金利

政策金利を端的に述べると、中央銀行が物価や景気の動向によって金利を定める政策のことです。アメリカの場合、FRB(米連邦準備理事会)主催の「FOMC(米連邦公開市場委員会)」によって決まります。

この会議で政策金利が引き上げられた場合、ドルの価値が上がるため金価格が下がります。逆に政策金利が引き下げられると、ドルの価値が下がり金価格が上がります。しかし、これはあくまでも金融理論での話です。金融危機や世界情勢によって、ドルと金価格の動きが不規則になる場合があります。

現に、2025年3月現在も解決しないウクライナ情勢などにより、金利を上げても金価格が上昇すると見られています。

米ドルの価値

米ドルの価値が上下することも、金の価格に影響します。

ドル高となると金の需要が低下し、価格の下落につながるのが一般的です。逆に景気後退によるドル安になると、安定資産としての金の需要が高まるため、価格は上昇に転じる傾向となります。

2025年3月現在もアメリカではドル高となっていますが、併せてロシアとウクライナの情勢などで先行きが不透明なため、金価格も高水準を維持するという変則的な動きとなっています。

ドル円と金価格の相関関係

ニュースで「円高ドル安」「円安ドル高」を耳にしますが、当然、日本の為替レートも金価格に影響します。1ドルを日本円に換算した「ドル円」と金の相関関係について見てみましょう。

日本の金価格は円建て

日本での金の取引は「円建て」で行われています。これは、外国との貿易やサービスを「円」を単位としてやり取りすることをいいます。金価格は米ドルを基軸として決められているため、日本円に換算しなくてはならないのです。

円建てにおける金の買取価格は、近年、上昇傾向にあります。2023年9月19日に初めて10,000円を超え、2025年3月時点では15,000円前後という高水準です。今後も高くなると予想されています。

「ドル安円高で下落」「ドル高円安で高騰」

円建てによる「ドル円」と金の相関関係も、基本的にドル建てに似た考え方です。「円高ドル安」であれば金の価格は下落し、「円安ドル高」であれば高騰します。

日本の経済は、ここ数年「円安ドル高」に傾いているため、金の価格は上昇しています。2025年3月現在も円相場は140円から150円台を推移しており、今後も続くと予測されています。

円安が続く要因は、日本とアメリカの金利政策の違いと言われていますが、社会情勢による不安定な経済の揺らぎもその一つです。世界の動向に目を向けたうえで、為替市場の動きをチェックしておきましょう。

今後の金価格予想と最適な売却タイミング

金の価値が上昇している昨今ですが、今後はどのような動きが予測されるのでしょうか。今後の金価格と適切な売却タイミングについて解説します。

金価格の高騰は今後も続くと予想される

金価格の高騰は、しばらく続くと予想されています。新型コロナウイルスやウクライナ戦争など、2020年代に入っても不安定な状態が続いているからです。情勢が落ち着いたら、金価格が下がる可能性もありますが、そのような見通しになるには時間がかかるでしょう。

今後も、世界の動向に目を向ける必要があります。

最高値更新を更新した今が売り時

金を買取業者へ売るタイミングは、最高値を更新した今が狙い目です。2025年3月21日時点で買取価格が15,909円と最高値を更新し、15,000円前後を推移しています。国内の円安や世界情勢における地政学的リスクが後押ししていると見られており、今後も高騰が続くと予想されています。

そのため、最高値が出ている「今」のようなタイミングが、買取に適した時期といえるでしょう。

まとめ

金の価値を知る上で、米ドルの動きは注視しなくてはなりません。アメリカ経済をはじめとした世界情勢により、金価格は日々、変動しています。日ごろから国際社会に関心を向けつつ、金相場をよく確認しておきましょう。

そして、それは売却する判断にもつながります。現在、日本での金の買取価格は高騰しています。売るなら「今」がおすすめですので、ぜひ「買取大吉」の無料査定をご利用ください。

この記事をシェアする

  • X
  • はてなブックマーク
  • LINE

タグ一覧

買取品目のコラムカテゴリー

ブランドのコラム

カンタン 無料買取査定

どんなご相談でもOK! 無理な交渉はいたしませんのでお気軽にご相談ください。
※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。